06:52
13.7 km
1003 m
信仰の山に潜る【明神岳〜釈迦ヶ岳】
高原山・釈迦ヶ岳・鶏頂山 (栃木)
2026年03月08日(日) 日帰り
※今回のコースは序盤通常ルートを取れませんでした。参考にされる場合は、自己責任でお願いします🙇 矢板市にある森戸酒造さんという日本酒蔵とは浅からぬ御縁があって、蔵元から高原山の話は聞いたことがあってこの山に興味を持った。 YAMAPユーザーのログを見ていると、冬も結構登られているようだ。だけど、冬季の明神岳から高原山に至る尾根の記録だけが無い。ハンターマウンテンからアクセス出来るはずなのにおかしいな。なんか理由があるかもな。そう思って、実際に歩いてみることにした。先の硫黄岳山行では、もう春の訪れを感じていたため雪山かどうかも怪しいと軽んじてしまい、雪山装備も残雪期程度の準備に留めて山を訪れた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「明神岳に登山がしたいので、ゴンドラに乗りたいのですが。」 ハンターマウンテンのゴンドラ券販売窓口で購入しようとすると、窓口のお姉さんが隣の販売員に何か耳打ちをした。その後「少々お待ち下さい。」と保留にされたところで、これは何か失敗したなと予感がした。 案の定、少しして販売窓口の責任者と思われる方が来て、「登山目的の方にゴンドラ券は販売しておりません。」と一蹴されてしまった。聞くと、山頂は登山用に整備もしていないからだと言う。取り付く島もなく呆気にとられた。 窓口からすごすごと引き返し、少し悩む。 YAMAPの地図を見ると、まぁ、下から登れるような道もあるっちゃある。入山禁止とも言われていないし、明神岳も気になってしまった。ひとまず、登れるだけ登ってみようか。 ハンターマウンテンから少し下って、林道と思しき雪に埋もれた道から取り付いた。今週少し雪が降ったらしく、最初からそれなりに雪がある。誰の足跡もなく、あるのは動物が通った足跡だけ。こんな道誰も通らないんだろうなと思うと、改めて先程のゴンドラのお姉さんの対応も仕方ないと思えた。 YAMAPの地図でルートとされている場所は、スキー場の中だった。さすがにスキー場を登る非常識さは持ち合わせておらず、どうしようかと考える。地図を見ると、大沼方面に抜けていくか、明神岳まで登るか、どちらかか。んー、まぁ、急峻でもなし、いけるか。地図読みとルートファインディングだ!と割り切って進んだ。 誰もいない、絶対に誰と会うこともないだろう山に入ったのは久々だった。どこを歩くか自分で決めるのも久々だった。新鮮で気持ちが高ぶった。ところどころ膝まで埋もれる事もあったが、ラッセルすれば進めるのだからと構わず進んだ。谷を越えて、別の尾根に移って、どんどん進んだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 山頂に近づくにつれて風が強くなった。 隣のスキー場のゴンドラが強風でどうのこうのというアナウンスが聞こえた。 明神岳に着くと、雪は一層深くなっていた。 祠の中にまで雪が埋もれ、周囲には当然誰もいない。長居する理由もないので先へ、高原山へ至る尾根との合流点を目指す。 白樺に囲まれた尾根は一見して道はなく、進行方向だけ間違えないよう地図でGPSを確認しながら行く。吹き溜まりは腰ほどに埋もれることもあったが、そこは掻き分けて進んだ。白樺の間を抜ける強風が唸って、木が軋む音に心細さはあったが、それも久しぶりの感覚だった。 明神岳と合流点の半分を過ぎると、ピンクテープが現れる。目を凝らしながらそれを探す。けれど、結局進む道はどこも変わらないように思えた。どこに行っても埋まる。埋まる。 危険箇所は、東に切れ落ちた崖と、道迷いさえしなければ。それと、GPSを持っているならモバイルバッテリーがあれば。ルートファインディングとラッセル練習にもってこいだと思った。そうしているうちに、合流点まで辿り着き安堵した。 このあとはだいたい他のユーザーも投稿している通りなので詳細は割愛するが、高原山、素晴らしかった!山容が素晴らしく美しい。 山頂直下が急登なので、そこだけ注意。それ以外は最高。 山頂にはお釈迦様と大己貴命がいて、信仰の山だと言うのは一目瞭然だった。日光修験の要なんだな。これは今度noteにまとめよう。 下山後は那須塩原に移動して打ち上げ。 『蔵』というお店。こちらも美味しかったー。 高原山、一度来てみたかった山。 山岳信仰の山は静かで、懐深くて最高だった。季節を変えたり、ルートを変えたり、何度でも来てみたくなる。
