鳥海山(湯の台・鳥海高原家族旅行村)
鳥海山・七高山・笙ヶ岳
(山形, 秋田)
2026年03月22日(日)
日帰り
三連休の金土二日間は仲間と八甲田山・青森グルメの旅を楽しんだのですが、最終日はソロです。
八幡平は仲間と登りたいし、それなら残雪期に行きたい山として候補にしていた鳥海山が気になります。
なるべく雪崩のリスクが少ないコースとして浮かび上がったのが山形県酒田市側の湯の台から歩き始めるコースで、計画を立ててみると標高差2000m/水平距離20kmくらいのようです。
この時点で少し考えてしまいました。
数字を見ると木曽駒ヶ岳のクラシックルートが直近の比較対象として近く、そうはいっても雪の多さや登山者の少なさを考えると、笹倉温泉から登る火打山の方が似ている気がしてきます。
そして、この火打山というのが自分のこれまでの日帰り登山の中ではかなり大変だったので、鳥海山も長時間行動が予想されます。
20時半に新幹線を仙台で降り、ここから運転です。
この時間なら山形駅へも仙山線で行けたのですが、帰りの選択肢の多さを考えて仙台駅を起点とすることにしました。
仙台から湯の台までは約150km/3時間くらいかかるようです。
国道48号線で山形県に入り、村山の道の駅で仮眠を取ることにします。
ここで3時間くらい寝て移動するのですが、まだまだ眠いです。
庄内の道の駅でもう一度休憩することにしたのですが、気付けば明るくなっています。
暗いうちに歩き始めるつもりでいたのですが、体力が追い付きません。
酒田市八幡に入ると平野の向こうに大きな鳥海山が朝日に照らされています。
その美しさと存在感に、思わず車を停めて写真を撮ってしまいました。
信州の市街地から眺める常念岳や後立山連峰、中央アルプス、南アルプス、浅間山も確かに美しく目を引くのですが、単独の山でこの存在感は圧倒的です。
湯の台に着いたのは6時過ぎで、そこから歩き始めです。
トレースなんか期待できないと思っていたら、案の定ありません。
沈み込みも感じるので、早々にスノーシューを装着です。
アプリは参考程度に、最も高いところを目指して登っていきます。
尾根に出ると進路はだいたい決まっていて、登山道もその通りのようです。
急坂と平坦な林を抜けると、目の前には鳥海山の山体が現れます。
トレース無しの広い雪原に霧氷と鳥海山。
この景色だけでも今日来てみた甲斐があります。ひたすら気持ちいいです。
そして錯覚なのか、それほど遠くはないようにも思えます。
進んで行くと山体の直下に滝ノ小屋があって、冬季避難小屋・冬季トイレとして利用できるようです。
そこからは山体を登っていくのですが、雪の様子を見た感じでは雪崩の心配はあまり無さそうなので歩きたいところを歩いてきます。
(ここからが予想外に遠く感じました。)
登り詰めるとそこは外輪山の縁で、新山の山頂へは一度火口側に下りないといけないようです。
そのまま外輪山の端の七高山まで行くと、やや南側に火口の中に山頂へ向かう橋のような尾根が見えます。
どうやって降りるんだと思いましたが、火口へ続く坂の傾斜はきつくはなく、難なく山頂まで進むことができました。
もう11時を過ぎ、さすがに影鳥海を拝めるわけがないのですが、それにしても視界がよくありません。
天気は確かに晴れているのですが、春らしく空は霞んでいます。
山形県側も秋田県側も麓の平野と日本海は見えるのですが、遠くは見通すことができません。
(澄んでいれば月山や朝日連峰、奥羽山脈などが見えそうなのですが…)
帰りは直線的に滝ノ小屋まで下ります。
クレバスなどあったら危ないのですが今日時点では見当たらず、自由に歩けます。
そして短くできる点もいいのですが、南斜面だからか正午を過ぎると雪はシャバシャバで、確実に季節が進んでいることを感じます。
沈み込みの少なさからして歩きやすい時期に来られた気もする一方、ちょっと遅かった気がしないでもありません。
周りの話を聞く限り、日本百名山の中でも特に人気の鳥海山。
登った人は口を揃えて最高だったと言っている気がします。
ただ、それはこの時期の話ではなくて、雪山として登ってみたらどうだろうかと思ったのですが、今回の感動のピークは広い雪原の向こうにある山体を眺めた時でした。
やはり春霞が惜しく、正午過ぎからは太陽こそ出ているものの薄曇りで空は白く、下りは気持ちも晴れやかとは言えませんでした。
雪の鳥海山に登れたのは嬉しいのですが、ちょっと悔しい気持ちが残っています。
また別の時期にも登りに来たいと思います。