鈴ヶ尾山・倉岳山・矢平山・高柄山・鶴島御前山
倉岳山・高畑山・九鬼山
(山梨, 神奈川)
2026年05月17日(日)
日帰り
2年前に九鬼山から御前山まで縦走した時、御前山の手前で日が暮れてヘッドランプの充電を怠ったのに気づき、その下りの岩場でひどい目に遭い、その現場を確認したくて昨年反対方向から登ったのだが、この時も御前山に登る途中で足を痛め、穴路峠から下山してしまったといういわくつきの山である。今回、昨年計画したルートの反対から登る事にしたのだが、最近どうも稜線に上がってからペースが上がらなくなっている。今回も前回よりはマシだが、思ったペースでは歩けていない。なので、下山が想定時間よりも若干越えてしまったが、その10数分の時間差で中央線のトラブルに巻き込まれ、家に帰るのが大幅に遅れてしまった。いつも何かある山だ。
猿橋駅で降りると空は快晴、山火事のあった扇山も、遠目には新緑に覆われているように見えるが、実際はどうなっているか気になるので、そのうちまた行ってみたいと思う。鈴ヶ尾山への取り付きは、ヤマップのルート図によると、民家の庭先をかすめて入っていくような感じの所で、実際その通りなので要注意!(写真参照)山道に入ってしまえば後は迷うこともないが、マイナールート定番の枯れ葉と枯れ枝、倒木に苦労させられる。新しい踏み跡があちこちで確認できるので、そちらを通った方が早い。赤テープが要所にあるので助かる。岩場があったり急斜面があったり変化に富んでいるが、新緑に覆われて展望は全くない。鈴ヶ尾山を越えて主脈に合流すると道も良くなり歩きやすくなる。休憩した突坂山の山頂を始め、登る途中あちこちでドングリがいっぱい落ちていたが、食べられた痕跡はなく、ひとまず黒いものの存在はなさそうということで、うるさい鈴はお休み。
大桑山と高畑山の間にある岩場は。なんでこんな所に・・・と思うほどの意外性がある。以前はこういう岩場になるとどうやって突破するか考えるのが楽しかったのだが、最近はバランス感覚に自信が無いのでダメ!昔なら岩の上を平均台のように歩いて渡ったと思うのだが、今はまず岩にひざまずきながら取り付き、右下に見えているテラスのような岩場に足を下ろし、木の枝や岩に摑まりながら渡った。・・・ま、ほんの数秒だが結構面白かった。巻きルートも設定されているようだったが、かなり面倒な感じで、強引に突破した方が早い。
秀麗富岳十二景・9番山頂の高畑山と倉岳山はこの時期新緑に覆われてほとんど展望なし。かろうじて富士山の山頂付近だけを背伸びしながら何とか見ることができた。晩秋から早春の休日だと結構人が多いのだが、こんな状況なので、この日は12、3人くらいしか逢わなかった。立野峠から先は誰にも会わずで静かでいいのだけど、緑のトンネルが延々と続くので気分的にダラけてしまう。時折チラッと眺めのいい場所に出るとホッとする。30年ほど前にこの付近を歩いた時は、伐採後の植林地帯が続く場所があっていい眺めだったのだがすっかり木が伸びて鬱蒼としてしまったようだ。矢平山の直下の伐採地で丹沢や奥道志方面の展望が開けると久しぶりに山を見たような感じになる。高柄山山頂では北東方向の一部のみ展望が得られただけだった。
新矢野根峠へ向かう途中、斜面をトラバースする所で2年前は道が枯れ葉に埋もれ、滑って滑落するのを心配しながら降りたのだが、この時期はさすがに枯れ葉も少なく、道がはっきり見えているので難なく通過する。新矢野根峠からは、ゴルフ場の造営で矢野根峠への道が閉鎖され、強引に捻じ曲げられた道となる。今はそんな感じもあまりしなくなっているが、30数年前は、何でわざわざ谷筋の方へ回らさせられるのかと思いながら、伐開されたばかりのジメジメした谷筋の道を歩いた記憶がある。その時は元々御前山などに登る計画ではなかったので、分岐点からそのままゴルフ場の脇を通過して上野原駅へ向かったのだった。丁度バブルがはじけて造営工事も休止されていたようで車も人も通らず静かだった。このまま緑の山に還ってくれればいいのにと思ったのだが、そうはならなかったようだ。
御前山は、どこから登っても岩場付きの急登、急降下が続く。最後に手強い奴が控えているといった感じだ。それでも距離が短いから一気に登れる。頂上からの眺めは、上野原側が開けていて眼下に桂川、その上の段丘に中央線と中央高速、その上に街並みが広がるといった風情で、その街並みの上に生藤山から陣馬方面への甲武相国境尾根が連なっている。西の方へ目を転じると扇山、権現山らしきものも見ることができ、後は下るのみと思うとカルピスを飲みながらついゆっくりしたくなってしまう・・・でしてしまった。下山途中の岩場は2年前真っ暗闇の中を予備の小さなライトを片手に下りたのだが、片手で足元を照らし、もう一つの片手でロープや岩を掴みながら下るという状況で、何だこれは!と思ったのだが、明るいと足元もよく見えるし両手が使えるから何ということもなく下ることができた。登山口に出るとその先は舗装道なので一気に駅を目指して歩いて行く。駅に着いて階段を登っていたら、何やら人が下りてくる。嫌な予感がしたが、丁度3分くらい前に発車したばかりのようだった。次の電車は信号トラブルということで運休になり、結局1時間近く待たされることになった。御前山やそれ以前の場所での休憩をもう少し早く切り上げていれば・・・とか、ダラけた所をもう少し早く歩いていればとか、いろいろ“・・・れば”は思いつくが、後の祭りである。