太子町と大師山?神山と寺山?不思議な山に登ってみて
葛城修験エリアマップ(二上山周辺)
(奈良, 大阪)
2026年01月28日(水)
日帰り
今日は約13キロの山歩き。神山、北見岳、大師山、寺山、鉢伏山。アップダウンを繰り返しながら、六時間半、五つの低山をつないだ。歩き始めからずっと頭の片隅にあった。ここは太子町。この山々は聖徳太子の世界なのだろうか、それとも大師山という名が示す弘法大師の世界なのだろうか。しかも神山と寺山まである。名前だけを見れば神様の山なのか仏様の山なのかはっきりしない。でもその曖昧さがこの土地らしい気がした。神山の鉄塔のある場所に立つと思わず声が出るほど眺めが開けた。風が気持ちよく、昔の人もきっとここで足を止め同じ景色を見たのだろう。寺山からの眺めも忘れがたい。六甲山の山並みに続く明石海峡大橋。さらに目を凝らすと淡路島まで見えてくる。寺山という名前が静かに胸に落ちた。このあたりの山は神と仏を分けて考える前の時代から人に歩かれてきたのだろう、きっと。聖徳太子の信仰が根づき、その後、中世には修験者達が山を行場として歩いた。だから、どこからが太子でどこからが大師か、そんな境目はもともとなかったのかもしれない。山を歩きながら名前の由来を考え、昔の祈りに思いを重ねると景色が少しだけ深く見えてくる。低い山でも重なってきた時間は長い。今日の山歩き、歩きごたえのある道のりであった。