20:46
17.7 km
1910 m
沢から横サビ!
黒滝山・百村山 (栃木, 福島)
2026年04月25日(土)〜26日(日) 2日間
大佐飛山、表から行くか裏から行くか問題 表サビは黒滝山(メジャー)とか鴫内山(レア)から大佐飛山に向かうルート 裏サビは塩那道の瓢箪峠か大蛇尾川東・西俣の中間コルから頂上を目指すコースで、藪漕ぎ大好き変態さん(褒め言葉)がいく激レアルート そして第3のルートが横サビ これは木ノ俣川 支流 ヒツ沢を詰めて東から大佐飛山に至るSSRルート(当社調べ) 「落差のある源流で大滝あり、沢登り要素あり、魚影は濃く大型も有望で、源頭詰めるとヤブを漕いで栃木百名山四天王の大佐飛山に登頂できてアドベンチャー感あり、一泊の旅ならオヌヌメ」 と餌を流しておくと「なにそこ気になる~」「行きますか~!」と即反応あり、飛んで火に入る夏の虫をゲット しかして大蛇尾林道鴫内山登山口に車をデポし、木の俣川発電所よりスタート 久々にやってきた木ノ俣川は、本流右岸の釣り人道が若干風化してる?これなら河原を歩いたほうが早いかもなと思いつつ、本流の大滝に到着 ここはちょい手前の橋桁遺構の裏手から森林軌道跡に乗ったほうが簡単だということを、大滝右のザレルンゼを登りきったあとで思い出すも、ほどなくヒツ沢に到着 この沢は国土地理院地図にはなぜか水線が書かれていないが、かなりの標高まで水がある ヒツ沢入口の滝は左岸にトラロープがつけられており、2013年に来たときよりは安全に通過できて時の流れを感じた(釣り人の仕業) 標高830m地点には立派な取水堰堤があり、よくもまぁこんな山奥にと感心して先に進む 結構長い感じがするなぁとアスレチックな沢を登り歩いていくと、ようやく標高1000m地点に最初の難所、ヒツ沢大滝に到着 落差40mはありそうな、水量豊富で豪快な滝で圧倒される ここは左岸から大高巻きするが、久しぶりなので記憶があやふや、あっちかな~こっちかも~、あっれ~おかしいなぁ~、など全く頼りにならないガイドで同行のサトシさんを右往左往させてしまう(´・_・`) ずいぶん時間をかけて残置ロープを発見し、記憶にあるよりずっと崩壊の進んだバンドをロープを頼りに通過するが、高度感と足元のおぼつかなさで手足が震えだし、サトシさんに追加ロープを嘆願する 残置ロープがなくなって笹薮に突入すると崖のためトラバースはできず、上に行くか下に行くか悩んだ末、下を選ぶと手持ちのロープいっぱいいっぱいところでぎりぎり足がつき、滝壺を見下ろすヒリつくトラバースを経て滝口に着地。ここは上に抜けるのが正解だった。この大高巻きに2時間を浪費。 大滝から間を置かずに8mほどの小滝が登場、左岸からネマガリ藪を巻き滝口へ 釣り人のつけた新し目のトラロープを確認しつつ、ミニゴルジュを通過すると、ゴルジュ出口の滝を小さく巻いて二股に到着 ここを右で大佐飛山の山頂直下を目指すが、そろそろ時間もいい具合になってきたし、テン場適地もあるかどうか怪しいので時間を切って16時に行動終了 ザックを下ろすとへたり込んでしまうワイを尻目に、サトシさんはテキパキと薪を拾い集め晩メシの用意まで 深山でいただく炊きたてご飯とシャキシャキ野菜の豚シャブは最高で、マヨネーズまみれにしたソフトさきいかは遭難の味がして酒のアテに格別 ここまで(サトシさんが)担ぎ上げてきたハイボール350ml缶4本と500ml缶2本は標高1250mのバフがかかってウマさが倍化していた 焚き火も一発着火で体が温まってくると、揺らぐ炎に睡眠効果が発生し就寝 サトシさんはこんもり薪を前に、スピリタス梅酒とスピリタス原酒も煽り、23時過ぎまでお楽しみだったらしい。元気過ぎる( 'ω') 【2日目】 夜中に何度かシュラフから顔を出し、満天の星空を満喫していた。予報通り今日の天気も間違いなさそうだ。 いつも通りの4時に目を覚ますが、サトシさんからは起きそうなオーラを感じない。 だらだらテン場を整理したり、うだうだ出発の準備をしていると、7時になってようやく起床。手早く袋ラーメンを作って体を温め、8時に出発 今日も相変わらずの斜度でアスレチックジムのような沢を登っていくと標高1400mから雪渓が現れ、水が冷たい足がこごえる手がしみるとこぼしながら進んで、1450m地点で20mの滝が現れドン詰まる 左は雪渓の急登、目の前は直登不可の滝、となれば右の涸れ沢を行くしかないが、登りでは捕まるものとして大変優秀なネマガリダケは、トラバースとなると最凶のトラップ要員となり、そう簡単には通過させてもらえない ネマガリの藪の中にいたので気づかなかったが、ここも相当の斜度。