南大菩薩のその先へ・・・笹子峠・カヤノキビラノ頭・ボッコノ頭・大沢山・清八山・本社ヶ丸
滝子山・大谷ヶ丸・笹子雁ヶ腹摺山
(山梨)
2026年01月14日(水)
日帰り
南大菩薩を縦走して笹子峠まで来たら、その先にも道が続いていてる。その先がどうなっているのか気になったので調べてみたら、ヤマップの地図では大洞山で登山ルートが終わっているけど、活動記録などを調べたら、さらに道が続いていて、30年ほど前に行ったことのある御坂山塊までつながっていることが分かった。しかも、山頂や峠など要所には指導標なども整備されていて、道筋もはっきりしているみたいだった。となると俄然興味が湧いてきて新年早々、雪の積もらないうちに行くこととした。
前回、笹子峠から笹子駅へ下りたので、今回は初鹿野(甲斐大和駅)から笹子峠へ登り、峠越を果たすこととする。駅から甲州街道へ下りるとすぐに旧道分岐点、左へ曲がるとそのわずか先で右に旧・旧道をさらに分岐する。いきなり急な坂道で始まる。地図で見ると、2本の道路が並行して走っているのが疑問だったけど、この段差を見てよくわかった。道は駒飼宿の所で旧・新道と合流し、右に本陣跡などを見ながらしばらく新道を進む。清水橋の所で右に峠道の案内板があり、本格的な旧道(歩道)に入る。暫らくは旧街道らしい雰囲気の道が続く。やがて道が沢に下りる付近から道幅が細くなり少々荒れた感じになるが、テープなどの目印が続いているので心強い。林道に出た所で左に旧新道へ向かうと登り切った所が甘酒茶屋跡だった。今は新道があるからよくわからないけど、上から見下ろすとそれらしい平地があった感じがする。再び新道と交差する所がトンネル手前で、そこから峠まではさしたる急坂もなく着いてしまう。2週間前来た時は午後の時間で薄暗い感じがしたが、今日は朝日が当たって明るい。右の斜面を見上げると道がジグザグに切ってあり、急坂が続いている。
カヤノキビラの頭までは、右側から浸食谷が迫って来て登山道にかかり始めた所もあるけど、難しい場所はなく、何となく着いてしまう。山頂にはベンチも置かれ、今(の季節)は明るくて気持ちのいい所だ。木の枝越に富士山や周りの山々も見えている。ここまではテープなどの目印が頻繁に目に付いたけど、この先大洞山方面に向かうと急にテープなどの目印が見られなくなる。尾根筋を進めばいいだけの事だけど、落ち葉で道が隠れていたりすると確認するのがちょっと面倒ではある。摺鉢峠で昼食にしたが、風が強くて冷たく、ゆっくりと食べる気分にはなれなかった。ユーモラスで印象に残る山名のボッコノ頭を過ぎて大沢山に着いた時は、予定よりも10分くらい早かった。道がはっきりしているし、難所もなく、時々木の枝が目の前を邪魔してうるさかったけど、まあ、登山道の印のない道としては歩きやすかった。なので、ここまでで時間がかかったら、ここから直接笹子駅に下る案もあったけど次の目標の清八山を目指す。
清八山へはいくつかピークを越えながら高度を上げていく。急登が続くような場所はないけど、刈置山のあたりから少しへばって来て遅れ気味になる。それでも黙々と歩いているうちに八丁山との分岐点に着いてしまう。清八山へ20分と書いてあったので少し元気が出るが、電波塔の先が長く感じられた。頂上に着くとまず目の前に本社ヶ丸が手の届くような位置に見えていた。そして振り返るとみんなが絶賛する富士山、その横に三ツ峠山が間近に見え、遠く南ア、奥秩父など360度のパノラマが展開する。時間があればゆっくりしたいところだけど、山頂は意外と狭くて休むに適した場所もない。遅れ気味なので先を急ぐ。清八峠から笹子へ下れば楽なんだろうけど、車道歩きが長そうだし、本社ヶ丸経由でも30分くらいしか違わないみたいだったので、迷わず本社ヶ丸を目指す。本当は峠で休憩したかったけど、狭くて休む場所もないし、風が強くて寒かったので、そのまま歩くことにした。
峠付近から本社ヶ丸は目の前にあるようで、一気に登れそうな気がしたが、実際はなかなか…大分疲れていたこともあるけど岩場が行く手を阻み、ピークを登ったらさらにその先にピークがまたあるの繰り返しで精神的に疲れてくる。軽く鞍部に下り、登り切るとようやく頂上だった。こちらも眺めは清八山に劣らず良い。しかし、陽が大分傾いて来たので先を急ぐ。何としても暗くなる前に駅に着きたかったのだけど、もうすでに予定より30分程度遅れている。
角研山までは、途中急斜面の下りもあるけど、階段が設置されていたりでいいペースで歩ける。そして角研山からはジグザグの切られた急斜面の下りとなる。やがて傾斜の緩やかになった尾根道をしばらく進むと、鉄塔のある開けた場所に出る。正面に見える滝子山など周囲の山は、もう赤く染まっているが、目を右に転じると、扇山の山火事の様子が見えた。山の上は風がかなり強かったから、朝よりも煙の量が多くなった感じがする。これだけ広く延焼すると、なかなか鎮火しそうもない。扇山には6回ほど登っているが、うち4回はいろいろなグループで山頂で宴会をした楽しい思い出のある山なので、あまり無残な姿にはなってほしくない。早く鎮火してほしいと願うばかりである。林道の手前でまた急斜面になるが、ジグザグの道がしっかりつけられていて割と歩きやすかった。そして林道にはまだ明るいうちに着くことができた。しかし、庭洞山の尾根に入ると植林帯となり、さすがに暗さを感じるようになる。庭洞山の山頂でヘッドランプを点け、後は時間との競争で黙々と歩くのみ。やがて真っ暗になったが、細いジグザグ道は延々と続く。焦って転んで怪我してもつまらないので、まずは慎重に歩くことを心掛ける。目標としていた電車には間に合いそうもないけど、その30分後の電車には乗れそうな目途がついたので、少し気持ちに余裕が出て来た。そして下の車道に出た時、目標としていた電車が警笛を鳴らしながらホームに入っていく気配を感じた。あと7~8分早かったらなあ~と思ったけど、まあこんなこともあるのが山歩きの面白い所。自分で車を運転して帰る時は緊張感が解けないけど、暖かい電車に乗り込んで座った瞬間の安堵と解放感はたまらなくいいものである。