甲州高尾山・宮宕山・源次郎岳(山梨)
2026.05.23 (土)2 日間
Team Danで行く雁ヶ腹摺山企画。
車で大峠まで行けばすぐに登れる雁ヶ腹摺山だが、公共交通機関で行くとなるとどこからも遠い。
今回は隊長の提案で、上日川峠行きバスに乗り上日川峠下車、そこから石丸峠に登って小金沢連嶺に乗り、一日目は大蔵高丸まで。湯の沢峠避難小屋泊。二日目は黒岳へ登り返し、雁ヶ腹摺山、姥子山…と山を繋ぎながら大月駅着。
想像以上にタフない道のりだった。
山々
先月大菩薩・小金沢連嶺を歩いたので、一日目は登ったことのある山々、二日目、雁ヶ腹摺山からは初めて登る山ばかりだ。吉備人出版の登山詳細図を見てイメージを持ったものの、実際には名もなきピークがかなりの急登、急下降で慎重に歩かねばならなかった。特に最後の二座、高ノ丸と笹平の間に”富士山展望所” という表札のある岩峰(登山詳細図によると向ウ山 白岩)は登りも降りも大変急で、気をつけてゆっくり降りた。
姥子山もなかなかの岩峰で、ようやく山頂か、と思っても、秀麗富嶽の表札のある山頂はまだまだ先で険しかった。姥子山山頂は、富士山側が断崖になっており、晴れていれば絶景が広がっているのだろう。
岩殿山は興味深かった(後述)。
天候
両日とも標高1400m以上は雲の中にあり、姥子山までは霧の中を歩いた。濃霧が木の葉にたまって露となり雨のように降ってくる。秀麗富嶽十二景の山々を歩いたのに富士山を仰ぎ見ることはできなかった。そしてツルツルと滑る泥。靴が滑っては焦り、一日目は無事だったが、二日目は弱い霧雨でいよいよ滑りやすく、湯の沢峠から白谷ノ丸へ上がる急登で滑って転び、早々に泥にまみれた。レインウェアを着ていたので脱皮すれば大丈夫。
装備
30ℓのカリマークリーブにパンパンに詰め込んで登った。加熱はアルコールストーブで湯を沸かすのみ、それでご飯を食べた。
ザックの重さは測らなかったが、水は4.2ℓ持ち、天気が今ひとつだったので汗をかく量は減り、最後に少し水が余るくらいだった。幅広のショルダーベルトだが肩に食い込み痛かった。恐らく13kgはあったと思う。
今回、山と道の
DF Mesh Merino T-shirt
を着てみた。ふんわり厚手なので、暑い日は着られないしどうしようかなぁ、と思っていたが、今回の天候にはマッチした。霧雨で濡れても冷たさは感じないし、乾きが早い。ウールなのでにおいも(ウール特有のにおい以外は)気にならない。少し肌寒い日にちょうど良い。
湯ノ沢峠避難小屋
私たちの他に2グループ加わり、総勢11名で利用。敷き詰めた寝袋をつめれば、あと1名は寝られそう。でも11名でも寝返りを打つと隣の人に当たる。しかし、おかげで暖かい。
火器使用禁止なので、加熱調理は外で。雨が降っていたので、トイレ棟の横にある手洗い場の台(屋根付き)を利用した。
小屋には蛍光灯がついており、ランタンを灯すことはなかった。
トイレは別棟にあり、ありがたいことにトイレットペーパーもあった。
花
標高が高く、岩場のあるような山ではトウゴクミツバツツジが美しかった。特に雁ヶ腹摺山は素晴らしい。
上日川峠から小屋平までの道は、ちょっとした沢を渡って行くが、ここも植生豊かで面白かった。
姥子山山頂部にイワカガミの葉が一面に光っており、shinさんがゴールデンウィークに登った時はちょうど咲いていた、という日記を思い出した。私もこの山にイワカガミが咲き、富士山が見渡せる時にまた登ってみたい。
地質
最後に稚児落としに至り、有名な絶壁を初めて見ることができた。はじめは怖くて気づかなかったが、稚児落としから大月寄りの登山道に丸い石がたくさん落ちている。丸石は川か海の浅瀬でできるものだが…と思っていたら、ちょうど丸い石がたくさん挟まった礫岩が現れた。なるほど、浅瀬にあった土地が隆起して岩殿山を作ったのだ。
帰ってきて調べたら、良いレポートを見つけた(↓)。フィリピン海プレートに乗って丹沢山塊が関東山地に衝突する際、押し上げられたのが岩殿山や三ツ峠山とのこと。
今回も、登りの辛い時には隊長から「あと〜m!」と励ましていただき、最後まで踏破することができた。しかも予想よりも早く下山できた(晴れて景色が良かったらもっと時間がかかったかも…)。夏に向けての良いトレーニングになり、また、避難小屋で出会った方々からも刺激を受け、充実した山旅となった。
岩殿山はミニヒマラヤ?
https://survey.co.jp/srvy/wp-content/uploads/2014/08/053755e147802f5cccaf44ae55eeddec.pdf