サクドガ森・一杯森・高倉山
青松葉山
(岩手)
2022年04月02日(土)
日帰り
昨年の11月、三沢ノ頭と七兵衛頭へ行った時に眺めた高倉山の三角形と、そこから続く一杯森からサクドガ森への尾根を繋げてみたいと時期を待っていた。ただ何処から取りつこうか、地図と航空写真の睨めっこ。先人のブログを閲覧したり、YAMAPでのヤマセミさんの軌跡を眺めたりして色々と策を練ってはみたが、やはり「続 かぬか平の山々」での二上純一氏の高倉山、「行き先は?」と聞かれて「サクドガモリ」と答えた。二度答えても覚えられないようだった。の文章が好きで、二上氏の足跡(大板屋沢)をたどる事に決めていたのだ。30年以上前の紀行集だが何故か惹かれるものがあり「かぬか平の山々」「続 かぬか平の山々~二上純一氏遺稿集と共に~」は、仕事先へも持って行くほど私にとっては座右の書でもある。
数日前から眺めていた”てんくら”は、兜明神、堺ノ神共に2日3日の土日が良さそうだった。ただ、31日になると2日土曜日はランクBとなり不安がよぎる。二上氏は高倉山山頂でこうも綴っている。「残念だが縦走はもう諦めていた。入山ルート、道具の選定の誤り、前日の準備不足、積雪量の見込み違い」等、色々な原因を上げ、分析してあっさり下山したのだった。
入山ルート‥積雪量の見込み違い‥
やはり入山ルートの見直しが必要だ。そしてA氏のブログを参考にした軌跡と滝ノ上からのピストンとを見比べて見る。ざっとだが、サクドガ森までの到着距離数と標高差の違い、6時スタートで10時30頃にでもサクドガ森ピークに立てれば後はほぼ下り。下医者待沢の林道をつめてサクドガ森(岩森)から北西へ延びる尾根の1131㍍へ上るルートも考えたが、地図上の針葉樹記号を避け今回はA氏の軌跡を参考にさせて頂く事にした。
2時30分起床。3:00に家を出る。月も無く星もまばらな空を眺めて三陸道を走る。侍浜辺りに来ると、白いものが時々舞う。まだ降るか…雪。
普代北インターチェンジで下り、グリーンロードで岩泉町、国道455号線から落合のT字路を国道340へと左折し、県道171号大川松草線へ入る。
滝ノ上林道起点を通り過ぎ、白滝沢林道も通り過ぎる。明日の山行の下調べにオンドコ沢林道起点を確認しに行ったのだ。どの起点も始まりから残雪があり、車での入山は無理。やはり来てみなければ分からない(積雪量の見込み違い)事だ。
白滝沢林道起点(5:25)に車を駐め、支度して出発する。天候は晴れだが、何処からともなく風花が舞う。
そして最初はザクザクの残雪。まるで砂浜を歩いているみたいだった。小医者待沢を過ぎ、次の二又を右へ進んで行くと、左から作業道が現れる。作業道は硬く締まって歩きやすい。それをジグザグに登り詰めて1268㍍を目指す。登り切れば開けたダケカンバの丘。てんくらBランクは何処へ行った?最高の登山日和となったのだった。東の展望が開け登るごとに北の展望、そして岩峰が現れ、もしか?と思うのだが、3つ目がサクドガ森(岩森)だ。
プレートは無いが、木を透かして岩手山、青松葉山方面とアオモリトドマツが自生する三角点のある松森が眺められる。その奥には、秀峰早池峰山がどんと構え、何とも言えない景色が広がる。
一旦下って、右に風速測定器のアンテナとダケカンバのまばらな明るい林を抜けアオモリトドマツの中の三等三角点 上榊の松森へ達する。残念ながら三角点は雪の下、展望は開けないが、笹の立つ前の僅かなこの時期限定の山だけに嬉しさは格別だ。
松森からは岩森へもう一度登り、再度プレート探し(プレート無し)と展望を楽しんでから一杯森へと進む。
1268㍍から1153㍍へ下り、その先で牧野へ出る。雪原の先に展望が開け牧野好きにはたまらない。
緩い斜面を登れば一杯森の尖りと風速測定アンテナが見えて来る。南側から登れば楽に登れ、三等三角点一杯森を撫でる。展望は木を透かしての展望となる。
牧野に下り、1179㍍へ向かう。ここの牧野も眺めが良い。赤田森、高峰、堺ノ神、袖山高原、次に行く高倉山、サクドガ森とその稜線の先の青松葉山、御大堂山から七兵衛頭、秋田駒ケ岳、岩手山と素晴らしい展望だ。そして、1匹のキツネがゆっくりと横切って行くのが見えた。
1179ピークからは境界見出標をたどり、高倉山に取りつく。一杯森から眺めた時にギラギラ光る物が見え何だろと不思議に思っていたが、風速測定器のソーラーパネルだった。その先からは露岩も現れ、ワカンを外して登った。露岩からの眺めも最高で、イヌワシでも舞いそうな雰囲気。そう言えば、朝から遠くでドーンドーンと響く音がしていたが、岩手山を眺めて気付いた。滝沢の演習場からだったかと。
高倉山山頂下は、雪も解け始めたが山頂はまだまだ堅雪が残る。三角点も雪の下で、プレートも無い。ザックを下ろし、カップ麺をすする。足でふんでみるが、雪が硬くてやっぱり三角点は見つけられなかった。
山頂からは西の尾根を下り、雪が無くなったので伐採地へと抜けた。作業道をジグザグに下り、何度かホド沢を跨ぎ下り終えると滝ノ上林道に出た。林道出合に手入れされた土地があり、ああ、ここが30数年前には「マツカ小屋」があった場所かと思わせる所を確認出来た。林道はまだまだ残雪があり、このコースが逆だったら多分、行けて一杯森ぐらいか、もしくは高倉山で戻ったかもと思ったりしながら起点へ着いた。
県道を車止めまで、大川のせせらぎを聞きながら歩いていると不思議に飽きなく白滝沢林道出合まで着けた。