【福井県境】手倉山・三国岳・左千方・夜叉ヶ池山・夜叉丸
夜叉ヶ池山・三周ヶ岳
(滋賀, 岐阜, 福井)
2024.02.18(日)
日帰り
先週、撤退したルートに再挑戦。
無念ながら、一部区間の計画を放棄し夜叉丸からエスケープしてます。
県境線未踏の上谷山・手倉山の分岐点〜夜叉丸までのラインを歩きました。
今回、三国岳を踏んだので、福井県・滋賀県の県境が東端まで繋がる。
福井・滋賀県境は数キロを残すのみとなりました。
天気予報を吟味し挑戦したつもりだったのですが、結果は県境史上最悪の天気となってしまいました。
今回は眺望が無いどころか視界もなく、ただ行って歩いて踏んだだけの記録になってます。
*写真はほぼヤケクソで撮りました。まず何も写ってなく、スルー推奨。
以下からは、必要な人向けに。
誰かの何かの役にたてれば幸いです。(多分たたない)
「広野浄水場〜上谷山手倉山分岐」
※ここのラインは倒木3本がうっとおしいのと、やせ尾根の通過がプチッと気持ち悪い。
下の方はほぼ雪は消えてます。
県境線が上谷山・手倉山の分岐点で止まってるので、手倉山を踏んで県境稜線に乗るのが必須の今回。
起点の広野浄水場に着いたのが午前5時前。
車中泊のエンジンがかかった車が1台ありました。
上谷山行くのかな。
出来るだけ静かに出発したつもりやが、うるさかったらゴメンと思いつつお先にヘッデンスタート。
空は満点の星。
後から雲が出てくる予報だがそれほど悪くなるとも思えず、午前中に三国岳踏めれば楽に行ける計画。
手倉山の尾根は3回目、トレースもあるしYAMAP開かなくてもルートは覚えてる。
夜が明け視界か広がってくると、手倉山を目指してる途中で三周ヶ岳が分厚い雲に覆われてるのが見えた。
直上は快晴。
こりゃ三国岳や夜叉ヶ池山も既に雲の中かも知れんな・・・と先に進む。
手倉山直前で俺もガスに包まれた。
今年はどうもお山の天気運が無いらしい。
話は変わるが、手倉山を通過したのは2回目やのに2回とも手倉山を通過したのに全く気が付かなかった。
この存在感の無さは俺の理想とするところです。
「分岐〜三国岳」
※ここのラインは一部を除いて尾根がだだっ広く、ルートを外しやすい。
西面だからなのか、斜面の雪は緩く感じました。
一部藪が顔を出してきています。
到着すると既にガスガス。
分岐から上谷山に向かうトレースは結構あるが、三国岳に向かうトレースは無かった。
腐りかけの雪にスノーシューを装備し、真っ白の世界を進む。
風が無いのが不幸中の幸いでした。
途中200メートル位の痩せ尾根を通る。
ブナの枝に掴まりながら通過した。
雪がない場合は、通るのにちょっと苦労するんじゃ無いかな。
地形がだだっ広いせいか、登る尾根を間違え県境線を大幅に外してしまう。
薄いガスで有視界30m程度。
1時間でええから晴れてくれ!と願うが願いは叶わない。
予定時刻に三国岳着。
爆風。みぞれ。視界はほぼ無い。
ここから滋賀と岐阜のお山を眺めながら熱い珈琲でボンヤリするのを本当に楽しみにしてたんだ。
「三国岳〜左千方」
※危険な箇所はありません。起伏も少なく天気が良いと多分ボーナスステージ。
稜線の雪は固く沈み混みは無かったと思います。
三国岳〜左千方の稜線もだだっ広い。
無雪期はどうなのか知らんが。
名前がなんだかかっこ良いので、左千方を踏みに行く。
視界が無いせいか、いきなりルートを外したがすぐに気がついた。
何だかね、ルート外すと違和感が凄くて立ち止まるんですよ。
左千方に着くまでに晴れないかな・・・と無駄な事を考えながら爆風の中を進み左千方を踏んだ。
疲労もたまってきたので何処かで飯を食いたいが、悪天候の中である訳もなく。
風除けに斜面の雪を少し掘る。
雪の中からブナの枝が出てきたので、それに座って飯にした。
オッサンのケツでゴメン。
マダム様が用意してくれてたお弁当を頂く。
お陰さんで生き返ったよ。
「三国岳〜夜叉ヶ池山・夜叉丸」
※無雪期には地面が見えないほどの藪行になる越美国境ですが、冬季だと滑らかな起伏で歩きやすい。
雪は固かったと思います。
そう言えば稜線の雪に熊の真新しい足跡がありました。
結構でかいのと小さいのが2つ。
本当は三周ヶ岳経由で広野ダムに降りるつもりやったが、眺望が無いどころか視界も無いのでなんの楽しみもなく、計画を変更し夜叉丸から夏道を通るエスケープルートを選択した。
天候はどんどん悪くなり、夜叉ヶ池山〜夜叉丸間では猛烈な風に変わった。
痩せ尾根で身体を風に持っていかれそうになったので、ドスコイさんが四股を踏むみたいに進んだ。
なかなか使える技やが、ほとんど進まないのが珠にキズ。
「夜叉丸〜下山」
※滑落しかけた事数回。
冬季にここを通ることはお勧めできません。
標高の下の方は雪は腐ってます。
雪崩跡の区間は腰までがぼり脱出するのに苦労しました。
夜叉丸からは正規のルートじゃなくて、そのまま真下に直滑降した。
この悪天候で、夜叉丸から夜叉ケ池の切り立った斜面を降りるのは無理やろう。
私的にスノーシューは降りるのには凄く便利。かなりのスピードで降りれる。
普通は降りんやろ!こんなとこ!ってとこでも、雪多めならカカトで階段降りるみたいに安定して降りていける。
まあ、転けたり雪崩ったらお葬式なのであまりオススメはしない。
雪で覆われた夏道はさっぱりルートがわからなかったが、途中でワカンのトレースが出てくる。
これには凄く助かった。
なんで途中?撤退したのか。
雪の夜叉ヶ池までのルートは、かなり過酷。
理由は、トラバース道が雪で埋まり、ただの急斜面になるから。
全ルート中ここが一番緊張しました。
故にトレース跡がほんとありがたかった。
どなたか知らんが感謝いたします。
次の県境は熊川宿にお邪魔する予定。