富士山(山梨,静岡)
2026.09.18 (金)日帰り
⛰️樹海と富岳風穴~下り山~神座山~大室山(じゅかい、ふがくふうけつ、くだりやま、じんざさん、おおむろやま)
〒401-0320 山梨県南都留郡鳴沢村鳴沢8533
〒401-0337 山梨県南都留郡富士河口湖町
◇駐車場:富岳風穴駐車場
◇トイレ:駐車場に有る(`・ω・´)にゃん!
◇ルート中トイレ:ない(´・ω・`)にゃん・・・
◇概要等:
🌲 樹海と富岳風穴~下り山~神座山~大室山
――富士の地下と原生林をたどり、子抱き富士に出会う旅にゃん🐾
① コース概要・基本データ ⛰️
富岳風穴を起点に、青木ヶ原樹海の深い森を進み、下り山・神座山を経て大室山へ向かう、富士山麓らしい自然探訪コースにゃん。
溶岩洞穴と原生林、静かな山頂、そして大室山南峰からの富士山を組み合わせた、短時間ながら内容の濃い山歩きだにゃ。
大室山:標高1,468m
大室山南峰:標高約1,447m
神座山:標高約1,240~1,250m前後
下り山:標高約1,100m前後
歩行距離の目安:約14km前後(今回のコース)
累積標高差:登り約650m
所要時間の目安:約6.5時間
体力度:中級以上程度
主な見どころ:富岳風穴、青木ヶ原樹海、下り山、神座山、神座風穴、蒲鉾穴、大室山南峰
大室山周辺の代表的なモデルコースでは、約6.9km・累積標高差405m・標準タイム約3時間37分が目安とされているにゃん。
富岳風穴の見学や寄り道、写真撮影を含めるなら、余裕をもって計画したいところだよ。
② 富岳風穴――溶岩が生んだ、富士の地下世界 🧊
富岳風穴は、富士山の噴火で流れ出した溶岩が冷え固まる際に形成された、代表的な溶岩洞穴にゃん。
地上の樹海へ入る前に、まず地下へと続く風穴を訪れることで、この山旅が富士山の火山活動によって生まれた大地をたどる旅であることを実感できるにゃ。
洞内は年間を通じて冷涼な空気が漂い、夏でもひんやりとした独特の雰囲気。
階段や狭い場所もあるため、見学時は足もとと頭上に注意が必要だにゃ。
富岳風穴は観光施設として整備されている一方、そこから先の樹海・登山道は自然のままの区間が多いにゃん。
観光地の入口から、静かな山道へと空気が切り替わる瞬間も、このコースならではの魅力だよ。
③ 青木ヶ原樹海~下り山――溶岩の上に育つ幽玄の森 🌿
富岳風穴を離れると、青木ヶ原樹海の奥深い森へ分け入っていくにゃん。
黒々とした溶岩の上に、長い年月をかけて木々が根を張り、苔や倒木とともに独特の森を形づくっているにゃ。
下り山へ向かう道は、派手な展望や大きな岩場を楽しむ道ではないにゃ。
むしろ、
・苔むした溶岩
・複雑に伸びる木の根
・木漏れ日の差す林床
・風の音だけが響く静けさ
・樹海特有の奥行きある景観
を味わいながら進む、森中心の山歩きだにゃん。
視界が限られる場所も多く、登山道の標識が少ない区間では、踏み跡だけに頼らず地図やGPSを確認したいところ。
道迷いに注意しながら歩くことで、樹海の静けさをより深く楽しめるにゃ🐾
④ 神座山――風穴とブナ林に残る、富士の記憶 🪨
下り山を越えて進む神座山周辺では、森の中に溶岩洞穴や風穴が点在するにゃん。
なかでも神座風穴附蒲鉾穴は、富士山の溶岩流がつくった特徴的な自然造形。
地表の下に空洞が生まれたことで、富士山麓の大地が見た目以上に複雑な構造を持っていることがわかるにゃ。
神座山付近は、山頂からの眺望よりも、森と地形の観察に向いた場所。
溶岩の岩肌、苔、木々の根、洞穴から漂う冷気など、細部に目を向けるほど、この山域の個性が感じられるにゃん。
また、大室山周辺の上部にはブナの原生林が広がり、春から夏は柔らかな緑、秋は黄葉、冬は葉を落とした樹形が美しい表情を見せるにゃ🌳
