ぐんま県境稜線トレイル スルーハイク 四阿山から谷川岳へ
四阿山・根子岳
(群馬, 長野)
2024.10.31(木)
5 DAYS
四阿山の山頂に立ち、これから歩く稜線を眺める。はたして、ゴールの谷川岳は見えているのだろうか?
山頂に居合わせたハイカーさんたちは、自分の大きなザックに興味津々。
谷川岳まで歩くと伝えると「歩く道なんてあるんですか?」と一様に同じ反応だ。
そう。道はある。
それが、ぐんま県境稜線トレイルなのだ。
このトレイルを知ったのは、谷川馬蹄縦走をやった時のこと。
調べてみると、ルート上の小屋やテントサイトも無ければ、水場などの情報もわずか。
昨年歩いた信越トレイルや、今年の大峯奥駈道とは違う、ワイルドで状況判断などハードルが高そう。
活動レポを検索してもセクションごとに歩かれるものが多く、スルーハイクなどはあまり無く、特にビバーク地や水場の情報収集に苦心する。
だからこそ、歩いてみてわかる、楽しさ、美しさ、難しさ、辛さがあるというもの。
どこまでも続く美しい笹原や稜線天国、何度も現れるアップダウンや泥濘地獄。
今は無事に歩ききれたことを安堵し、感謝する。
主な行程は以下の通り。詳細は思い出と共に多くの画像を残すことに。
DAY1 上田駅〜ダボスバス停〜四阿山〜毛無峠⛺️
天気☀️
バスを降りてまずは四阿山へ。皆さんにとっては山頂がゴールだが、自分にとってはトレイルのスタート地点。
笹のトレイルに泥濘と天国と地獄だななどと考えながら、これがずっと続くトレイル。
ビバーク地点の毛無峠は無風で静かな夜を過ごした。
DAY2 毛無峠〜万座温泉〜横手山〜五三郎小屋⛺️
天気☀️のち☁️、さらに☔️
毛無峠から万座温泉、横手山へと舗装路を歩く時間が多い。
横手山では雲上のパン屋に立ち寄り。
草津峠以降、登山道は険しくなる。
小雨がチラつき始めると、ビバーク適地を探しつつ歩き、水の確保をするため、最終的には廃屋となった五三郎小屋にビバークする。
DAY3 五三郎小屋〜野反湖〜白砂山〜むじな平避難小屋 泊🛖
天気☔️🌪️
前日夜から降り続ける雨は止まず、黙々と歩き続ける。元々雨が降ることは分かっていたので、さほど気落ちせず歩き始める。ロングトレイルやっていれば☔️の日もあるものだ。
しかし、昼近くから雨足と風が強くなり、晴れていれば天国のような稜線トレイルも、苦難の修行道へ。
怪我なく無事にムジナ平避難小屋に駆け込んでホッとする。
DAY4 むじな平避難小屋〜三坂峠〜三国峠〜平標の家泊🛖
天気☁️のち☀️
朝から風が強く吹いていた。
それでも天気は回復予定。徐々に晴れ間が覗き始める。
視界の先に見える山々にトレイルは続いているんだなあと感じる。
平標の家 冬季小屋泊
DAY5 平標の家〜平標山〜谷川岳〜西黒尾根〜土合駅
天気☀️
いよいよ最終日。夜明け前にスタートして平標山を目指す。
仙ノ倉山までの優しい稜線、そこから先に繋がる谷川主脈縦走路は険しさと美しさを併せ持つ最高の景色が待っている。
万太郎山手前で、まさかのサプライズゲスト、おかもうさんの登場に感動とニヤニヤ😁
その後も稜線天国を歩き続け、谷川岳の人の多さに酔い、西黒尾根から下山する。
ルート上で確認した水場💧
毛無峠から舗装路脇に流れ落ちる水場:数ヶ所
五三郎小屋脇の沢:潤沢
ムジナ平避難小屋近くの水場:沢は潤沢
平標の家:蛇口から出しっぱなし