飛騨頂上・継子岳・継子Ⅱ峰

2022.06.19(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 49
休憩時間
1 時間 33
距離
11.3 km
のぼり / くだり
1264 / 1282 m
1 44
31
4
1 12
1 7

活動詳細

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梅雨の間に間に。今日は開田側から濁河温泉へアプローチ。深夜2時に濁河市営駐車場に車中泊。7割程度埋まる。少し肌寒い早朝5時から登山開始。30年前の登山コースとはかなり変わり、谷合を巻く最初のアプローチからスタート。北西斜面の樹林帯は北八ヶ岳を彷彿させる苔むしたエリア。雨上がりのぬかるむ山道に時折現れる木道に有難さを感じる序盤。徐々に標高を上げ、チェックポイントから、ダケカンバの隙間から摩利支天の西尾根が垣間見れ、その辺りの足元から、イワカガミの歓迎と、御前橘や可愛らしい高山植物帯に終始魅了されながらも、歩いては休みを繰り返す勾配。健脚者には次々に抜かれるもマイペースで、森林限界を越える。五の池小屋までのトラバースアプローチもつづら折り含め、なかなかの勾配。圧巻の御嶽の裾野の広大さに感化されながら、正味4時間の牛歩ペースで小屋へ。先行者が沢山休憩しているテラス席を横目に、本日は継子岳方面周回で、ダイナミックに外輪を見通せるコースへ。噴火が嘘のような静寂間の、雷鳥と何かの鳴き声が、景色も相まり、壮大さを肌で感じる。高山帯独特の薫りも総じて、ハートに響鳴した。北東寄りピーク群はガスも来ず、終始剣ヶ峰や、ニの池、摩利支天を望みながら周遊。二峰へのアプローチがかなり雰囲気も良く、足取りも弾む。カールへの岩稜下りは、少し道を失いかけたが、冷静に山道へ復帰。カール底で渡渉も出來、バラエティ富んだコースに、かなり充実度の高い山行を意識。安堵するなかれ、ドラゴンアイ展望までの急登に息も絶え絶え。  こちらも牛歩にて登り詰め、見事龍の眼のお目見え。少し夏がかりなつぶらな瞳の大きさだったが、湖面の吸い込まれるブルーに息を飲んだ。五の池小屋までの登りに、雪道トラバースがあったが、正午近い融雪で、キックステップにてなんとか登りきる。すぐ10cm右はカール底への雪斜面。落ちたらノンストップでカール底、の超危険エリア。案内が無いのも少し疑問に思ってしまうくらい、手足がすくむ。太いハイマツの根を手掴みにて、四点指示にて、なんとか冷静に登り切る。前から来た家族パーティーと、カップル組へは、装備無しにはとても進める状況ではないと、心苦しくも諫めながら、諦めてもらって良かったと今だに思う危険地帯だった。  五の池小屋ではゆっくり摩利支天を眺めながら、山行の始末を頭で振り返りながら、安全な帰路も誓う。2時間で下山し、30年振りの市営露天風呂を満喫し、疲れを癒す。帰路は萩原下呂方面から。昔よりアスファルト舗装が安定し、少し安堵。サイドミラーに時折映る御嶽山の勇姿に、後ろ髪を引かれつつ、山に自然に感謝し、国道41号にて帰宅。いろんな意味で感慨深い登山だった。

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