07:43
22.1 km
876 m
240926:欧州連合プロジェクト調査前泊で、福島市8座周回と反省
十万劫山 (福島)
2024.09.26(木) 日帰り
本日は福島に移動しました。 明日から、欧州連合(EU)のRE4GREENプロジェクトの一環として、飯舘村の調査に参ります。そのために、本日は福島駅西口にて前泊をしました。 昨日は午前4時から仕事をしていたためか、今朝も午前5時前に目が覚めました。せっかく早く目が覚めたので、予定より早い新幹線に変更しました。 新幹線の中では、田尾陽一さんの著作( https://www.amazon.co.jp/飯舘村からの挑戦-――自然との共生をめざして-ちくま新書-田尾-陽一/dp/4480073639 )を読んでいた。終始非常に素晴らしい内容で、涙も溢れた。 東北新幹線で隣の席に横暴な人が座っていた。見た目は60歳くらいの横浜銀蝿のようであった。一瞬腹が立ったが、今朝の話法披雲の打ち返しに常不軽菩薩のことを書いたことを思い出し、この横暴な人をお救いくださいと心の中で手を合わせることができた。すると、偶然だとは思うが、色々あった横暴さの一つが消えた。 昼頃に福島駅に着き、ホテルに荷物を置き、十万劫山(じゅうまんこやま)に向かいました。どなたとも会いませんでしたが、全体的にとても素晴らしい山だなと思いました。しかも、行基菩薩ゆかりの山であることを知り、感無量でした。 同時に自ずと反省する機会ともなりました。 役行者などの修験者が東北まで来ていたことを知っていたし、彼らが情報通信ネットワークの役割を担っていたことも知っていました。しかし、行基が東北まで来ていたとは知りませんでした。 同時にこう思いました。生きる力が私のそれとは全然違う。文科省でも学校でも生きる力なんて言いますけど、学校なんかでそれが養われるわけがない。なぜなら、先生と呼ばれる人のほとんどにそれだけの生きる力がないから。残念ながら、私自身も含めてです。 私自身、19歳の頃に地球環境問題の解決を志し、研究者であり、大学教員です。その志に照らして、恥ずかくない生き方、矛盾しない生き方も心掛けていました。しかし、私には、行基ほどの生きる力がない。ということは、説得力がない。このような反省に至りました。 それ以来、慚愧(さんぎ)、懺悔(さんげ)、六根清浄。大祓大神(おおはらえどのおおかみ)天之御中主大神(あまのみなかぬしのおおかみ)、天照大神(あまてらすのおおかみ)。南妙法蓮華経、南妙法蓮華経、南妙法蓮華経と、大声を出しながら歩きました。作法はめちゃくちゃですが、私なりの修行と祈りと願いの山行となりました。 ところどころタクシーにもお世話になりましたが、それにしても少しやり過ぎました。信夫山(しのぶやま)三山にも参りました。明日から仕事というのに、かなり疲れてしまいました。最後はヘッドライトを使いましたが、素晴らしい夜景も見られました。信夫山にはこれでもかというくらいたくさんの神社がありました。 帰りは、タクシーの運転手さんにきいた「つやこ」さんに参りました( https://s.tabelog.com/fukushima/A0701/A070101/7004914/dtlmenu/?photo=1 )。場所は駐輪場の裏。メニューがなく、イカ焼きと串焼きと福島餃子の3点セットをおすすめされたが、ほとんどお腹が空いてなかったので餃子だけを頼みました。突き出しの漬物が酸っぱくてとても美味しくて追加。生ビールを飲んで、ゆめごころ本醸造生貯蔵酒を頂いたところで、やはり3点セットでお願いしますと変更。串焼きのレバーだけは鮮度が悪いと思いましたが、それ以外はすべてとても美味しかったです。鶏肉は宮崎(例えば、みやま本舗 霧島店、地どりの田中)でも大阪でも内モンゴルでもアフリカでも鮮度の良いもの(しめたて)を食べてきたので、それより鮮度が悪いのは仕方ない。しかしながら、とくに漬物と餃子が美味しかった。タクシーの運転手によると、餃子は20年前くらいから名物になって、発祥は福島市飯坂だという(温泉のあるところ)。発祥の餃子は食べたことがないけれども、本日頂いた餃子はとてもボリューム感があり(宇都宮餃子の4倍くらい)、おそらく鶏肉と野菜とニンニクがベースになっていると思う。タレも特徴的でおそらく味噌と大根おろしと酢と若干の一味唐辛子。ただ、酔っ払っているので味覚が多少落ちていると思う。正直外で食べた餃子で美味しいと思ったのは中国の餃子くらいでしたが、こちらの餃子はまた食べたいと思うくらい美味しかったです。 ホテルに戻りコインランドリーを使うと思いましたが、ホテル福島グリーンパレスにはコインランドリーがありませんでした。事前に調べておくべきでした。最寄りのコインランドリーはホテルから約1km。それほど遠くはありませんが浴衣姿で行くこともできない。そこで、隣のアパホテルに電話をしてみました。すると、つれないお返事で、「宿泊者の方だけです。それ以外の方については責任が取れないのでお断りします」ということで、ホテルのボディーソープで手洗いをしました。海外調査でよくやっているので慣れてはいますが、明日朝までに乾くか。乾かなければ、手持ち移動です。 いずれにしても、すべてに感謝です。本日もまことに有難うございました。 P.S. 生きる力を育む上では、自然との距離が重要であると思う。田舎に住んでいても自然との距離の遠い人がいる。山との境で分断されている。逆に、都市に住んでいても自然との距離の近い人もいる。自然との距離が遠いと、生きる力がなくなる。いつ何に襲われるか、危機意識がなくなる。逆に、自然との距離が近いと、生きる力が育つ。いつ何に襲われるか、危機意識が育つ。自然との距離をいかに近づけるかが手がかりの一つになると思う。