北八ヶ岳(三ツ岳・雨池山・縞枯山・茶臼山・中小場・北横岳・大岳)
蓼科山・横岳・縞枯山
(長野)
2026年02月21日(土)〜22日(日)
2日間
目標の冬季中級山岳のソロ。
高気圧が連続してきている関係で晴れで気温が高く、春山のようなコンディション。
ただ「初心者向け」をこなすのでは面白みに欠けるため、マイナーピーク(三ツ岳、大岳)を混ぜて次のステップ(冬季天狗、硫黄)に。
核心部の三ツ岳は最初にやっつける方針。
・アプローチ
暖かい日が続いてるせいか、道路に危険はない。ところどころ雪があるので、冬タイヤは要。駐車場は7:30の時点でもかなりの台数が停まっている。チケット売り出しの8:30頃にはあっという間に長蛇の列。ロープウェイを使わない人もいる。山頂駅まで1.5時間程度らしい。
・三ツ岳
快晴。素晴らしい八ケ岳ブルー。ロープウェイ麓の気温は-8℃だったが、日が当たり風がないため非常に暖かい。三ツ岳、北横岳分岐まではすぐ。今回の核心部である三ツ岳は天候が良いこともあり、最初にこなすことにした。三ツ岳方向の分岐にもしっかりトレースがある。Ⅲ峰までの道も、雪で岩が埋まっており、歩きやすい。Ⅲ峰直前の鎖場がいきなり三ツ岳の核心部となる。ここだけは後ろに落ちるとアウト。岩がむき出しで雪はなく、アイゼンによる岩登りの技術要。ピッケルが使えるとより良い。核心部そのものは短く、あっという間。下りのほうが難しそうだが、いっそアイゼンを外してしまえばただの岩場のくだりともいえる。
Ⅲ峰、Ⅱ峰の間は岩がゴロゴロし、ところどころに深い大穴が口を開ける危険箇所。しかし、今回は比較的しっかり雪があるため歩きやすくはある。ただ、踏み抜く、あるいはうっかり落ちると危険な個所はある。風が強かったり視界が悪いとかなり怖いはず。雪が少ないときもかなり怖いと思われる。
Ⅱ峰、Ⅰ峰の間は短い。ここも雪が少なければ難所となるだろう。急坂があるが、しっかり雪がついているので、危険な感じはない。
雨池山のコルまでも急坂のくだりで大きな岩の多い箇所とされるが、雪がしっかりついてて問題なかった。
総じて、雪の量、視界、風、気温次第。この日、この時間帯を選んだことで難易度を下げられたと思う。
体力的には東→西の方が急坂が多く大変だと思うが、核心部のⅢ峰直下の下りは天候が悪いとかなり危ないので西→東の方が安全性は高いのではないだろうか。
・雨池山、縞枯山、茶臼山、中小場往復
それぞれなだらかな山容の山だが、どれも道が真っすぐついているのでなかなかの急斜度。特に雨池峠から縞枯山、中小場から茶臼山の坂がキツイ。とりわけ後者は長く、急で登りには体力が要る。
縞枯山、茶臼山は北アルプス、中央アルプス、南アルプス、御嶽山、乗鞍岳のパノラマが望める。中小場からは東西天狗岳が綺麗に見える。
トレースがあったために順調だったが、トレースを一歩外すとかなり踏み抜く。仮にトレースがなければ急坂であるため相当に時間も体力も消費するだろう。
極めて順調に歩けたのでかなり早く縞枯山荘に到着できた。コーヒーを飲みつつのんびり過ごす。冬は食事提供がないので自炊。宿泊客が各々好きなように調理している。人のヤマメシスタイルを間近で見るのはなかなか面白い。食後は山小屋スタッフとコタツを囲んで雑談。
・北横岳まで
日の出ともに出発。人でにぎわう坪庭がしんとして誰もいない。朝日差す坪庭は美しい。
無人の北横岳登山道も快適。北横岳から八ヶ岳ブルーの眺望を楽しむ。この日は南風が強く、ガスが断続的に流れてくるので、たぶん360℃のパノラマを楽しめたのはこの時間帯だけだったかも。
北横岳北峰からは双子池方面にトレースあり。
・大岳
大岳方面もトレースがある。トレースのおかげで、多少の急坂も樹林帯も、ところどころに踏み抜きはあるものの比較的スムーズに移動できる。樹林帯を抜け、岩石地帯に入ると風が吹き付ける。岩石地帯を抜けると樹林帯に入り、双子池方面分岐があるが、そちらへのトレースは皆無。縞枯山荘のスタッフからも非推奨ルートと忠告を受けた(行くプランではないが)。ここから大岳山頂の岩石帯は風速7m〜10m、あるいはそれ以上の突風が断続的に吹き付け、急に難易度が上がる。ストックよりピッケルが安定する。山頂で写真を取るも、スマホが吹き飛ばされそうな風。お気に入りのビーニーがいつの間にか吹き飛ばされてしまった。来る人が少ない大岳からの北横岳の姿や、三ツ岳の姿を見られたのは、来てよかったと思わせる。風の音と、自分が雪を踏む音以外の音はなく、冷たい静寂。これでこそ雪山山行。早朝にここを選んだのも正解。
帰路は往路のトレースを戻るだけなので危険はない。北横岳以降は、ロープウェイ客が増え、いき違いに時間をかけながらサクッと下山。
ロープウェイはスキー客で混雑しており、駐車場を巻くように行列ができていた。