奥多摩駅から鋸山〜大岳山〜御岳山〜古里駅

最近一週間ほどは黄砂や花粉が舞っていて空が白く、いつもは家からもくっきり見える丹沢主稜線も霞んで良く見えません。眺望は期待できないけど、どこか山へ行きたい。 今回は奥多摩へ行くことにしました。車で山へ行くと縦走する場合戻ってくる方法を考えなければなりませんが、ピストンよりも縦走のほうがずっと楽しい。その点、奥多摩は青梅線を使えば縦走しやすいです。 奥多摩駅付近に車を停め、奥多摩駅～愛宕神社～鋸山～大岳山～御岳山へ縦走後、古里駅へ降り、青梅線で奥多摩駅へ戻る計画。 氷川キャンプ場の駐車場から出発。観光地っぽい洒落た石像の横から階段からスタートします。愛宕神社までは急登の後、急斜面の階段を登ります。愛宕神社の手前に平和の鐘と五重塔がありますが、五重塔は如何にも昭和時代に作られたコンクリート製であまりありがた味はありません。愛宕神社も似たような感じ。しかし、この辺りからムラサキツツジが出迎えてくれて、近くの山の桜と若葉の緑も春の色彩で美しいです。 ちょっとした岩場を楽しんで抜けると、相変わらず杉林の急登が続き、飽いた頃に漸く鋸山山頂(1,109m)に到着。サンドイッチ等を食べました。杉林の中で日差しが無いので、汗冷えしてしまいました。 ここから大岳山へは歩きやすい快適な縦走路。目を引く植物もなく、曇りで眺望もないので、ひたすら歩きます。ここまでは人には時々出会うぐらいで静かな山旅でした。 再び現れた急登を登り切ると大岳山山頂（1,266m）。人が沢山います。人と距離を取って、眺めのいい草陰でお湯を沸かしてカップ麺を食べました。 大岳山から御岳山へは、メインコースなので多くのパーティとすれ違いました。御岳山は観光地で、登山客ばかりではなく観光の人も沢山います。久しぶりに境内を見学してから、賑やかなケーブルカー駅への道から逸れて、古里駅方面へ。ここからは再び静かな山歩きとなります。途中の富士峰園地にはカタクリの群生地がありました。 古里駅へは歩きやすい山道で、西側は落葉した広葉樹の林にムラサキツツジのピンクと新緑が浮き上がるようできれいでした。カミさんは歩き疲れて機嫌が悪くなってしまいましたが、あとは下るだけなので、なんとかがんばってもらいます。登山口に降りると、きれいなトイレのある休憩所と美しい花々が迎えてくれました。 奥多摩駅へ向かう古里駅への道沿いと青梅線沿いの景色はとても美しく、心休まる風景でした。