暴風と寒さとバカ尾根に鍛えられる「阿蘇 高岳・中岳」

2021.04.18(日) 日帰り
マツ
マツ

活動データ

タイム

04:06

距離

5.7km

上り

730m

下り

731m

活動詳細

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「阿蘇山 高岳・中岳」 阿蘇の高岳と中岳は、8年前に高校同期生たちと登って以来だ。その時は砂千里から登ったが、天気がよくいい山行になった。 さて、今回はいよいよ噂の「バカ尾根」、仙酔峡(せんすいきょう)から登ることにした。土曜日は雨なので、晴れの予報の日曜日に決めるが、登山指数は「C」。風が強く、気温も低いようだ。下界にいると、実感が涌かない。 相棒と朝5時半に福岡を出立し、下道で登山口を目指す。熊本地震後駐車場までは通行止めだったようだが昨年解禁されたようだ。8時半くらいに到着するが、寒いし風が強い。この地点で気温4度。高度900メートルくらいだから頂上は氷点下。しかも風が強ければ厳冬並の寒さになりそうだ。 春仕様で来ていたので、慌てて予備に持ってきた冬用に着替える。ズボンを着替えるのに駐車場でパンツ一丁で着替えていたのは、オッサンです。もうすぐゴールデンウィークというこの時期に、まさか冬支度で登る羽目になろうとは。 ここは5万本のミヤマキリシマが生育していて、5月になると一面ピンク色に染まる。今年は桜の開花が早かったので、もしかすると、と期待したが、さすがにまだ早かったようで、ポツンポツンと早咲きが見られだけだった。 さて、いよいよバカ尾根に挑戦。最初は緩やかな足に優しい登り坂だったが、それが切れると様相は一変する。溶岩流が固まった急斜面が延々と続く。しかも、風が強風というには生やさしい暴風になってきた。風速20メートルはあったのではないか。上っ張りがパタパタはためくし、今回もアルプス挑戦のためのトレーニングと8キロのザックを背負っていたが、上体を起すと風に煽られそうになる。 あんまり寒いので、休むと体が冷える。なので、ほとんど休まずにえっちらひたすら登るが、踊り場がない。中間点を過ぎてしばらくするとロープがあった。氷柱が垂れ下がっている…ここから更に斜度がきつくなって四つんばいで登る。バカ尾根の名の由来は、「バカんごたる(バカみたいな)尾根」から来ているようだが、「バカしか登らない尾根」だとも言えるんじゃないか。しかも、この爆風と寒さの中。好きじゃないと登らない。 何とか、尾根に着いた。相棒は思わず万歳している。そうりゃそうだ。この過酷な急登をクリアしたのだから。しかし、今度は風がもろに体にぶつかってくる。天気がよければ歩きやすい尾根道なのだが、この日ばかりは吹き飛ばされそうになる最悪のコンディション。何とか8年ぶりの高岳、中岳をクリアした。砂千里からの登山客が多く、頂上はちょっとした密状態。団体さんから写真を撮ってくれと言われる。「どちらからですか?」と尋ねると「熊本市内からです」。おお!懐かしい熊本の訛り。ここで一句。 ふるさとの 訛り懐かし 中岳で  下山はループをというか、もうあの急坂は下りたくない。ショートカットを選ばずに、火口の方面の寄り道ルートを下る。選んで正解だった。阿蘇の中核部をこれまで見た事が無いアングルで堪能できた。ガスも無くなって、見事な光景が眼下に。 旧ロープウェイ沿いのコンクリート道を下って、駅だった廃墟に着いた。中には入れないので、風除けにさせてもらって山飯。  振り返ると、晴れ上がって稜線やバカ尾根から見えた虎ヶ峰、鷲ヶ峰がくっきりと見える。あの尾根を登ったのか―いいトレーニングになったなあと感慨深い。九重もいいが、全く様相が違う阿蘇もたまには登りたい。 ところで、旦那がゴルフばっかりやって、奥さんが「未亡人」状態になっているのを、「ゴルフウィドウ」と言うが、うちのかみさんは「マウンテン・ウィドウ」と言ってもいいだろう。これで四週連続、今年に入ってすでに13回の山行。しかし、オッサンの教育の賜物(?)で、最初は文句言っていたが、最近は何も言われない。ん?諦め?そうかもしれん。「亭主元気で留守がいい」状態かも知れん。 そこで世のマウンテン・ウィドウに向けて、ゴルフウィドウの言葉借りて贈ろう。 「あなたが賢明な女性ならば夫をただちに許せるはずだ。なぜなら、山登りとは不治の病で、死ななければ治らないものだから」 令和三年の山行はこれで13回、24ピーク(重複なし)。

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