活動データ
タイム
00:55
距離
2.1km
のぼり
137m
くだり
138m
活動詳細
すべて見る「青春18きっぷ」の有効期限が近づいてきている。あと二日間分が残っているので、なんとか使用して何処かに行きたい。満を持して計画したのは、突然だが福島県の吾妻連峰である。 そうは云っても、右膝の違和感が残っているから、テント泊装備で吾妻連峰を縦走するのは困難である。郡山駅からレンタカーを駆使して、磐梯吾妻スカイラインで簡単に到達出来る、浄土平を目指すことにした。 YAMAPでフォローさせて戴いている方の記録を見て、一切経山と吾妻小富士に強く惹かれてしまった。中でも、地元在住であり、この周辺のルートを熟知されている「H.A」さんの記録が秀逸で、拝見するに連れて、一切経山の東の尾根を辿る「シモフリ新道」を歩き、吾妻小富士を俯瞰して眺めてみたいなと思うようになった。 普通列車を乗り継いで郡山に、そして車移動。KZ氏に打診すると快諾して戴き、実行することになった。懸念は天候だけであり、迷走する巨大台風11号は、東シナ海を北上しているが、東日本にもなんらかの影響があるかもしれない。 曇りや雨の印が並ぶ週間天気予報であるが、休暇を取得した日曜から月曜にかけての二日間は、なんとかなりそうな気配である。青春18きっぷの有効期限のこともあるので、なにはともあれ出掛けることにする。 九月四日、日曜日の朝。上野駅から常磐線電車に乗って水戸に向かう。郡山駅での待ち合わせは、午後一時に近い時刻である。のんびりとローカル線に乗って向かおうと云うことで、水郡線のディーゼルカーに乗り込んだ。 しかし、これは結果的に大失敗となった。日本三名瀑の袋田に着いても、乗客は誰も降りない。四輛編成のうち、三輛を切り離す常陸大子駅に到着すると、郡山行きとなる車輌に移動してくる乗客が押し寄せてきた。車内は驚愕の混雑ぶりである。 水戸から郡山迄、三時間強の所要時間を、ずっと立ちっぱなしで過ごした。嫌になって途中下車してしまうと、KZ氏との待ち合わせと、予約したレンタカーを反故にしてしまう。 苦悶の時間が漸く終わり、疲労困憊で郡山駅西口に降り立った。茫然と喫煙所で休憩していると、同じような時刻に到着したKZ氏から連絡が入る。東北本線を乗り継いでやってきたKZ氏は、途中下車して低山を登ってきたとのことで、順調に鈍行列車の旅を楽しんできたようであった。 ふたりで駅前アーケード街を歩き、名物だと云う「郡山ブラックラーメン」の店に入る。文字通りに真っ黒なスープの中華麺であった。濃厚な味わいのスープが、疲れ切った今の自分にはちょうどよい。 水郡線の経緯をKZ氏に話すと、我々と同じように「青春18きっぷ」を持て余した人が、たくさん居るのかもしれないね。と云った。
メンバー
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