久松山
久松山・本陣山・摩尼山
(鳥取)
2026年03月15日(日)
日帰り
弟は万博スタンプにハマっている。鳥取砂丘ビジターセンターに、どうしても欲しいスタンプがあるという。それなら小旅行を兼ねて一緒に行くかとなり、本日の日帰りドライブとなった。
午前8時に出発。中国道から鳥取道へ、10:30頃に砂丘手前のビジターセンター駐車場(500円)で車を駐めた。ここに来るのは確か3回目かな?20年前に来た時は真夏で、砂が焼けていたように思う。今回は彼岸前だが、まだまだ春の気配は遠い。時折青空が覗くものの、灰色の雲が垂れ込めている。
真っ先にセンターで万博スタンプの場所を聞く。同好の士が何名かスタンプ台の前に並んでいる。弟もゴソゴソとザックの中からスタンプ帳を取り出し、慎重に押印。綺麗に押せた様子だ。センター内の展示物を見ると、ヨルダンと「サンドアライアンス」を締結したとある。そういえば万博ヨルダン館で、赤いサラサラの砂の上に寝そべったな、と思い出した。砂漠の国と、砂丘の県との協定だ。ヨルダンに親近感が湧く。
本日最大の目的を終了させたので、砂丘をぶらつくことに。階段を上り切ると、目の前に砂丘が広がっていた。前方の海の手前に、20mくらいの砂の山が、まるでそこに人間が砂山を作ったように、急勾配でそそり立っている。「あそこまで登ってみよう」と弟に声をかけ歩き出す。ここには確かラクダが観光客を乗せて歩いていた筈だったが、今日は見当たらない。
一歩一歩、慎重に登っていく。足の置き場が悪いと、シューズが砂に埋もれたり、置いた場所からすべり戻されたりするからだ。先に登った人の足跡の上に靴を乗せると上手くいく。足元ばかりを見つめていたら、いつの間にか砂丘のてっぺんに出た。日本海が左右に広がっている。風が強いせいか波が高い。白波が立っている。海外からの観光客も多い。台湾?韓国?そんな言葉が聞こえた。
登ってくる人を振り返ると、シューズに不織布カバーをかけて紐で縛っている方々がいた。「売店で250円で売っている。不織布だから滑らない」ということだそうだ。
砂丘の次はJR鳥取駅へ。弟はここでお土産を買うそうだ。私は車で待ちながらWBCベネズエラ戦をチェック。サトテル、森下も活躍し、試合は二転三転。しかし最後は敵の強打に万事休した。残念無念。来年からDH制になるセ・リーグ。こんな派手な打撃戦を見てみたいものである。
昼ごはんは事前にチェックしていた「ごはん屋ココでエエガ」へ。僕は豚ステーキ丼、弟は豚ステーキ定食&鳥の唐揚げ。丼からはみ出すほどたっぷりの豚ステーキが乗せてある。そこにたっぷりのワサビを溶いた醤油をかける。甘い醤油とワサビが豚ステーキにピッタリだ。美味い!お腹いっぱいになり、ご馳走様でした!
さていよいよ山歩きである。県庁の無料駐車場に車を駐めた後、日本100名城スタンプを押す弟と一緒に鳥取城の仁風閣へ向かう。修理工事中だったが、その脇にプレハブ小屋があり、そこでスタンプを押すことができた。鳥取城は建物は残っておらず、石垣ばかりの城跡である。その石垣が大規模に修復され、山門も新しくなっていて、さぞや立派な城であったのだろうと想像させる。
城跡を登っていくと登山口に至る。目指す山は久松山。鳥取城は山上と山下の両方に砦があったそうだ。一登りすると「一合目」、二登りで「二号目」。面白いようにポンポンと立て札が出てくる。日頃運動不足で、先日膝の水を抜いたばかりの弟は、ふうふう言いながら後ろを随いて来る。五合目で息が上がり、ちょっと休ませてくれと、平べったい石の椅子に倒れ込んだ。間も無く眠りだし、身体を前に後ろに揺らしている。びっくり返ったら大変だが、微妙なところでバランスを取っている。15分ほど待って、やっと目を覚ました。「俺はここで待ってるから登って来てくれ」というのをなだめすかして登山再開。「あっそうだ!」と弟はスマホから音楽を流した。コブクロの歌う大阪関西万博のテーマソングだ。ここまでどっぷり万博かいな。と呆れたが、音楽の力はすごい。あれだけ顎が上がっていた弟が、力強く登り出し、僕の前をどんどん登っていく。「音楽が嫌いな登山者もいるから、今度からイヤホンを持ってこいよ」と伝えたが、弟が嬉しそうな顔をしているのをみて、こちらも嬉しくなった。
標高263mの山頂からは、鳥取市街と、そこを流れる千代川(せんだいがわ)、その先の日本海が見下ろせた。この山も我が地元六甲山のように、毎日登山をされている人たちがいるようだ。この山頂からの眺め、春夏秋冬、毎日登山しても飽きないだろう。
今日、初めて兄弟で山歩きができた。またこういう機会が作れたらいい、そんな思いを胸に、帰路についた。山の神様ありがとう!