高星~平石~段ヶ峰~達磨 全山縦走!! 気温12~18℃ 晴れ!!
段ヶ峰・笠杉山・千町ヶ峰
(兵庫)
2026年04月12日(日)
日帰り
【久々に南縦走路~北縦走路踏破!!】
今日中に神戸に帰ればいいという、久々のフルタイムで歩くことができる日。
前々から雨さえ降らなければ、久々に県道39号~町境尾根~空中庭園~高星山~平石山~千町峠、そして段ヶ峰に至りポピュラーコースにて下山するという、20kmを超えるロングトレイルに出たいと思っていた。
生野の実家を起点-終点にしようかとも考えたが、暫く長距離を歩いていないので、少しでも負担を軽くしようと「栃原トンネル」を抜けた「旧ゴルフ場口」バス停あたりに車をおいて出発。また1gでも重量を下げるために、一眼レフカメラも持たず、まず県道39号を栃原川に沿って生野学園方向に向け下って行く。学園の先、JR長谷駅側 約150m程、県道沿い右側にある関電の巡視路が、本日の入山ポイントとなる。
前半の千町峠まで続く町境尾根(神河町と朝来市)には明確な登山道はない。地図上の「町境」の破線を「登山道」に見立てて歩くのだ。地図でもわかるように途中とんでもない「急登」あり、古人(いにしえびと)曰く「迷いの尾根」あり、一歩足を辷らせると谷底へ···とスリリングな箇所もある。特に標高600m・750m付近はシカたちのスリップ跡が残るほどの傾斜だ。
このルートに初めて挑んだのは、コロナで時間が生まれ登山を再開させた2020年? 2021年頃?
最初は「千町峠」から「平石山」へ向うことから始めた。あまりの凄まじい「アセビ」のバリケードに苦闘しつつも、先人の「踏み跡」を頼りに何とか「平石山」までは到達した。
ひと夏かけて、千町峠から「平石山」までのルートを整備し少し歩けるようにした。幸い「アセビ」は繁っているが比較的「踏み跡」はしっかりしていたのと、約50m間隔に打ち込まれた白黒の町境を示す「杭」のお陰で、ルートファンディングは容易で「アセビ」の刈り払いのみでよかった。が、生命力旺盛な「アセビ」が密集する旧登山道を進むことは容易ではなかった。それにしても、昭和30-40年代に開かれたであろう「踏み跡」が部分的にしろ残っているということは、それだけ多くの人々がこの山塊を歩いていた「証」でもある。半世紀が過ぎ、登山道は荒れ果ててはいるが、この山塊自身の魅力が色あせたわけではない。
「平石山」までたどり着くと今度は「高星山」まで行きたくなる。「兵庫の山やま」(昭和47年刊)の著者:多田繫次の記述に従い、今度は現「生野学園」(旧高星放牧場)側から、今回歩いた「町境」尾根ではなく、一本北側を走る尾根を伝い「天狗岩」を目指す。今も県道39号沿いに朽ち果てた「高星山」の標識が、電柱にかろうじて吊り下げられてはいるが、こちらも今となっては明確な登山道はないのだ。とにかく地図上の「尾根」に乗って高みへ高みへと昇るのみである。しかし、途中「巨岩地帯」「急登」があり、私は3度目にしてやっと「天狗岩」に到達することができた。「天狗岩」からは南方向に、先の多田繁次さんがこの岩を眺めたJR長谷駅がはっきりと確認できる。北方向には秀峰:達磨ヶ峰が浮かんでいるのだ。達磨ヶ峰は多田さんの著作には「兵庫の山の女王」と記されているほど、美しい稜線を持つ。いつまでも眺めていたい「絶景」だ。そして眼下には「龍頭岩」が迫っている。半世紀前は尾根には密度の濃い笹薮が繁り、多田繁次さんは結局この「天狗岩」には至らなかったようだ。
「天狗岩」までを踏破すると次なるターゲットは「高星山」だ。「天狗岩」から「高星山」までは距離が短いので楽勝かと思いきや、「高星山」の周りは大変な「アセビ」のバリケードで囲まれ、まるで「高星山」自体が要塞のよう。GPSを見ながら進もうとするが分厚い「アセビ」の密集地帯にぶち当たり、右へ左へ「迂回」を迫られる。もう山頂に居るはずなのに「三角点」が見つからない···アセビをかき分け、本当に畳一畳もないスペースにやっと窪地を見つけ「三角点」を発見する。するとその傍らには朽ち果てた山頂標識が立てかけられていた。何でも生野学園の生徒たちが作ったものであるとか···。ずっと以前は生野学園内に「天狗岩」「高星山」登山者の為の駐車スペースもあったそうだ。