というか崖。 竹を踏んで足をすべらせる恐怖で神経をすり減らしながらなんとか横移動し、無事滝口に着地すると取付きから30分が経過していた…時間の溶けが早い こんなのがこのあと何度もでてきたらマズイなと思いつつ連瀑帯をやり過ごしていくと、地図上では等高線のゆるい天国ゾーンに突入 目の前の急な雪渓を20mほど登り標高1650mに立つと、なるほど広がるなだらか雪渓 これ今回は雪渓だからラクラク歩いていけるが、無雪期であればどれだけのヤブ漕ぎになるのか(はたまたヤブ無し小沢の天国詰め歩きになるのか) 貧弱なチェーンスパイク(サトシさんは大高巻きで片足崩壊済)でズリズリ足をすべらせながら登っていくといよいよ空があけ、目に見える風景は青成分マシマシの山頂の予感 当初、山頂直下200mぐらいは激ヤブ漕ぎを覚悟していたが、タイミングがよかったのか、北斜面だからなのか、稜線20m下まで残雪を歩いていくことができ、登山道(かすかな踏み跡)に残りHPゼロで到達 大佐飛山山頂は目と鼻の先で、ついに沢詰め横サビを完登し、二人占めの山頂を満喫 一人ではできなかった、ずっと躊躇していたこの企画。強力なメンバーとだから達成できた。感無量とはこのことか。 一つの袋麺を二人で分け合って腹に収めたらいよいよ下山 薄く踏み跡があるような無いような、けもの道のような人の道のような跡を辿り、とはいえ大半は灰色の雪の回廊をゆるくアップダウンして大長山まで 大長山からは残雪もほぼ消え藪漕ぎメインとなるが、笹はあっても腰程度、細いうえに上から踏みつけるから問題とならない。かえって容易に歩ける分、隠れ倒木でのスネダメージがきつい。 時折シャクナゲ、主にはツゲの横に張り出した硬い枝に行く手を遮られるので、渋々迂回するなどし、ときに明瞭になる夏道で加速しつつ西村山に16時到着 ここまで結構長かった気もするが、やはり藪漕ぎ、大佐飛山から3時間が経過している このまま予定通り鴫内山へ向かうと途中の不確定区間(西村山〜剣先)が怖い。明瞭な登山道に出るまでどのぐらいかかるのか?そして登山道に出たとしても尾根が長い。ヘッデン下降は免れない。 であれば黒滝山に向かい、そこではおそらく電波が拾えたはずなので黒滝山登山口に迎えを頼み、安全な登山道をゆっくり降りるプランAを提案。スピードも出せるだろう。そうすれば日のあるうちに林道に着地でき、あとはラクラク。 電波が拾えないプランBの場合はスタート地点までの歩きになるが、半分は林道なので、歩いて行けばいつかはたどり着く安心感は凄まじい。 かくして電波は通じ、登山口でのピックアップと駐車場までの送りをお願いできた さああとは下るだけ! と、歩き初めのP1588山藤山のかすかな登りで足が止まり、糖分補給している間にサトシさんに先行してもらうともう二度と背中を見ることはなく、いやいやさっき説明した通り、百村山手前の黒滝山登山口分岐で待っていてくれるだろうとの思惑は外れ、その先の百村山にいるのかな?というアテも外れ、なるほどこれは先に黒滝山登山口に降りているパターンだなと降りてみるも姿はなく、迎えの車に乗って尾根末端のCo830m百村山登山口に向かうが、コースタイムに基づく下山時刻を過ぎても姿を現すことはなく、それではとスタート地点の駐車場に向かって探してみるも2km程度の範囲にはおらず、いやまさか暗くなったとはいえ優しめの明瞭な登山道でサトシさんクラスの熟練者が道を外すとは思えず、他には熊に襲われたか東電巡視路に入ってしまったか もしやのもしや、まさかのまさかで、もう駐車場まで戻っているのかも!?いや、いくら足が早いとはいえそんなことが!?半信半疑だが、その可能性もゼロではないし、車で探せば道すがら発見出来るかもしれないので探しに行ってもらい、自分は登山口で待つ作戦に。 スマホを充電しながら待つと、しばらくして「駐車場にいた」との連絡があり、全米が安堵 いやしかし山藤山から2時間で木の俣川発電所にたどり着くものなの!?あれだけ沢歩きとヤブ漕ぎをした後に!?しかも二日酔いの状態で!? YAMAP登山計画で調べてみると山藤山から百村山登山口まで2時間半、そこから発電所まで林道約4Km・・・ 横サビ完登より、そっちの方のびっくりして完登の感動は消えて無くなりそうなのであった(´・_・`)
