冬のアクセスは大変!北沢峠から仙丈ヶ岳へ
仙丈ヶ岳・伊那荒倉岳
(長野, 山梨)
2024.01.05(金)
3 DAYS
新年の山始めは、南アルプスへ雪山テント泊登山。
年末年始営業している長衛小屋のテント場から仙丈ヶ岳を登る計画とした。
長衛小屋までアクセスが大変なので、2泊3日の山行になる。
初日:
冬は北沢峠へのバスがない。
そこで、仙流荘近くの冬季登山者用駐車場に停めてスタート。
以前は、その先の戸台河原登山口に駐車場があり、そこまで車で行くことができたが、令和5年の大雨により流出し、その後は利用できないままで、一般車両は通行止めとなってる。
そのため、仙流荘~戸台河原登山口までの約5kmの歩きも追加されることになり、北沢峠の15km超の歩きとなる。テント泊の重い荷物には大変だ。
戸台大橋先の戸台河原登山口までは車道歩き。
その後は、幅広い戸台川の河原を歩く。何度か渡渉箇所があるが、要所にはテープがある。
長い長い河原歩きを終え、廃屋の丹渓山荘を高巻き、川から離れ八丁坂の急登に入る。ここでチェーンスパイクを履いて、登った。八丁坂の急登を終え、ようやく北沢峠、長衛小屋に到着。疲れた。
なお、ここまでの道案内が伊那市のホームページにある(戸台河原ルート略図)ので、事前に印刷しておくと便利。
https://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_tozan/tozanshanominasamahe/2021todaigawara.html
長衛小屋で受付して(ポカリスエットのサービスあり)、テント設営。
この日は快晴で星がたくさん見ることができた。
2日目
事前の予報では午後から悪くなりそうなことと、森林限界でご来光を見たく、早朝4時にはスタートしようとしたが、結局、前日の疲れもあったため、スタートが遅れ、4:30過ぎての登山開始となった。この遅れがこのあとの結果に影響することになった。
道は、踏み跡があるので、ラッセルは必要なし。しかし、樹林帯の中でご来光となった。
森林限界となる6合目手前でストックからピッケルに変えた。
森林限界に出ると快晴!小仙丈ヶ岳では、南アルプス周りの山々がよく見えた。
しかし、中央アルプスや北アルプスには雲がかかっていた。そのうち八ヶ岳にも雲がかかり、隣の北岳にもガスが流れてきた。山頂で展望見るのは時間との勝負だった。
小仙丈ヶ岳からは、気持ち良い雪山稜線歩きだったはずだが、前日の疲れが残っているのか、ペースが落ちてきてキツくなってきた。
やがて、風が強くなり、仙丈ヶ岳山頂周辺も時々ガスが出てきた。
この後の天候変化と疲れを考慮すると、山頂に着いても展望がなく、さらに天候悪化の中で、疲れた体での下山はヤバいかなと思って、山頂手前で撤退することにした。出発が早ければ、山頂に行けたかな、残念。
撤退を始めて間もなく、ガスに覆われ、山頂部は全く見えなくなった。
ある程度下るとガスもなくなってきた。
下りを続ける中、小仙丈ヶ岳近くではライチョウが走り抜けた。追って写真を撮ろうと思ったが、雪庇の方に行ってしまったので追うことはできず、写真を撮ることができなかった。
その後、テント場に戻り、2日目終了。
この日は疲れて6時には就寝した。夜は、時々強風が吹いていた。
3日目
今回の入山前は、4時間程度でピストンできる栗沢山に行ってから下山することを考えていたが、行きの15km超の歩きをすることを考えると、疲れがたまりそうなので栗沢山は断念することにした。
なので、朝はゆっくりして、9時過ぎに下山開始した。
初日と同じ道で下山した。
今回は、登山というより、北沢峠までのアクセスのほうが印象に残った山行だった。
※北沢峠周辺はGPSの入りがよくないのか一部ログが飛んでいる