⑤ 大室山~南峰――森の奥に現れる「子抱き富士」🗻✨
大室山は、富士山北西麓に位置する標高1,468mの側火山にゃん。
山頂付近はブナ林に包まれ、頂上そのものでは展望が限られるものの、南峰まで足を延ばすと景色が大きく開けるにゃ。
そこで待っているのが、間近にそびえる富士山の姿。
大室山が富士山の手前に重なることで、富士山が小さな山を抱いているように見えるため、**「子抱き富士」**と呼ばれているにゃん。
樹海の中を歩き、溶岩洞穴をめぐり、森に覆われた山頂を越えたあとに現れる富士山は、最初から展望が開けている山とは違う感動を与えてくれるにゃ。
見えなかった富士が、森の奥で突然姿を現す。
この劇的な展開が、大室山南峰のいちばんの魅力だにゃ🐱✨
⑥ この山旅の素晴らしさと注意点 ⚠️
このコースの素晴らしさは、行程の中に、富士山の自然史が凝縮されていることにゃん。
・富岳風穴で感じる、富士山の地下世界
・青木ヶ原樹海の苔と溶岩の森
・下り山・神座山の静かな山歩き
・神座風穴や蒲鉾穴の神秘的な地形
・大室山のブナ林
・南峰からの子抱き富士
ただし、樹海内には標識の少ない区間や踏み跡が不明瞭な場所があり、道迷いには十分注意したいにゃ。
雨のあとは溶岩や木の根が滑りやすく、風穴・洞穴周辺も段差や崩落の危険があるため、無理に内部へ入らないことが大切だよ。
富岳風穴の見学部分と登山道では管理条件が異なるため、施設の営業状況、立入規制、現地案内を確認してから歩くのが安心にゃん。
富士山を眺めるだけでなく、富士山が生み出した地下・溶岩・樹海・側火山を一続きで味わう山旅。
最後に現れる子抱き富士が、静かな森歩きに鮮やかな締めくくりを与えてくれるコースだにゃん (人´ω`*).。゚+..。
◇附言:
最後に、大室山の素晴らしさを深田久弥風に表現してこの山行を締めくくるとするにゃん。
大室山は、富士山の裾野に抱かれた、ひっそりとした山である。標高はさほど高くない。
しかし、その価値を標高の数字だけで測ることはできない。
山頂を目指して樹海の中へ分け入ると、そこには観光地としての富士山とは異なる、深い山の気配が漂っている。
青木ヶ原の樹海は、溶岩の上に生まれた森である。
地表には岩が潜み、木々の根は複雑に絡み合い、道は時に森の中へ吸い込まれる。
華やかな展望を求める者には、いささか物足りない山かもしれない。
だが、山の本当の魅力は、必ずしも遠望の広さにあるのではない。
足もとに続く道、樹間に差す光、静寂の底にある大地の息づかい――そうしたものを感じる者にとって、大室山は味わい深い山である。
登るにつれて、森の様子は次第に変わってゆく。
ブナをはじめとする木々が立ち並び、樹海の単調さの中に、山らしい起伏と表情が現れる。
大室山の山頂は深い林に包まれ、華々しい眺望はない。
けれども、展望のない山頂には、展望のある山頂とは別の落ち着きがある。
外界から隔てられ、ただ自分と山だけが残されるのである。
大室山南峰に立つと、ようやく視界が開ける。
そこから眺める富士山は、街や道路越しに見る姿とは違い、樹海の向こうに大きくそびえている。
自らが富士の裾野を歩いてきたことを、そこで初めて実感する。
富士山を仰ぐために、あえて富士山の眺望に乏しい森を歩く。
その遠回りこそ、この山の魅力なのかもしれない。
大室山は、名山という言葉から連想される華麗さとは無縁である。
険しさを誇るでもなく、絶景を競うでもない。溶岩台地の上に育った森と、風穴や洞穴の残す大地の記憶を静かに抱いている。
人の目を引く派手さはないが、歩いた者の心に長く残る山である。
山には、登った高さだけでは語れない個性がある。
大室山はそのことを教えてくれる。
富士山の巨大な影の中にありながら、自らの静けさを失わず、樹海の奥でひそやかに山の品格を保っている。