鹿島槍東尾根から爺ケ岳
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳
(長野, 富山)
2018.03.24(土)
3 DAYS
徳と鹿島槍の東尾根にいくことにしました。東尾根だけだと2日なのでせっかく休みが3日あるので、爺ケ岳を足して見ました。
とは言うものの直前の大雪。これは下手するとそうとう、きつくなるな、とはいえ土日の人気ルート、他のパーティーとかち合って、待たされたらイヤやな。出来るだけ先行しようと、徳と話したのでした。
所が蓋を開けるとあら、おかし。大谷原の駐車場は僕らを入れて車が2台。多くのパーティーがいることを予想してました、何で?ひょっとして直前の雪を嫌った?
まあ、その理由はともかく取り敢えず僕らが1番です。登るにつれて、坪足ラッセル、その後ワカンラッセルで1の沢の頭に着きました。雪は深い所で膝上、概ねすね位だけど、重たいので結構堪えました。
ニノ沢の頭からアイゼンに切り替えて、細いリッジや雪壁を越えて行きました。
それから、大トラバースしてから荒沢のコルで休憩、そこから第1岩峰の登りは雪が思ったより良くて助かりました。登りきった所でテンバを取りました。後ろを見ても誰の姿もありません。貸切です。ついてるなあ。
既に有った防風壁の中にテントを張って、水を作って、食事して19時にはシュラフに入りました。
その晩は一晩中強風が吹き荒れてました。明日もこれならイヤやな。と、トイレに出ると地吹雪で体がふらつきます。あら?こりゃやベーかな?けど、天気は間違いなく高気圧圏内だし、そうは言ったって3月の風でしょ😅何とかなるだろ❗と思って寝直しました。
翌日、風は収まってました。出発ですね。当然。
第1岩峰のルンゼ、ロープを出すかどうか考えたのですが、まだ雪がしっかりしているので無で昇りました。傾斜は1番有るところで60°オーバー位でしょうか?そこから更に雪壁を登り、リッジを進んで第2岩峰です。取りつきの雪の壁をアックスのブレードで切り崩して突破、恐いトラバースを経て、かぶり気味の垂壁は荷物を背負っては辛い。A0クライミングで漸く抜けました。
もう此れだけで疲れてますが、雪壁の登りはまだまだ続きまして、かなり消耗して鹿島槍の北峰に着きました。北風が凄い。ゆっくり出来ませんよ。、そこからの南峰の登りが結構悪くて緊張しました。
で、南峰。そこから見た爺ケ岳はこれまた遠く、今日、此れからあれをホントに越えて行けんのかよ😅
冷た小屋迄は所々トレースは、有るけど深い所は何故か消えてました。吹きだまりか・〜・
冷た小屋で長めに休憩。僕としてはもう疲れたし、ここの避難小屋に泊まるのも選択肢ですが、時刻はまだ13:30。徳ちゃんにはこの時間で行動を終えることなどあり得ないのです。なので気合いを入れて立ち上がりました。
そこからははっきりしたトレースが在りました。大助かりでした。ラッセルが無いのなら何とか足をあげ続けたら前には進みます。冷た小屋から二時間かけて爺ケ岳の中央峰に着きました。後は、下るだけです。
さて、本日のテンバはどうしましょ❓僕はもうその辺のテキトーな所で張りたかったのです。風が吹こうが知ったこっちゃ無い。
とはいえ、山頂で会った二人から下に防風壁付きの分譲地が有ると聞かされては其処まで行くしかありません。
幸い、そこからは、高速道路みたいに良く踏まれてました。固すぎて歩きにくい程でした。
結局、山頂から一時間弱のテンバに着きました。とにかく疲れてて、飯食って即寝ました。
翌日は、高速道路をジャンクションピーク迄進み、そこから再びワカンラッセルで丸山から大谷原に降りました。
まあ、自分等としてはええ感じに追い込めた山で面白かったのですが、やはりどうせなら爺ケ岳の方も全部自分等で最初のトレースを刻みたかったですね。そうなったらそれはもう後悔するでしょうけど。
それから、爺ケ岳のテンバに焼け落ちたテントの残骸が捨てられてましたね‼テントを燃やすのは恥だけど、それを持ち帰らないのは恥の上塗りって奴ですね❗