2021年ごろ生野学園の先生方に「高星山へ登りたいのですが···」と尋ねたことがあった。「今は登山道もわからなくなっていますが、とにかく高い方を目指して登ればなんとかなるとでしょう」との返答。確かに口で説明できるレヴェルの代物ではなかったのだ。「天狗岩」へのルートも回を重ね、毎回新しい可能性を探りながら登ってみたんだ。ある時いつもと違う方向から攻められないかと、岩で行きどまり···と思われる方向に進んでみた。すると古いビニルテープが顕れ、そのテープにガイドされ進んで行くと、本当に人ひとりが通れるほどの岩の隙間から「天狗岩」へのルートが開けたこともあった。昭和30-40年代この界隈は「新ルート」開拓に燃える若者たちが日々チャレンジを重ねていたのだろう。しかし、傾斜が厳しく「岩場」ということで、確固たる「登山道」は残らなかったのであろう。
さて、「天狗岩」「高星山」と繋がった南縦走路だが、「高星山」~「平石山」については未解決だった。そこで今度は「平石山」方面から「高星山」をめざすこととした。しかしスタートから躓いた。平石山頂のまわりは「アセビ」が分厚く、とてもGPSの示す「町境尾根」に乗ることができないのだ。そこで山頂標識の左側から回り込み偶然見つけた「獣道」を拝借して「町境尾根」に出ることができた。ここから暫くは「やせ尾根」を進むが、やはり問題は尾根を埋め尽くす「アセビ」の群落だ。これも何とか「迂回」してはGPSを見ながら「町境尾根」に戻るという作業を繰り返す。「アセビ」の回避の次は「広すぎる尾根」「複雑に絡む尾根」への対応だった。昔から「平石山」~「高星山」の間には「迷いの尾根」区間があると聞いてはいたが、本当にGPSを見ていても、進行方向を見誤ってしまうのだ。「絶対こっちだろう!!」と進んで行くと、「町境尾根」からどんどん離れていく···という状況が2-3度では済まなかった。これでは「遭難」の可能性もあると思い、判断を間違った地点には準備していた「ピンテ」を残して進んだ。GPSのない時代、地図とコンパスだけで、この山塊を縦横無尽に駆け抜けた強者たちのレヴェルの高さには只々驚くばかりだ。しかし、実際「遭難事案」もあったやに聞く。しかし、それほどまでにこの山塊には数知れぬ「魅力」があったのだろう!!私も「平石山」~「高星山」を迷わずに歩けるようになるまでには10回を超える山行を要した。今日、本当に久々に「高星~平石」を歩いたが、ほぼミスコースなく歩くことができた。それでも「アセビ」の成長は著しくルートは見えても進めない状況が何度かあった、また一度時間を見つけて余りに密度の濃い場所は少し歩き易くしないといけないかな···先日このルートを歩かれた方が、アセビ密集地帯の何箇所かで道を拓いて下さってました。大きな感謝です。
さて、本日の前半 南縦走路での「アセビ」と「広い尾根」と「急登」との闘いは終わり、千町峠に到着。ここから段ヶ峰へと伸びる「登山道」は完全舗装の道路のように思えるくらいよく整備されているんだ。しかし、その分これまで歩いてきた「南縦走路」のような「フカフカ尾根」ではなく、「カチカチ尾根」だ。春の良き日、千町峠以降終点までに20名近くのみなさんとスライド。
達磨ヶ峰に着くころには気温も20℃を超えていた。
春の陽気の中たくさんの山党の歓声が関西百名山:段ヶ峰にこだましていた。
「…長かりし けふ(今日)の山路 楽しかりし けふの山路…」 若山牧水「枯野の旅」
**memo**memo
北縦走路:生野高原登山口〜達磨ヶ峰~フトウ~段ヶ峰~千町峠
南縦走路①:生野学園内~天狗岩~高星山~平石山~千町峠
南縦走路②:生野学園東(県道36号脇)〜関西電力巡視路〜町境尾根〜空中庭園〜高星山〜平石山〜千町峠
※※
本日、平石山から千町峠側へ向うルートでは、途中から尾根の南側を並行して走る「林道」を歩いています。
**memo***memo
久々の20km超え、翌日のダメージは···
①太ももの張り 特に内転筋
②大臀筋
木曜日には回復
**memo クマの形跡なし
*memo 水分 ポカリ500ml✕2
アクエリ 500ml✕1 完全消費
🔵アーカイブ2022 秋の生野高原 南縦走路
2022.9.25 同コースレポート 参考までに
【 段ヶ峰山塊 全山縦走!! 】
生野高原登山図を参照ください!
