塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳(神奈川,山梨)
2026年9月19日 (土)日帰り
台風に追いつかれる前ギリギリを攻めてマスキ嵐沢へ。雨はおしめり程度で済み、時折日差しものぞいて沢日和でした。心配していた水温・気温もそこまで低くなく、水量も問題なし。快適な遡行になりました。
朝出発し、車2台で大滝沢へ。ゲート前に駐車できたらと淡い希望を持っていましたが、倒木に塞がれてゲートまで辿り着けず断念。箒杉公園駐車場に車を置いて、靴以外の装備を身につけ、念入りにヒル対策(ジョニー)とブリーフィングを行って、スタートしました。寒さを警戒して、ドライレイヤーウォームとフラッドラッシュを着用。
車道を15分ほど歩いてゲートに戻り、沢を見下ろしながら45分ほど登山道を歩くと、わかりやすい入渓点に到着。評判通りのきれいな渓相、花崗岩質の白い砂が澄んだ水に映えていました。
序盤は評判通り、登りやすい滑滝やボルダー滝が連続。フェルトソールがよく効いて登りやすいですが、アップが済んだ頃に徐々にぬめる滝が出てきて油断ならない感じに。
トイ状滝の上、2段7メートルでは240スリングのお助けヒモ。その後の2段15?m、くの字に流れるスラブ状の滝は、予習通り上段でロープを出し、セカンド以降をビレイ。本当はそこまでの行動でだいぶおなかが空いてきており、登る前におにぎり食べたいな。。。と思っていたのだけど、後ろから大勢のパーティが追いついてきてたので、挨拶して先に行かせてもらうことに。
フリーで登って落ち口すぐ近くの木に支点を取り、中間支点なしのアッセンダーセット&DMMピボットのビレイで登ってもらいました。ほぼ問題はなかったけど、聞いた通り2段目のバンドから上がぬめっていやらしい感じ。みんな無事に登り切って次の滝へ。
6mスラブ状滝ではスタンスが滑る&ホールドがなくトラバースにやや苦戦。240スリングのお助けヒモを使用。その後水量が減ってきたところでやっとおにぎりを食べて休憩しました。
後続パーティはいつの間にか距離が空いたのか、その後はお見かけしませんでした。大人数で熱中症の人もいると話していたので、どうされたのか心配…などと考えていたら、途中のちょっとした段差の乗越で、体重をかけた左ふくらはぎが突然攣ってひっくり返る。人の心配ができる立場じゃなかった。。芍薬甘草湯を投入。
その後も小さな滝を超えつつ、ケルンのある二股を右に進んでしばらく進むと、お楽しみの涸谷が登場。1本目の5mは全員フリーで難なく突破し、2本目の10mが真打ちです。
登りに一番長けた人に、リーダー交代。リードで中間を3ヶ所取りつつ登ってもらい、登り切った上の立木にロープをかけて支点を作ってもらいました。残りのメンバーは掛け替えありのアッセンダー登攀。下からだとなんなく登れそうに見えるのだけど、実際に登ると手も足も信用できず、水は枯れているのにぬめりがあり、怖い。フィックスロープがあってよかった。。
その後は速やかにツメ。ヤブなし、ゴールが見える、短いと優しさ3拍子そろったツメでした。勢いで上がってしまったけど、花崗岩質のざれた砂で苦戦していた人もいたので、チェンスパ履けばよかったなと後から反省。残置ロープをめちゃくちゃ頼りにして詰め上がったら、稜線は涼しい風が吹いていました。
装備を解くには痩せ尾根で危なそうだったので、そのまま権現山の山頂へ。思った以上の急登でツメがまだ続いている感覚。ヒーヒー言いながら山頂のベンチに辿り着き、やっと装備解除、一息入れました。山頂からの見晴らしがよかった。
下山は、大滝キャンプ場方面でなく箒杉公園に出るルートを選択したのですが、これが予想以上の難度で、ある意味核心でした。踏ん張れない土の激坂下り連続で踏み跡も薄く、とても登山道と呼べる斜度やコンディションではない。要所要所赤丸がスプレーされていたおかげでなんとかなりましたが、方向誤りかけたり、かなりルートファインディングな下山路になってしまいました。
道中面白かったのは、タマゴタケを何本も見かけたこと。3本並んで生えているところや、まだ傘が広がっていない真っ赤な卵みたいなものも。めちゃくちゃ綺麗でした。採ってきたかった…けど下山路険しすぎてその余裕はありませんでした。。
やっと人里に出て、噂の箒杉(樹齢2000年!)にお参りしたり、箒杉の天然水が湧き出しているのを飲んだりして楽しみつつ駐車場へ帰着。想定より長めの行程になりましたが、全員元気に下山できました。
お風呂は、車で4分のぶなの湯へ。ヒル見かけませんでしたねーと話していた矢先に、駐車場で「いました!」という声。ひぇ〜!一度そう聞くとあらゆるゴミがヒルに見えてしまいめちゃ怖い。いや、大丈夫そう良かった、と思っていたら、最後脱衣場の足元で1匹発見…誰かの血を吸ってふくれてた。。やられる前にやっつけることができました。。
今回は、女性メンバーだけ&沢2回目の人による自主企画のチャレンジ沢でした。終始なごやかで、助け合いながら進むことができてとてもとても楽しかったです。あとは、ロープやDMMピボット、カムなど、コツコツ拡張してきた自分の装備をしっかり使うことができたのも良かった。ロープワーク予習活かせてモチベーションとても上がりました。同行の皆様、ありがとうございました!!