塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳(長野,山梨)
2026年8月14日 (金)2日間
8月14日~16日で南アルプスの3000m峰で日本百名山でもある赤石岳、悪沢岳(東岳)、塩見岳を登る計画を立てた。欲張りな私は日本百高山である蝙蝠岳と仙塩尾根上にある北荒川岳、新蛇抜山、安倍荒倉岳も登りたいと考える。この辺りの日本百高山は取り残すと将来完登を目指す時にどのルートにしようがなかなか日帰りは難しく再び3000m越えの山を通らなければならなくなる可能性が高い。多少無理をしてでも片付けてしまいたいと考えた。その結果3日連続のブラックスタートとなった。今回の山行は今までにない過酷なものとなった。ちなみに今回TJARの大会があったらしくゼッケンを付けた選手の方々と何度もすれ違った。
まずは1日目。鳥倉駐車場からスタート。0時に出発するつもりだったがヒマラヤスポーツやモンベルに立ち寄ってて遅れてしまい2時過ぎのスタートとなった。テント泊ではないのだが水分4.5リットルに食料、着替え等で50リットルザックがパンパンになった。日頃歩荷トレーニングをしてない私は荷物が少し重くなると歩くスピードが激減する。また腰や膝の痛みが悪化してあまり無理もできない。これから鍛えるよりは如何にして荷物を減らすか考えた方が良さそうだ。水分も2リットルくらいにして水、食料はできるだけ現地調達にしないとならないなと今回反省した。鳥倉駐車場から鳥倉登山口まではチャリを使った。片道2.6kmくらいある。行きはやや上り坂で荷物が重くて立ちこぎもし辛くほとんど押して歩いたが帰りはこがなくても下り坂で一気に駐車場に戻れるので絶対チャリはあった方が良い。前小河内岳を少し過ぎた辺りで雷鳥2羽を見かけた。天気は良かったのだが高山裏避難小屋から前岳に登る途中に2度ほど土砂降りとなりずぶ濡れになった。レインウェアは持ってたが風が強くはなく寒くなかったので着なかった。その後雨は止んで服は自然に乾いた。なんとか前岳まで登りきりそこから荒川小屋までは下り坂で楽になった。途中お花畑があり様々な花が咲いていたがあまり写真を撮る余裕がなかった。この辺りでも雷鳥6羽を見る事ができた。荒川小屋に着いて一度チェックインし荷物を置いて身軽になってから赤石岳をピストンした。予定よりかなり遅れていたがなんとか初日のノルマをクリアした。急いでご飯を食べようとしたのだがガスバーナーが壊れてて火が使えず仕方ないので行動食で済ませた。睡眠時間は20時から0時までの4時間しかとっていない。
2日目、0時過ぎにスタート。前岳まで登り悪沢岳を目指す。幸い前岳・悪沢岳間はアップダウン少なめでそんなにきつくなかったしザックも分岐点にデポしてきた。悪沢岳からザックをデポした場所に戻り少し霧雨が降っていたのでレインウェアとグローブを取り出そうとザックの中を探っていたのだが何かの拍子に胸に付けていた熊スプレーの噴射ボタンを誤って押してしまい顔にかかってしまった。本来誤射防止にストッパーがあるのだが先日失くしてしまいそのまま使っていた。「痛い!痛い!痛い!」しばらく目が開けられなかった。水で顔を何度か洗ったが時間が経つとすぐに目が痛くて開けられなくなる。なんとか数十秒くらいは開けられる様になって再び歩き始めた。目が痛くなっては濡れた草で顔を洗って痛みを取っての繰り返しだった。こりゃ熊逃げるわ。今回、家に帰ってすぐにストッパーを自作した。高山裏避難小屋に着いて朝でも食事を提供していただけるか尋ねたらOKだった。昨日ガスバーナーが使えず行動食しか食べてなかったので助かった。カレー丼をいただいた。ここで雨水もいただく事ができた。鳥帽子岳頂上を少し過ぎた所でまた雷鳥に出会えた。三伏峠から今度は塩見岳方面へ進んだ。もう膝がボロボロでCTの100%の速さも維持できない。塩見小屋に着いたのは1時間遅れた16時だった。山小屋に着いて次の日の予定と最終目的地を書かされた。蝙蝠岳と安倍荒倉岳のピストンをして最終的に鳥倉駐車場に戻るのだが正直に書くと絶対何か言われるだろうなと思った。蝙蝠岳だけ書こうかとも考えたが何かあったら嫌なので正直に書いた。やはり言われた。奥の方で無理という声が聞こえた。「真夜中に出発しますから」と答えたがその後に本当に行くのかと尋ねられたりした。確かに足腰は既にボロボロだがアタックザックで身軽な状態で蝙蝠岳と安倍荒倉岳へ行けるのがせめてもの救いだった。ガスバーナーの調子が悪かったのだが無理やり力を入れてガス調整のネジを回したら動かなかったのが動いたのでガスも使える様になった。カレーライスを2食分食べて17時過ぎには寝た。0時頃出発する予定だったがふと目が覚めて時計を見るとまだ20時過ぎだった。3時間くらいしか寝てないはずなのにかなり深く眠れたのか頭が冴えていた。もう一眠りしようと目を瞑ったがなかなか寝付けない。結局22時頃になっても眠れそうもないので出発する事にした。結局歩くスピードがかなり落ちていたのでこの2時間早いスタートは正解だったと思う。暗い中、蝙蝠岳をピストンし仙塩尾根を歩いている時に夜が明けてきて朝焼けと富士山が見えた。安倍荒倉岳もピストンし塩見岳の登り返しはかなりキツかったが身軽なのでなんとかなった。塩見岳周辺でまた雷鳥に出会えた。午前中には塩見小屋に戻る事ができた。帰りに行きに寄れなかった権右衛門山に寄った。いつもなら下りはペースアップできるのだが今回は無理だった。最悪、最後はヘッドライトも考えていたがそれは回避できた。予定してたランドマークは全部通過できた。今回これだけ回れたのは自分にとってはかなりでかい。車に戻って名古屋にいる長男の元へ向かったがさすがに凄い睡魔がきてPAで1時間弱仮眠した。長男の元に着いて初めてホッとした。
通過した3000m峰(4座)
赤石岳・荒川中岳・悪沢岳(東岳)・塩見岳
通過した日本百高山(10座)
烏帽子岳・小河内岳・赤石岳・荒川中岳・悪沢岳(東岳)・塩見岳・蝙蝠岳・北荒川岳・新蛇抜山・安倍荒倉岳
通過したランドマーク(20座)
烏帽子岳・前小河内岳・小河内岳・大日影山・板屋岳・前岳・小赤石岳・赤石岳・荒川中岳・悪沢岳(東岳)・三伏山・本谷山・塩見岳・塩見岳(東峰)・北俣岳・蝙蝠岳・北荒川岳・新蛇抜山・安倍荒倉岳・権右衛門山
日本百名山
67/100
日本二百名山(百名山を除く)
58/100
日本三百名山(百、二百名山を除く)
58/101