中ノ迫の入口に和気清麻呂伝説が残る阿羽羅(アバラ)堂の説明文がある。 この地を訪れた和気清麻呂は、洞窟から湧き出る霊水で、痛めた足を治したとのこと。 小倉にも同じような伝説があるが、まあ同じ豊前の國 初めてこの地を訪れた2年前からアバラ堂はどこだろう、行ってみたいなと思っていた。 昨年12月に偶然立ち寄った所が実はアバラ堂ということが後でわかった。 中ノ迫に近い所かと思っていたが、結構離れていて八面山に近い所だった。 昔歩いてアバラ堂に行ったことがあるというお二人の力を借りて、中ノ迫からアバラ堂までを昔のルートを想像しながらナカンサコ倶楽部の4人(Yamaji88さん、ユキユミさん、マツのヨイチさんと私)で辿ってみた。 Yamaji88さんは35年位前に、マツのヨイチさんは40年位前と50年位前に行ったそうである。 マツのヨイチさんはずっと谷を歩くのではなく沢は何回か渡ったが、岩峰を左に見て行ったとのこと。 40年位前は林道が出来ていて、林道を渡ってすぐに取付きがあったとのこと。 Yamaji88さんは谷を歩いて、綺麗な道だった記憶があるとのこと。 谷コースと尾根コースの二通りの道があったのだろうか? 果たして昔のルートは分かったか?
和気清麻呂公は中津で足を痛め、洞窟の霊水が万病癒ゆと聞き、従者阿羽羅を洞窟に向かわせ、湧き出る霊水で足の痛みが治った。村人たちはこの洞窟をアバラ堂と呼び中ノ迫川の水の源水神として崇めまつり伝えたいと書かれている。
昔も猪に襲われることが多かったのだろうか。八面山の周囲に八基の観世音菩薩をまつり、その中の一つがアバラ堂のようだ。
神護寺奥の院からスタート
昔は奥の院前のここにアバラ堂への簡単な案内図があったそうだ
山中にあるアバラ堂の案内板
途中、この前Yamaji88さんが偶然見つけたという祠に寄ってみます
マツのヨイチさんによると、ほげ岩というのがあるらしいが、近くにあった穴がほげているこれがそうか?
Yamaji88さん、ほげ岩?に向かう。上から懸垂下降しないと行けないようです
炭焼き窯跡がありました
倒木もあります
アバラ堂の案内板です。以前山中に転がっていたのをYamaji88さんが立てかけたそう。ここから右に尾根を登って行けばP438につながっている。 右の谷もほぼその方向。左の谷を進めばアバラ堂方向につながる谷。 ここから谷コースと尾根コースの道があったのだろうか? 今日は左(真っすぐ)の谷コースで進む。
途中、炭焼き窯跡がたくさんある
倒木ジャングル
ケルンがあった。古いケルンにしては苔の生え方がおかしいなと思ったらこの前Yamaji88さんが積んだケルンだった。ユキユミさんと僕で追加で積む(笑)
この岩に登るのか
途中ここに僕がストックを忘れてしまい取りに引き返した、往復30分位
林道が近くなるとこんなものが捨てられている。中ノ迫川の源流域に(中ノ迫川という表記は地形図にはないが奥の院の横を流れているのが恐らく中ノ迫川だろう。本耶馬渓地域土砂災害ハザードマップには中ノ迫川の記載がある)
アバラ堂の岩峰が見えてきた
イバラをかき分け林道に出た
アバラ堂の岩峰(右)と展望岩
阿羽羅(アバラ)堂到着
ありがとうございます
アバラ堂と書かれている
昔はこの辺りから清水が湧き出ていたのだろうか
横の展望岩、ここで昼ご飯とした
由布、鶴見も良く見える
くじゅう連山
歩いてきた谷と向こうに鹿嵐山
あの岩峰の下にアバラ堂がある
八面山に向かう
急登を登って八面山到着 、昔は竹が多かったことから箭山(ややま)とも呼ばれる
足嶽や本耶馬渓方面
中ノ迫方面、向こうに宇佐七山
国東半島方面はやや霞んでいる
英彦山、鷹ノ巣
林道まで下りて来た
向かいの尾根コースに入る
入って間もなく展望岩
P438、ここはどなたか木を伐採してくれて見晴らしが良くなった
遠くに鹿嵐山、由布岳
由布の手前に仙岩山、その手前に乙村岳
八面山を振り返り
ねこ山の右の平らな所が気になる、ねこ山西側の岩稜尾根か
伐採地からの展望がいい、自然のベンチもあるし
植林地を通って炭焼き窯跡まで下りて来た
とても楽しい探検でした