千町峠を起点に考えると
◎北縦走路・・・千町峠~段ヶ峰~フトウガ峰~達磨ヶ峰~登山口(旧生野荘)
◎南縦走路・・・千町峠~平石山(フエバノ峰)~高星山~登山口(県道39号···関西電力巡視路)
⁑高星山からは2ルートあり ①今回の「町境尾根」コース ②「天狗岩」コース(2022.5.3歩いてます)
本日も実家スタート。気温17℃ 弱風。
天気予報とは裏腹に「朝焼け」だ!!
歩みを止め暫し見入ってしまう。
霧が出て来たので歩行再開!
全長1.100mの栃原トンネルに入る。
トンネルを抜けると「普通」の朝が待っていた。今日はそのまま県道39を歩き、登山口へ至る。登山道は最初だけ、関西電力の鉄塔巡視路を500m程歩かせて戴く。今日は、旧高星放牧場跡の石塁を撮りたかったので、途中から正規ルートから逸れています。
とにかく地図上の「町境尾根」に乗ってしまえば、後は高い処に向けてひたすら登る。
幸い「下草」「笹薮」は殆どない。
登山口の標高は292m、先ず標高600mのテラス状の部分をめざす。右手には「天狗岩」コースが並走する。杉林の尾根はやがて岩肌の尾根に変わる。時折、巨岩を南に巻きながら高度を上げて行く。脚を辷(すべ)らせると南の谷に真っ逆さまと言う場所もあるが、慎重に進めば危険は回避できる。
614m標高点を超えた所で小休憩、北側の「天狗岩」「龍頭岩」をカメラに収める。今日は、久々の青空バックの写真が撮れた。
さ、次は標高750m付近のテラスをめざす。
地図でもわかるように、相当の傾斜だ。岩に貼り付き、細枝に掴まり一歩を重ねる。やっとのことでテラス到着。
辺りの様子撮影しようと小型カメラをさがす。
「ない!!」
614m標高点に置き忘れたようだ。
『来週取りに来ればいいっか、誰も通らないし···』
一度はつぎの860mの変針ポイントへ向けて歩きはじめる。
『やっぱり今日のログもあるし、取りに戻ろう···急ぐ旅でもないし』
そんなこんなで、転げ落ちそうな急勾配を標高点614mへ。無事にカメラをピックアップし、再び急傾斜を登り返す。2回目なので距離は短く感じるも、まさかの坂道トレーニングとなった。
標高750m地点からは、傾斜はやや緩やかになる。植生も尾根の左は「杉林」、右は「雑木林」だ。そして尾根は再び杉林に変わり860mの変針ポイントを迎える。北(右)へ方向を変え杉葉でふかふかの尾根を僅かに下る。再び尾根は北西方向へ緩やかに戻る。
小さなアップダウンを終えると、これまでとは全く違う風景が広がる。まるで扇状地のように左右の谷川からせせらぎの音、中央部は湿地帯だ。所々にイノシシの「お風呂場」があり、夜な夜なやって来ている形跡あり。地図には記されてはいないが、右側を流れる谷川には特に風情がある。古人(いにしえびと)はこのエリアを「空中庭園」と呼んだ。標高900mの辺りを、岩の隙間を縫って谷川が静かに流れるんだ。せっかくの特別な場所なので、いつもこのルートを辿る際には、谷川に沿って少しの間「町境尾根」を外れることにしている。紅葉の頃は、紅く色づく樹々は少ないものの、ゆっくり秋の時間を満喫することができる処でもある。本当は一度「雪の季節」に訪れて見たいのだが、アクセスが厳しく実現していない。今日も誰も出逢う人もいない小川の傍で小休憩。秋風の中にそよぐ木々、静かに でも生命感を持って流れるせせらぎ、いつまで居ても飽きることがないんだ。
深山の空気を体中に満たしたところで腰を上げ、スポーツドリンクの粉末を入れたペットボトルに水を補給(念の為、携帯浄水器でろ過···その後体調に問題なし)し、再び歩きだす。
地図上で「町境尾根」が右へ変針する地点はすぐそこだ。
手前に「足尾滝方面」の標識あり。かつては多くの「山党」がこの山塊を往来していた事がよくわかる。ここからまず「天狗岩」コースと合流する尾根に向けて歩く。定かなルートはない。しかし合流ポイントには「標識」があるんだ。特にこの辺りから「高星山」山頂までは、アセビのバリケード地帯、町境尾根を外さぬよう注意を払い、バリケードを迂回しながら進む。頂上付近が最もアセビの密度が高い。一昨年、一夏かかって整備したルートも、ほぼ以前の状態に戻りつつある。それでも何度も歩いている山域、ミスコースはしない!
