【公共交通機関で行く】大丸~倉岳山~高畑山縦走+グレーピーク
倉岳山・高畑山・九鬼山
(山梨, 神奈川)
2024.12.07(土)
日帰り
2024年12月7日(土)晴時々曇
四方津駅→大丸~倉岳山~高畑山縦走+グレーピーク→禾生駅
先週末に秋山山稜の上野原から大丸までを歩いたので、今日はその続きを歩いた。
前半の眺望は限定的だが後半の倉岳山と高畑山は富士山が見えるので、それを今日のメインと考えていたが肝心の富士山が雲に隠れて見えなかった。
そのまま帰ると不完全燃焼なので近くのグレーピークを踏んで帰ることにしたが、予期せずそちらが本日最高の眺望ポイントだった。
眺望以外の観点では全般的に穏やかな尾根道である一方でピーク前後はほぼ急登、激下りでメリハリがあって楽しいコースだった。
四方津駅に6:23着の電車で到着。紅葉もそろそろ終わりで冬になって来たせいか、この時間の電車内は登山客もまばらで空いていた。四方津駅は新しくトイレも規模こそ小さいが綺麗で便座暖房付き。
駅から住宅街を抜けて登山口に向かうが、駅近登山口なのですぐ到着で早速登山開始。
まず秋山山稜の稜線まで登って行く。斜面に張り付くトラバース部分は道が崩壊気味の箇所が何か所かあるので要注意ではあるものの、道は大きな段差もなく歩きやすくて、標高差の割には疲れなくて快適。
紅葉する木が少ないのであまり紅葉という感じはしなかったが、数少ないモミジはどれも色づきがピークに向っている時期で綺麗だった。
稜線に出てからの尾根道は踏み跡もしっかりして、変な分岐もないので安心して歩ける。
稜線上は紅葉は終了しており、冬の風景になりつつあった。
ピークとピークの間は非常に穏やかな道で散歩気分で歩ける一方で、ピーク前後は急登、激下りの所が多く、特に矢平山の下りは岩場混じりの激下りで、そこに落ち葉がかぶさっているのでかなり気を使った。
トラロープもあるが、その多くは朽ちる寸前で、結ばれている木の方も枯れて折れそうなものもあったので、ロープは使わない方が無難。
ここは反対方向から来て登りだったら面白いのではないかと感じた。
その他のピークは土と木の根タイプの急登と急下りだが、こちらも落ち葉がなくてもズルっと行く傾斜度の上に落ち葉が覆っているので楽をさせてもらえなかった。それはそれで緊張感があって楽しかったが。
立野峠までは4名とすれ違ったり追い抜いたりしただけで静かな山行だったが、そこから先、倉岳山、高畑山近辺は登山客が多くにぎやかだった。
倉岳山は富士山方向が開けており、雲さえなければ富士山が良く見えそうだった。
高畑山は比較すると木が邪魔な感じではあるが、富士山が見るのは間違いない。
どちらもそこそこ広くて休憩もできるので人気があるのも理解できる。
目当ての富士山が見えず不完全燃焼なのでこのまま下山する訳にはいかないと思い、計画を変更して高岩経由でグレーピークを3つ踏んで帰ることにした。
高岩に向かうが、秋山山稜の稜線を外れた瞬間落ち葉で踏み跡が全く見えないルートになった。実線ルートではあるが人が通った気配が全くなく、初っ端からバリエーションルートの様相で、急な斜面は登りも下りも九十九折れの道ができていないか、落ち葉で見えず、ズルズル滑るように下りたり、トラバースすると滑るので直登したりと、なかなか歩きごたえがあった。
高岩からはヤマップ上はバリエーションルート扱いだが、破線の地図もあるようで、実際ここまでの道とあまり変わらない感じだった。
ルートは最後まで必ず尾根の上にあるので尾根が分かれる時に地図でどちらの尾根に行くのか方向を確認すれば後は尾根が導いてくれる。
2つ目のグレーピークの高取山がまさかの絶景で、麓の集落、向かいの連山、富士山の全てが見渡せるのでここはぜひお勧めしたい。
ピーク間の尾根も展望が開けた箇所が数か所あり、秋山山稜が綺麗に見える。
このルートの難点はサイマル山からの下山で、中腹まで下りるとその先は道が荒れているというか道がない。
それでも尾根の上を歩くという原則に従えば必ず下山できるので目の前に何が現れようがかき分けて進む。すると鳥居が現れ、そこが尾根の終点。着地点はもうすぐなのでそこから先は鳥居に続く参道を下りればよいのだが、これが全く見つからない。
木々の間から着地点が目視できたのでそこを目掛けて直線で進む。もはや藪漕ぎですらない滅茶苦茶な状態で生えているものをかき分けて着地した。
良い面でいえばこのような訳のわからない場所が山奥ではなく、人里のすぐそばなので安心して挑戦できるのと、区間がそれほど長くないので、自分のようなバリエーションルート下山初心者でも手軽に挑戦できる(と思う)。
高岩から下山までの間に人と会うことはなかった。
帰りは禾生駅まで5kmほど舗装道路を歩いた、夏なら地獄だが、この季節だと気持ちのよい散歩だった。