御堂森
御堂森・長谷山
(山形)
2026年05月07日(木)
日帰り
コース定数:19
平均ペース:170〜190%
「二ツ森」からの続き
https://yamap.com/activities/48126994
本日二座目――と言いたいところですが、二ツ森で男山と女山を歩いているので、感覚としてはもう三座目です。
それでも勢いはまだ残っていました。
次に向かったのは、御堂森です。
【御堂森駐車場】
Google Mapsを使用する場合、農家レストラン「蔵」をセットし、蔵から直進してください。大平山登山口への看板の先に御堂森の案内があります。
……ええ、ここは予想以上でした。
轍は深く、途中からは急勾配に砂利路面。
「悪路」ではなく、もはや“試される道”です。
ある程度車高のある四駆でないと、そもそも登坂自体が厳しいと思います。
実際、到着するまでかなり神経を使いました。
ですが、辿り着いた先は意外と整備されており、広場に黄色い登山届ポストまで設置されています。
山の入口って、時々こういうギャップがありますよね。
【御堂森駐車場〜モモコ平】
登山道は終始細めですが、とても歩きやすい道でした。
序盤は「意外とアップダウンあるな」と思いながら進み、後半からはしっかり急登へ変化していきます。
ただ、休憩できる場所も点在しているため、焦らず進めば問題ない印象でした。
倒木も多少ありますが、大きく巻く必要があるような箇所は無かったと思います。
【モモコ平】
名前だけ聞くと妙にかわいらしいのですが、ここから先は胸突き八丁です。
なので、「かわいい名前の場所で最後の平和を味わう時間」みたいになっていました。
【モモコ平〜御堂森山頂】
九合目付近までは急登が続きます。
流石に疲労も溜まっていたため、休み休み進みました。
ただ、九合目を過ぎると急に空気が変わります。
道も穏やかになり、「ああ、終わりが近いですね」と身体より先に心が軽くなりました。
【御堂森山頂】
広々とした山頂です。
眺望も悪くありません。
そして山頂標識。
……標識自体が少し黒ずんでいた事と書体のせいもあり妙に読みにくいです。
いや、本当に「何て書いてあるんだろう」と一瞬考えました。
【御堂森山頂〜駐車場】
下山は順調でした。
少なくとも、途中までは。
あと少しで駐車場、という所で熊スプレーを落とした事に気付きます。
正直、かなり悩みました。
既に水分は少なく、疲労も強い。
ですが、あれは高価ですし、何より妻から貰った物でした。
なので、「流石に諦めきれませんね」と引き返します。
結果的には山頂まで戻る必要はなく、途中で発見できました。
ですが、この追加行動がかなり効いていたのだと思います。
ここまで補給無しで動いていたせいか、あるいは暑さか。
まず左右の脚が攣り始めました。
それでも進んでいると、今度は膝上まで攣り始めます。
さらに左手の指が痺れ、動かなくなり、口の中まで痺れ始めました。
「ああ、これはちょっと危ないですね」と。
何とか駐車場へ辿り着き、水分補給をして車へ。
ですが走り始めてすぐ、今度は手足の痺れと意識障害が出始めました。
流石に危険を感じ、車を停車。
車外へ出て、そのまま車の後ろで仰向けになります。
過呼吸の可能性も考え、とりあえず頭を低くして横になっていたのですが――
その直後、右足に激痛が走りました。
本当に、「折れたのでは?」と思うような痛みでした。後日、恐らく肉離れかと判断できましたがこの時はそれすらもわかりません。
周囲に誰も居なかった事もあり、思わず大声が出ます。
ですが、それが収まると、今度は意識障害と全身の不調がさらに強くなりました。暑かったので熱中症も併発していたのかも知れません。
「このまま意識を失ったら、そのまま終わるかもしれませんね」
そんな事を、妙に冷静に考えていました。
モンベルの保険には入っていますし、YAMAPプレミアムで登山届も提出済み。
場所も比較的見つけやすい。
なので、「捜索で迷惑を掛ける事は少ないだろうな」と考えながら、ただ回復を待っていました。
助けを呼ぶにしても文字を打つ余裕など無く電話するしかなく、電話=救急車待ったなしです。
二十分ほど苦しみ、何とか回復。
ですがその後もしばらく、自分の声が頭に響くような妙な感覚が続いていました。
普通なら、ここで終わりにするべきなのでしょう。
ええ、たぶん本当に。
ですが次の大平山は標高差も少ない。
それに、この状態でどこまで動けるのか確認したい気持ちもありました。
そして何より、妻の車を借りられる機会はそう多くありません。
この“酷道の先の山々”を、今回で終わらせたい気持ちがありました。
なので、とにかく水分を探して車を走らせます。
細野集落まで来たところで、通りすがりの住民の方に「自販機か商店はありませんか?」と尋ねました。
すると返ってきたのは、
「田舎だから、そんなもんねぇ」
という、妙に優しくて現実的な返答でした。
事情を説明すると、水を分けてくださったのです。
あの時の水、本当にありがたかったですね。
田舎だから自販機は無いけど、人情はしっかりありました。
とりあえず一リットルほど頂き、少し落ち着いたところで――
私は結局、大平山の登山口へ向かう事にしました。
「大平山」へ続く
https://yamap.com/activities/48140478