北川尾根から伊豆ヶ岳
関八州見晴台
(埼玉)
2026年05月10日(日)
日帰り
最寄り駅に到着すると、時間読みを誤ってちょうど電車が出発してしまった。歯噛みをしながら早朝のホームで次の電車を待つ。飯能駅での乗り換え待ちが30分以上あり、だいぶ遅れてのスタートになってしまうのが悔しい。
8時半の西吾野駅にはなんと20~30名くらいが降りた。善男善女の老人グループが楽しそうにしているのを見てハッとする。普通に考えればこの季節はハイキングに最適な気候で、人の多さや蜘蛛の巣、マダニを懸念して憂鬱になっている私がおかしい。ハイキングの原点を思い出させられた。
北川尾根はノーマルルート並みに踏まれていてさすが奥武蔵と思う。奥武蔵ハイカーの凄みを感じる。すべての尾根を歩き尽くそうという執念。稜線までずっと踏み跡をたどれて、蜘蛛の巣もあまりない。オバケ山の山名標がかわいい。みんながカバー写真にしたくなるのも分かる。
15年ぶりの飯盛峠はほとんど覚えていなかった。車道が多くてつまらないと感じた記憶は残っているが、いまはこんなところに車道を通した努力に感心する。歩きやすくて快適だ。稜線にはツツジの花が少しだけ残っていた。木漏れ日の森はとても良い。木陰は涼しくて最高。人も懸念していたほど多くない。
刈場坂峠には売店が出ていて、バイカーとサイクリストが多く休憩していた。このエリアはハイカーが少数派のようだ。昔からそうだったかしら。
旧正丸峠を過ぎるとぼちぼちハイカーが増える。過去の記憶を掘り起こしながら爽やかな道を歩く。奥村茶屋も懐かしく、すばらしいハイキングルートだなと思う。奥村茶屋を過ぎたところに立派なアオダイショウがいたので写真を撮る。
小高山で芦ヶ久保駅からの夫婦に山座同定してもらう。二子山はあんな姿の良い三角形の山だったか。
伊豆ヶ岳の男坂が立入禁止になったという噂は耳にしていて、何があったのか確認しに行ってみたがなんの問題もなく不思議に思う。鎖もしっかりしていて昔と変わらない楽しいルートだ。まあ善男善女が積極的に避ける理由にできるので悪くない状況なのかもしれない。
山頂ではトレランのオヤジさんと話す。来週の彩の国トレニックワールドの100キロに参加するとのことで格好いい。100キロと100マイルの間には越えられない壁があるとのことだったが、サイヤ人同士の戦いを見るクリリンの気持ちにしかならなかった。
下山ルートは結構記憶に残っていた。おそらく複数回歩いたのだろう。快晴は続いていて車道沿いの集落も輝いている。新しい正丸駅も格好よかった。
帰路は小竹向原駅で下車して洋菓子のクリオロでソーセージパン、ガイア、幻のチーズケーキを購入。最近のパティスリーと比較したら古くなっているかもしれないとも思っていたが、まったくそんなことはなくいまもトップだと思った。クリオロに寄り道できるのは奥武蔵に行く理由になりうる。
山村正光「車窓の山旅・中央線から見える山」を読んだ。私の感覚にフィットする名作で、文章のすばらしさだけでなく、山座同定図・地図がまたすごい。次の冬はザックに忍ばせていまの中央線の車窓と比較したい。