太郎山(長野)
2026.05.31 (日)日帰り
<登頂した山>
太郎山-弥五郎峰-兎峰-虚空蔵山-鳥小屋山-高津屋山-陣馬鳥越山
昨日から引き続き、長野県内に滞在中。休日消化のために休みとしていた月曜日の天気が良さそうなので、曇りの中日たる今日の過ごし方に悩みますが……予報の印象とは裏腹に朝から雲はまばらで、ところどころ青空が望めそうです。それならそれで、今日もがっつり登るとしましょうか。信州百名山の中には、「快晴の日だとアルプスを目指したくなっちゃうけどドン曇りの中で登るのは勿体ない気がする眺望の良さそうな山」がめちゃくちゃありますが、今日のコンディションはそういうお山にぴったりです。というわけで本日のターゲットは、上田市の秀峰・太郎山!駅to駅の縦走計画に挑んでまいります!
当初の計画では、上田駅周辺の駐車場に車を停め、登山口までのんびり歩くつもりでおりました。しかしいざ駅まで来てみると、太郎山へ続くロードは思った以上に長そうです。だからと言って登山口まで車で行ってしまうと、後で駅から車を取りに戻るのがしんどい。いっそ下山後電車使うのをやめてそのまま歩いて戻ってくるか?などとアレコレ日和った私は……結局、上田城跡付近まで車を走らせ、適当な駐車場から登山口を目指すことにしました。なんと中途半端な。何はともあれ、大体30分ほどで登山口に辿り着きましたので、山行を開始します。
さて、四十八曲りコースです。登り坂が続きますが、日頃から多くの人が歩いているからか、道は明瞭で歩きやすく、キツさ自体はほどほど。問題は、尋常じゃない勢いで突撃してくるメマトイの集団です。いやもう過去一でしつこい。ハッカ油をものともせず、次から次へと飛びかかってきます。そして面白いことに、表参道コースと合流したあたりから一気に襲撃が弱々しくなり、平常レベルに落ち着きました。もしかしてあのメマトイたち、人通りが少なくて寂しかったのか……?いい迷惑だよ!ちなみに、メマトイが落ち着いて以降なのですが、今度は蝉の声がゲーセンの中みたいな音量で響き渡り始めました。"蝉時雨"というより"蝉ゲリラ豪雨"って感じ。これも割と過去に経験したことないレベルでしたね。
元気が良すぎる虫のことばっかり気にかけていたら、いつのまにやら太郎山神社の本殿に到達していました。義と愛の鐘を鳴らし、お賽銭をはたいて今シーズンの晴天を祈願したら、眺望の開けた山頂へ……おかしいな。あろうことか、山座同定盤の上に立ち上がって写真撮影してるヤツが見える……幻覚か、人型の未知の生命体かわかりませんので、接触は避けてそっと山頂を立ち去ります。うん。なんだろう、この山の生態系は色々と興味深いな。暑さが彼等を狂わせているのかもしれない。私自身が狂わぬうちに、一気に歩き通すとしようか。
しかし、目的峰は踏破したしあとは流れで、というわけにはいきません。太郎山からの縦走路は、想像以上に骨があります。ここまでの道程とはうってかわって痩せた道、人通りがめっきり少なくなったことで強く成長した蜘蛛の巣、ピークひとつのために寄り道をすれば帰り道は鬼の急登であり、縦走路終盤は薮にボコボコにされる激降りが控えていました。里山だと思って油断してはいけない、その典型例とも言える試練が目白押しで……実に楽しいです!こんなに町から近いのに、しっかりアドベンチャーなんです。個々の関門は短距離・短時間なので嫌気がさすこともありませんし、弥五郎峰、兎峰、虚空蔵山と、山頂ごとにご褒美の眺望が待っているのも評価ポイントです。低山帯の縦走と言えば栃木・茨城の印象が強かったのですが、高峰揃いの長野県にもこういう山域があるんですねえ。勉強になりました。
虚空蔵山以降、ピークを順に3つほど獲り切ったら、和合城跡の手前で進路を南にとり、下界に降ります。山中にいた時間は大体3時間半くらいでしょうか。三連休のメインに据えるには短いですが、オマケと捉えるには充実した縦走路だったように思います。信州百名山を巡っていて、これから太郎山に登ろうと考えている方は、騙されたと思って、ピストンで満足せずに縦走計画を立ててみてほしいですね。ただし!最後にひとつだけ注意点があります。この縦走路を歩き終えた後は、西上田駅から上田駅まで一駅分、約5kmの帰り道があります。電車で戻るのがラクだと思いますので……時刻表は、事前にしっかりと確認しておきましょう。土日の日中、しなの鉄道は40分に1本です。下山してから時刻表を確認するような行き当たりばったりな行動をとるとですね、最後に町内ランニングを強いられる羽目になります。ゆめゆめご油断なされませぬように。