神室山・天狗森・火打岳(秋田,山形)
2026.05.16 (土)日帰り
低山かつ豪雪地帯の東北アルプス、神室連峰。その地理的条件から登山適期は雪解けから夏前と秋だけであり、滅多に登れない山域です。今日はヨシタカさんと連れ立ち、連峰南端の周回ルートを歩いて来ました。
鳴子から47号をひたすら西に、最上町に入り、薬師原の集落から林道の分岐へ。ガタガタの林道は、先日の桑沼ほど荒れてはいないものの、枯れ枝が大量に散らばっており、跳ねて車の底に当たりまくるので、嫌な音が鳴り続け不安を感じます。登山口となる橋の前の駐車スペースは、今日も無人です。準備を整え出発しますが、分岐を見落としてその先の駐車場まで進んでしまい、車でやって来た地元の方に間違えている旨教えていただきます。少し手前の登山口を示す看板は、道端に倒れていました。気を取り直し、渡渉点から登山道に取りつきます。
ここは入門ルートではあるものの、やはり神室連峰。うんざりするほどの急登が連続します。そして、予報通りの快晴は良いのですが、予報に反してどんどん気温が上がり、夏場のような暑さに悩まされます。途中何度も休憩を入れつつ、花を眺めながら進んで行くと、1ヶ所雪渓で道が分断されています。急坂にさらに急な角度がついた雪は、ピッケルなしではとても越えられません。辛うじて、端から這いつくばって越えて行きます。ここを越えると、やっと樹林帯を抜けて周りの景色が見えてきます。連峰の荒々しい山肌と、はるか南に聳える真っ白な月山が美しいです。再度の急登を越えてやっと稜線に至り、薮が覆い被さるギリギリの幅の道を少し南進し、八森山の山頂に到着です。ここでようやく西の眺めが開けて、同じく真っ白な鳥海山とご対面できました。少し休憩を挟みますが、あまりに虫が多く落ち着きません。
いよいよメインディッシュの稜線歩きですが、まだ刈り払いが入っていないのか藪が濃く、足下には生え始めの背が低い笹が被さっています。杢蔵山の分岐からはようやく刈り払いが始まり、景色を眺める余裕ができます。はるか彼方まで繋がる荒々しい稜線と、そこをなぞる一本の登山道。登山意欲を掻き立てられる眺望です。しかし、途中の雪渓を歩く際に足跡が一つもないことで気づきますが、この道はしばらく誰も歩いていないようです。なんとも勿体ないことです。烏帽子の急な登り返しを越えて、ようやく最終目的地の槍ケ先に到着。ここでは、火打山狙いの先行者がいらっしゃり、しばし雑談しつつ大休止します。改めて来た道を振り返ると、迫力がある稜線とその合間に姿を見せる月山が美しく、達成感を噛み締めます。この眺めがほぼ誰にも知られていないのは、不可解なことです。
下山は、途中まではスムーズなものの、相変わらずの急斜面と落ち葉により、所々神経を使わされます。親倉見の公園まで降り切り、しばしアスファルトの道を進み、途中の林道に右折。この林道の途中に、地図にも書いてないショートカットがあり、そこを左折して登山口前の橋に到着です。
車を走らせると、気温が25度を超えています。これは暑い訳です。まだ5月なのに…かと言って、秋は落ち葉で危なくなるので、本当に登るのが難しい山です。