武甲山・伊豆ヶ岳・小持山(埼玉,東京)
2026.05.19 (火)日帰り
4ヶ月ぶりの山行。
毎日最低でも4キロは歩くように努めていたが、脚が山から遠ざかっていくような不安を携えて自転車で登山口(正確には登山口ではない)へ。
噂の急登でムチ入れして山に帰還することにした。
飲料1.5ℓ、行動食を少々とクマ鈴とスプレー。
パックウェイト2kg弱。
Day hike 13〜27℃ 快晴
自宅を5時半に出発し、高ワラビ尾根の取り付き部まで。
起きた時にはすっかり朝になっていて、もう少し早く出ても良いように感じた。
取り付きからはおそらく作業道で目立った踏み跡などなく、取り付く尾根を間違えないよう強引に乗った。
そこから先も踏み跡がないし、壁のような急登なので時間をかけてルートファインディングをしながら徐々に標高を上げていった。
尾根は固く結んだ靴が脱げそうなほどの急斜面であり、ところどころでザレていて下りに使うのは禁じる他ないように感じた。
しばらく歩いて城山を越えると根本が焦げた針葉樹が目立つように。
2月頃浦山で起きた火事の延焼範囲がすさまじく高ワラビ尾根も含まれていたことをこの時知った。
片側は原生の広葉樹、反対側が針葉樹というように尾根の左右で植生が違い、さらに興味深かったのは広葉樹にはそこまで大きな被害が見られなかったことだ。それが隣り合って生えていても針葉樹の方だけが焼けているようなケースも見られた。若木は区別なく枯れていたが、より油分の多い針葉樹が薪にくべられたように多く炭化していた。
その辺りから岩場も増えるようになってきた。
肌感が少し鈍ってしまったのか急登岩場ミックスルートファインディングが少々難しく、斜面でうっかり足を置いた木が炭化して軽くなっていたのか岩場の斜面を滑り出し慌てて岩場に掻きつくような瞬間には肝を冷やした。
時間はたっぷりあるのでそこからはさらに時間をかけて慎重に歩くことにした。
伊勢岩の頭から先は相変わらず踏み跡とも言えないような獣道のようで少しだけマシになった急登を小1時間ほど上ってゆき小持山に辿り着いた。
あとから考えると取り付きから小持山までずっとささやかな難所だったように感じた。
というのも、そこからは固く踏まれた俗に言う高速道路だったからだ。
小持山から武甲山までは歩きやすく、植生も整然と美しかったので特に気持ちよく山頂へ。
モヤっていて市内が綺麗に望めるわけでもなかったが、山頂にて少し休憩を取った。
橋立ルートの入り口には通行止めの案内が新しく建っていたが、迂回路まで潰れてるとは考えなかったのでワタシは気にせず踏み入れた。
(おそらく増水時には渡渉困難になるので、そういったハイカーが増えてきているそのためだろうと考えた)
ワタシは一度しか武甲山を訪れていないが橋立までへの下山ルートをここはこう、この次はこんなセクション、のようによく覚えていたので改めて強く印象に残ったルートのように感じた。
橋立川の滝音が先の方で聞こえてくるとワタシは歩を速め、林道に降り立つとその勢いのまま帽子を脱ぎ捨てて橋立川の冷たい水に顔を浸した。
それから、そこそこ長い林道にこの日最高気温32℃の予報だったのでワタシは靴下を脱いで火照った脚を癒そうと考えた。
しかし最上流に近い川の水は氷水のように冷たく2分と持たずに引き上げることになった。
高ワラビ尾根の取り付きまで戻ってきた時に自転車漕いで山に行けるなどという夢のような環境に身を置くことがどれだけ自分にとって幸福度が高いかがよく分かった。
自分の自転車を見つけた時にそれほど嬉しい気持ちを覚えたのは、盗まれた自転車を自力で見つけた時くらいのものだったから。