03:05
4.2 km
137 m
勢至山と金浦西国三十三観音巡り
にかほ市 (秋田)
2026年03月20日(金) 日帰り
観音潟の湖畔のベンチに座りザックからオニギリを取り出したのは勢至山から下山してからだった。 私は視線を彼方に放った。 湖面の向こうには純白の鳥海山がゆったりと裾野を広げている。 空は春特有の白色を帯びた青色である。 その青い空から柔らかな陽射しが鳥海山の滑らかな雪肌を照らし出し、そのぬくもりは私の全身をつつみ込んでくれる。 眼前の湖面は鈍く銀色に光り、2組のつがいの鴨が浮かんでいた。 そんな景色である。 おにぎりをかじりながら視線を宙に漂わせ、ぼんやりと考える。 赤ん坊はなぜ泣きながら産まれてくるのだろうか〜 「産まれたぞ、やったぜ✌️」と笑いながらVサインをする赤ん坊は多分いない。 この生きづらい、地獄のような世の中に産まれた事を悲しんで泣いているのだろうか〜 極楽と地獄は死後の世界にあるのではなく、現世そのものが地獄である、だから赤子は泣いて産まれてくると言う人がいる。 そして彼はこう続ける〜 この地獄で出会う奇跡的な愛、友情、思いもよらぬ善意〜それを受け止める一瞬、それが極楽なのだと〜 おにぎりの塩鮭が急にしょっぱく感じてくるけれど、今こうして鳥海山を眺め花々を愛でている。この緩やかな流れに浸っているのも極楽なのだろう。 昨夜 「明日は絶対晴れる。登山日和だよなぁ」と私はあちこちの雪山に思いをはせていた。 でも、体力に自信が無い。さらに早起きの自信もない。 ガソリン代、灯油代も高騰で遠くに出かける燃料代ももったいない。 つまり金がない ホワイトハウスに乗り込んで「暴君トランプよ、てめえのおかげで大勢が死に、全世界の人々が生活が苦しくなってんだ。どうしてくれる」と怒鳴りつけたいが渡航費が無い。 英語の語学力がない。 つまり、ない物づくしなのだ。😭 ならば憂さ晴らしは近場の低山の代表格、勢至山と三十三観音巡りだよなぁと弱々しく決断をくだしての山行、いや散歩となったのだった。
