【交通機関で行く】吹切尾根
雁ヶ腹摺山・岩殿山
(山梨)
2026年03月05日(木)
日帰り
2026年3月5日(木)晴
大月駅→吹切尾根→ハマイバ前バス停🚏🚌→大月駅
一般登山道ではないところを歩きたかったので行程の大部分がバリエーションルートになる今回のルートに行ってみたが、滝子山東陵の上位互換のような感じで過去一きつかった。登りの8割位が急登で、各急登の間は穏やかな斜度で休めるものの足の回復が追い付かなくてペースが落ち、計画タイムをオーバーする初めてのケースになった。
雰囲気は人の手が入っていない山奥感がある割には展望が開けて富士山が見える箇所が何か所もあり、非常に良かった。山中では当然のように誰とも会わなかった。万人向けではないが急登好きな方にはお勧め。
スタートの大月駅は売店、立ち食いソバ、待合室、トイレありの立派な駅。
花咲山登山口まで一般道で向かう。途中、中央高速を潜るあたりでショートカットできる山道がある。登山口は高速横の側道沿い。近くまで行かないと藪で見えないが、立派な行先表示があるのでそれが見えるまで進む。
前回来た時は登山道が藪っぽかったが、今回は綺麗に伐採されていた。登山道を整備というよりは少し登った所に祠があるので、そこまでの道を管理している人がいると勝手に推測。
花咲山まで早速急登。ただ一般登山道なのでウォーミングアップ程度。途中富士山が見えるが角度的に半分だけ。
花咲山から前沢山に向けてバリエーションルートスタート。山頂から尾根筋に直接下りる人が多いようだが、斜面が急なので回り込んで尾根筋に向かった。このトラバースも歩き易くはないのでどちらが良いかは好みだと思う。
この花咲山から前沢山を通って林道に出るまでの区間は全体的に尾根が小さく、細かく分かれているので迷いこそしないもののGPSなりコンパスで進む方向をこまめに確認しないと間違い易いと感じた。
前沢山からの下りは急な個所があり、2日前の雨の水分で地面が柔らかくなっており、トラバース気味に歩いている時に2回ほど地面ごと流された(といっても50cm位の話だが)。尻もちではないのでダメージはなかったが、吸い込まれるように体の側面が地面に着いたので泥はついた。幸い側面だったのでバスと電車の座席には座れそうだったので絶望する事無く進めた。
一旦林道を通って大丸方面の尾根に乗り直す。複数の乗り方があるようだが、今回自分が通ったルートが一番無難な感じがした。
こちらは先ほどまでとは違って尾根筋がはっきりしている。御前ノ頭の手前と鳥屋ノ丸を過ぎて林道に出る手前がかなりの急登。技術的に困難な登りではないが、体力は必要。特に鳥屋ノ丸の方は足だけではグリップが足りず、手をついて4足歩行でやっと這い上がるような箇所があった。
御前ノ頭のピークは大分昔に富士山方向を切り開いた形跡があり眺めが素晴らしかった。「良い眺めの穴場あるよ」と誰かを誘いたいがルート的には誘う相手を選ばないと嫌われそう。
また林道に出て野脇ノ峰に向けて登り直すが、この取り付きが背が低いとちょっと大変かもしれない。1m強の擁壁で、簡単に登れそうに見えて微妙に登れない高さ。勢いをつけて飛びつくとコケて怪我しそうなので腕の力で体を持ち上げて登った。
擁壁さえ登ってしまえば吹切ノ峰まではなだらかな傾斜を登って行く。この区域は雨ではなく雪だったようで、残雪ではなく5~20cmのしっかりした積雪だった。
雪は柔らかくて滑り止めは不要だったが、雪の下に落ち葉の層があり、雪が薄い箇所で踏み抜くと滑った。この近辺は東方向が切り開かれており扇山と権現山がきれいに見えた。
最後はまた林道を経て中双里を経由して下山するが、取り付き直後の痩せ尾根通過が本日一のヒヤリスポット。切り立った痩せ尾根に向けて2m程度の段差があるが露出面が砂状。岩であれば何てことはないのだが、いかにも滑りそうな砂状で、万が一段差で足を滑らせると痩せ尾根から20m以上滑落する感じなのでスリリングだった。
そこを抜けてしまえば後は平和な樹林帯をてくてく下りて行くだけ。
ただ最後の渡渉が最後の難関。過去の活動日記を見るとどこで渡渉するか迷ったり悩んだりした人が多いようだが、実際トリッキーだった。
自分は東方向から渡渉するルートをとったが、渡渉を何度か繰り返して沢を下るのは本当に下山できるのかやや不安を感じた。水量が本当に多い時はこちらも西側のルートも渡渉できなくなるように思えるので大雨の後は避けた方が無難だと思う。
久しぶりに達成感のあるルートで、沢で冷やしたビールがうまかった。