厳冬期武尊山(スキーバスツアーにて)
武尊山・鹿俣山・尼ヶ禿山
(群馬)
2025.02.16(日)
日帰り
昨年3月の残雪期に登った武尊山。
再びバスツアーを利用し川場スキー場からリフトで行きます。
新幹線で上毛高原等の最寄り駅まで行き要予約の無料シャトルバスを使う手もあったのですが、今年は廃止になっていました。
難しいのが川場スキー場の登山許可で😓
朝6時ごろにその日の天気を見て登山許可をHPにアップするので、この時期スキー客で当然混んでいる週末のバスツアーを早めに予約しても、許可が下りず当日泣く泣くバスキャンセル(キャンセル料100%)とか、登山でなくスキーをしたとか、こちらまで辛くなる話をよく聞きます。
したがい、前回も今回も、週末の天気が明らかに大丈夫そうと分かるタイミングで、当日朝に登山許可が出るかは賭けで、空いているバスツアーを探して滑り込む、という綱渡りをしています。車だと朝に行く山を替えるとか柔軟に対応できるのでしょうが、そこは年季のいったペーパードライバーの哀しさですね💔😔
過去の傾向を見ると強風予報がなければいいようですが、今回は前日の土曜が晴天、風もそこまでなのに雪崩の可能性ありで登山許可が出なかったため(さすがにそれは金曜夕方にHPにアップされてましたが)、日曜朝6時に「登山可能」の文字をHPで確認した時はまず安堵しました。
しかし登山許可の次の問題は渋滞で。
渋滞で現地への到着が遅れ登山許可は下りているのに山に登れなかったとか、昼過ぎに着いて現地に1時間しかいられなかった、という悲しい話を聞きます。
今回は幸いなことに渋滞は無く。少し出発が遅れたり休憩のサービスエリアが混んでいて休憩時間が長かったりしたためか、川場スキー場に到着したのは30分押して10時半ごろでした。
川場スキー場に着いたらバスツアーで付いてくるリフト券を発券し、登山届とココヘリのno.を受付に並んで提出し、リフトを二つ乗り継いで登山口に向かいます。桜川というBとクリスタルエクスプレスというDで帰りも同じ。各々5分から10分くらい並び、結局登山口に辿り着いたのは11時半過ぎでした。
帰りのリフトは15時半過ぎ、バスは16時過ぎがリミットでしたので、それまでに戻ってくる必要があります。
武尊山の往復は3時間強から4時間とそこまでかからないのですが、①序盤と山頂手前の急登、②途中のアップダウン、③剣ヶ峰直後の危険な急な下り、がハイライトだなと思っています。他はなだらかな傾斜の楽しい稜線歩きです。
天候に恵まれ、景色は非常に堪能出来ました。
磐梯山や越後駒ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山といった山々が美しく稜線を織りなしているのが見てとれました。
しかし私は高所恐怖症なので、前回も今回も、剣ヶ峰の痩せ尾根で苦戦しました。
あの稜線に出ると足がすくんで頭がフワーッとしてしまい、直角にしか見えない直後に来る下りも滑落の想像を掻き立てられ本当に嫌です。
前回は慌ててピッケルを出しましたが、今回は前後にいらっしゃった華麗な足捌きのお二人に下りの見本を示して頂き、ストックで下りました。有難うございました💦
その後もトレースを見誤り前進した結果、太ももまで踏み抜き、穴から出るのに難儀するミスを犯し、脱出するサポートをして下さった方もいらっしゃいました。本当に有難うございました🙇♀️🙇♀️
そうこうして到着した山頂はやや風がありましたが、お弁当🍱を食べられる程度の風と広さで、絶景を前に居心地が良いです。
前回、3時間くらいの山行なら大丈夫だろうと雪山を甘く見てお弁当を持たず、行動食の量も甘く見積もった結果、ハンガーノックに近い状態になり飴でしのいで辛かったのを反省に、今回は豊富に食べ物を携行しました。
名残惜しいですが下山です。ずっと眼下に剣ヶ峰が見え、横は山々が連なっているので、視界に嬉しく足にも楽な、楽しい下山です。
前回、帰りの時間を気にして早めに登り下りしたところ、かなり時間が余ってしまったので、今回はペース配分を考えて歩いたつもり、でした。登りも山頂滞在時間も下山途中まで順調だったのですが、誤算だったのが剣ヶ峰手前からの渋滞。
遠くから渋滞が見えたのでペースを落としていたのですが、全く解消されず…。前方の複数パーティはいずれもかなり間隔を空けて歩いていたのでなぜ渋滞になるのか不思議だったのですが、どうも、剣ヶ峰をチェーンスパイクで渡っていた猛者がいたようで🫨当然、すごい急傾斜の細い道をものすごい時間をかけて慎重に登ることになり。
行きの剣ヶ峰の下りの方が帰りよりも滑るし怖いので、一体どうやって来たんだろう…❓と気になりました。
その後もなぜか、渋滞しそうもないところで渋滞が起きていて、帰りの時間がキツくなり、バス発車の30分前にリフトを下りました。
勝手な憶測ですが、バスのリミット時間がないとリフトに間に合えばいいという心理的余裕があるんだろうな、という感じが周囲にあったので、ここは公共交通機関ハイカーの哀しさと注意点⚠️ですね。
やっぱり当日何が起こるか分からないので、余裕を持ったペース配分が吉ですね。
なお、装備はストック(急登用)とピッケル (剣ヶ峰用)、アイゼンですが、YAMAPを見ると前回のハイカーの山行日が2/3だったので、念のためスノーシューを持って行き、ワカンを持っている人もちらほら見ましたが、バスツアーは出発が遅くなるのでトレースはガッツリありました。皆さんの足元はほぼアイゼン、手にはストックかピッケルでした。
帰りはやはり日曜夜ということで渋滞になり、16時半ごろ出発して新宿に20時に着きました。
絶景の稜線歩きは楽しいのですが、バスとリフトを使う登山の心理的なもやつきが悩ましい武尊山山行でした。