活動データ
タイム
02:58
距離
5.8km
のぼり
517m
くだり
502m
活動詳細
すべて見る【はじめに】 「祖母山」だけでもその山の響きは格別。 そこに魅惑的なネーミングの「神掛岩(カンケイワ)」が鎮座しているとなれば、気にならない人はいないはず。 ピークハントを目的とする登山者からすると、単に登山道途中に位置する巨岩の名所に過ぎないかもしれません。しかし、1年前からピークとは異なる「神掛岩」への思いは一向に衰えず! 本年1月(活動レポ参照)、初祖母山登山の際に叶えることのできなかった「神掛岩」についに会いに行く機会を得ました。 出会いの瞬間は突然の雨、誰もいません。 その雰囲気もさることながら、斜め上方に突き出す奇巨岩から漲るパワーは圧巻そのもの。とにかく太古の歴史に裏打ちされた「神掛岩」に心揺さぶられる時間となりました。 【神掛岩の由来】 「神掛岩」、それは祖母山7合目に相当する北斜面に露出した巨大な横向き三角錐状の岩塊を意味します。 神話では祖母山頂に降臨した瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が、この祖母山に舞い降りた際、この岩に腰掛けて休憩されたとすることから、古くから地元では「神掛岩」の名称で呼んでいるようです。また、祖母山登山口が神原地区と呼ばれることでもでも分かるように、「神掛岩」は、瓊瓊杵尊によって祖母山北麓一帯を神の里として切り拓いたとされるエピソードとも深く関わっています。 【ルート概略】 神原登山口(680m)から、上りは神原渓谷トレッキングコースを利用して五合目小屋裏から神原川本谷とメンツラ谷を抜けてメンノツラ越(1155m)、そしてそこから北東方面に少し小松尾根を下って(200m)標高1123mに位置する「神掛岩」にアクセスしました。 下りは、五合目小屋までは同ルート、五合目小屋からは九州自然歩道(神原登山道)を利用して神原登山口に戻るルートを選択。 【ルート見所】 神原渓谷に沿ったトレッキングコースのため、途中迫力ある滝が出現。 ①寝覚の滝(二合目の滝) ②御社(おやしろ)の滝(二段の滝)🌠重要 ③神泉の滝(水量少なめの滝) その他コース上の見所。 ①馬車道跡(石積) ②炭焼き窯跡 ③ブナ水源 ④メンノツラ谷・ヒメシャラ群生地(雰囲気抜群) ⑤メンノツラ越からの眺望🌠重要 尚、メンノツラ越から右手山道を90分ほど登ると、祖母山9合目小屋に至ります。 【神掛岩】 主役は、山肌から突出する横たわった三角錐状の巨岩として小松尾根の木々から突然現れます(ドキドキ感は最高)。その迫力と神聖力は流石の神話由来の巨岩の佇まい!素晴らしいの一言。出会えて感動! 【神掛岩からの眺望】 両端で切れ落ちた辺縁に注意しながら、恐る恐る三角錐先端まで登ると、一気に周囲の景色がパノラマ空中浮遊状に視野に出現。 ①露岩基部やや後方に祖母山頂 ②岩塊錐状先端にど迫力の大障子岩、前障子岩、倉木山 ③左手北西方面には竹田市街そしてその遠方に久住連山 ④北東方面には、城山、鎧ヶ岳、雲ヶ背岳、そして大分市の本宮山 【おわりに】 「神掛岩」先端から両足を投げ出して座る! しばし令和の瓊瓊杵尊となりました。 「祖母山神掛岩」に感謝です。ありがとうございました。
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