アセビをかき分け進むと、ポッと空間が現れる。そしてそこには「三角点」が鎮座しているのだ。初めてこの高星山の「三角点」を見つけた時の喜びは今も鮮明に覚えている。
高星山からは南の犬見川を挟んで、すぐそこに太田ダムが見える。太田ダムから西には夜鷹山も見えている。高星山頂上付近はアセビの群落が強く、平石山へ向う尾根も楽ではない。また、高星山からこの南縦走路の最高点1067mピークまでは、尾根が複雑に入り組む昔から「迷いの尾根」と呼ばれてきた難所でもある。
実際踏査のため、初めて平石山から高星山へ向った時には、GPSを駆使しているにも関わらず、気がつけば「町境尾根」を何度も外れていた。その度に引き返しピンテを巻いて再スタートした。最も大きな問題は1067mピークの前後に、アセビの大群落があることだった。群落を回避しようとすると相当な迂回を余儀なくされる。当然「町境尾根」から外れる。再度ルートに戻るのに苦労したものだった。
整備したはずのルートも、踏み跡は確認できるがほぼ逆戻り状態、アセビとの格闘が続く。それでも、1056m三角点以遠は尾根のアセビの密度も下り順調に進む。が、結果的には思いの外時間を要して平石山(1061m)に到着する。6時間以上要したが疲れはない。
平石山は不思議な山だ。
山名を3つも持っているのだ。
生野高原登山図には「フエバノ峰」と表記、多田繁次さんの「兵庫の山やま」には「長迫山」、最近の地図には「平石山」と記されている。とにかく山頂は平らだ。ミニサッカーコートが取れるほどの平地に、シダが一面繁っているのだ。一節ではここは、シカの運動場とも言われるくらいだ。平石山頂標識から千町峠方面ヘもアセビの大群落が拡がる。仕方ないので、段ヶ峰側(北側)へ迂回し尾根に乗りなおす。千町峠〜平石山へはポイントごとに、千町峠の悠友山荘の皆さん手作りの標識が掲げてある。
地図で見ると平石山から千町峠へと進む途中、左手に長谷の川上集落から登って来る破線が見える。丁度破線の延長線上の地点に「川上」と言う標識が今も健在だ、俗に言う「川上越」だ。春にここから川上へ向けて下って見たが、破線に行き着くまでは全く踏み跡はなかった。
話を戻そう。
川上越から少し上ると小さなピークとなる。
ここから南側(左手)に登山道と並行して走る林道がすぐそこに見えている。2年半ほど前に付けられた作業道で、地図には表記はない(2026現在 表記あり)。小ピークには「平石山」ヘの標識もありすぐわかる。ここで左ヘ尾根を下り林道ヘ出る。今回はこちらを使って、千町峠をめざす。ここまで登山道と言うべき明確な路はなかったが、誰も歩かない尾根はふかふかの優しい感触だった。が、やはり人工の道は無味乾燥である。でも傾斜も一定でスピードアップを図ることができるので文句など言えない。歩速はログの地図データにも如実に表れている。
作業道はあっという間に私を千町峠へと運ぶ。(千町峠から尾根を辿り平石山へ向う場合は、作業道を100mほど歩き分岐から尾根に乗る)
千町峠からフトウガ峰は、3日連続で歩く路。
南縦走路のようにふかふかでない代わりに、しっかりとした路が行く手を示す。次々にハイカーと出会う。絶好の登山日和、段ヶ峰山頂は今日もたくさんの「山行きさん」で賑わったことだろう!
達磨ヘ向う北縦走路から、越えてきた南縦走路の美しい山々を眺めながら歩く。本当にいい山なんだ!
今回南縦走路では「クマ」の糞も見当たらず、勿論「獣臭」もなかった。ルート上の尾根には、たくさん柴栗が手つかずの状態で残っているエリアもあった。また逆に上手に柴栗を食べているエリアもあった。相対的に木の実は潤沢にあり、「森の主」達もゆとりを持って「冬」に向かうことができるのではないだろうか?
もう2ヶ月もすると、段ヶ峰から「初雪」の便りが届く。
これから本格化する秋の一日、一日を存分に愉しみたいものだ!