至宝・白山 別山東尾根-中宮道
白山・別山・銚子ヶ峰
(岐阜, 福井, 石川)
2026年03月10日(火)〜12日(木)
日帰り
今シーズン2度目の白山へ。
白山の眺めが抜群とされる南白山の眺望を求め、
別山東尾根から御前峰を目指し、中宮道(上部)から抜ける、大パノラマ縦走をしてきました。
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【ルート情報】
◎別山東尾根
(日照岳登山口 ~ 別山)
※VR:日照岳以降
※雪庇以外の危険な場所はあまりないが、一カ所、岩峰の難所あり
※眺望無しで縦走すると、ルートを外しやすい支稜がいくつかあり
※稜線南側斜面の上部は笹薮の露出多数。全層かブロック崩壊が起きていると思われる
→ [CP]日照岳(P1751)
/ 西峰(P1754)、EL.1686、EL.1706
→ [CP]JP1800
/ EL.1760、EL.1866
→ [CP]丸山(△1900.6)
/ EL.1793、EL.1883、EL.1852、EL.1993
→ [CP]焼滑(やけぞり・△2082.7)
/ EL.2094
→ [CP]南白山(大峠・△2168.7)
/ EL.2163、EL.2324
→ [CP]別山(P2399)
◎別山~御前峰
※VR:油坂ノ頭~アルプス展望台
※雪庇とヒドゥンクラックは要注意
◎中宮道上部
(御前峰~小カンクラ~東面台地~お花松原 → 三俣峠付近 → オモ谷出合)
※VR:小カンクラ~東面台地
三俣峠付近~オモ谷出合
◎【下山】大白水谷(荒谷右俣)右岸尾根
(オモ谷出合 → △1786.2 → 大白水谷右岸尾根 → 荒谷沿い林道)
※VR:大白水谷右岸尾根
※尾根上の雪は豊富。地図上からはわからない、進行方向を外しやすい地形が散見。林道着地点はある程度雪渓が繋がっていたが、急登
※荒谷の林道の橋マークには橋がない。2カ所徒渉した。デブリと土砂の片斜面は河床の断崖に直結
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秘境・南白山。
冬季に訪れたいと思うようになったのは2年前。
別山ピストンにしてもいいけど、せっかくなら移り変わる山容を眺めながら御前峰まで縦走したい。
可能なら北縦走路も繋げたい野望もある。
片道18kmを超える長大な別山東尾根を経て周回するため、実行するなら雪が締まる頃の「白き山」が色濃く残る残雪期序盤と考えていた。
この日、ふくさんとやまあすさんで上越方面のロングを検討していたが、天気の都合で白山へ変更。
現在、岐阜県道白山公園線は、公式で土砂崩れ工事による全線通行止め(侵入禁止)が昨年から解除されていないため、エスケープすることを考えると別山東尾根からの周回は来年以降と思ってた。
今回、厳冬期白山の経験者3人揃っていることもあり、車のデポも使えばどうにかなりそうなことと、時期的にもマッチしたので本計画を前倒しして提案する。
最近の寒の戻りで気温が上がらない日々が続いているので、ラッセルで進行が遅くなるのを警戒し、
モルゲン時には最低でも焼滑(△2082.7)に到達していたいと、余裕をもって早めにスタートした。
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別山東尾根は、吹き溜まりの霜雪ラッセルは存在するが、それ以外はおおよそ締まっていた。
少ない積雪と2月の春日和で、心配した雪切れ藪漕ぎもほとんどない。
人が入らなすぎて、白山の2大藪尾根とも言われているのか言われていないのか、
無雪期は背丈くらいの笹薮+灌木に埋もれるらしい濃密な藪尾根も、
雪で埋もれると、眼下の街明かりの夜景を見ながら歩き、見通しも効く快適尾根だった。
想定以上に早く進むので、このままペースに乗ったまま進むと、別山東尾根の展望を楽しむ前に別山に到着しかねない💦
しかも気温はマイナス15℃(御前峰予報値。標高1800m付近で23時-1時あたりの実測値マイナス14℃)の厳冬期の寒さ。
展望ポイントで長時間待機はできないので、焼滑(△2082.7)は下弦の月明かり、もしくはブルーモーメント、南白山周辺の展望尾根には夜明けのモルゲンになるよう、ペースを調整する。
ご来光ポイントまでは意図的に時間を潰しながら進んだが、あえてゆっくり進むのって中々難しい😅
南白山山頂の手前、タロタキ谷左岸尾根との合流地点が、本ルート随一の展望ポイント。
ペース調整が見事に成功し、日の出30分前にドンピシャでおよその目的地に到着。
白山連峰の東側から眺めることができるため、主峰から別山・三ノ峰までピンクに染まる、壮大な景色を見ることができた。
2月後半の陽気と積雪量の少なさで、周辺の山々やアルプスは山肌が見え始め、残雪期の様相に変わっていると思っていたが、
南白山から別山へ向かう途中で見た純白の白山は、厳冬期そのものの姿。
白く美しい曲線を描く別格の山容を見て、「至宝」という言葉が思い浮かぶ。
1ヶ月前に登頂した別山は暴風ガスで眺望できなかったこともあり、
別山登頂時の高揚と歓声が本日のクライマックスとなった。
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中盤の別山~御前峰の縦走を終え、後盤の中宮道へ。
御前峰への登りで既にゾンビのような雰囲気が漂っている中、
しれっと計画に組み込んでいた東面台地横断をそのまま決行。
加賀禅縦走では見ることができない、圧巻の雪量を誇る雪渓台地を見るためである。
下降ルートはいくつも取れるが、小カンクラ雪渓を利用する。
カリカリのクライムダウンをすることも警戒したが、斜面は膝ラッセル。
日差しは暑いが、気温は氷点下。
緩んだ雪ではなく、圧雪される前の新雪の深さであり、お花松原から中宮道に乗った後もパウダーラッセルはずっと続いた。
どうやら加賀禅も含めて、山頂の東面台地辺りで雪雲が堰き止められて、北部全体にかけて降雪が多くあった模様。
序盤の別山東尾根からは想定できなかったラッセルと遅延に見舞われ、
当初予定していた北縦走路の野谷荘司山から下山する空気ではなくなってしまったので、
計画を変更し、予備ルートの大白水谷右岸尾根から下山する。
想定外は準備しておくこと、3人の意見を合わせて最適解を実践できたことはいい経験と思い出になりました👍
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本計画を実践するにあたり、尊敬している白山レジェンドのhillwandereさんに相談させていただきました。
別山東尾根の見どころや特徴など、色々教えていただきありがとうございました😊
※やまあすさんのGPXを頂いて、本レポの軌跡を作成したため、写真の撮影位置が実際とズレている場合があります🙏
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▽過去の冬季白山
⭐︎第3回 御前峰-別山サーキット 2026.2.3〜2.4
https://yamap.com/activities/45983610
⭐︎第2回 加賀禅ピストン・清浄ヶ原 2025.3.9~10
https://yamap.com/activities/38377308
⭐︎第1回 白峰ー加賀禅 2024.2.28
https://yamap.com/activities/30093355