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25-26雪山シーズンラスト②【登山:二百名山No.39-2奥大日岳】登頂断念。。からの無事登頂((^_^)
立山・雄山・浄土山(富山)
2026.05.26 (火)日帰り
2泊3日の室堂雪山旅行の後編です。 (前編はこちら)https://yamap.com/activities/48628725 【2日目後半】 立山から下りてきて、この日の宿である室堂山荘へ到着。 オフシーズンの特典というべきか、追加料金わずか千円で個室を確保できました。都会なら缶コーヒー数本分の差額でプライバシーが手に入ることはまずありません。山の上では、ときどきそういう嬉しいバグのような出来事が起きます。 荷物を置くと、今回の旅の目的のひとつである雪の大谷へ向かいます。 ところが、この日の午後は見事なまでのガス模様。パンフレットで見るような、青空と純白の雪壁が織りなす鮮やかなコントラストはお預けです。 それでも、十一メートル級の雪の壁は十分すぎる迫力。 ただ案内板によれば、雪の多い年には二十メートル近くまで積もるという。 二十メートル! 数字だけ聞けばマンションの六階くらいでしょうか。 雪とは本来ふわふわしたものだったはずなのに、どうしてそんな建築物みたいなサイズになるのか。。自然というのは、ときどきスケール感覚を雑に扱ってきますね。 大谷見学を終えたあとは、室堂ターミナルで地ビールを一杯。 旅先で飲むビールには、「今ここにいる」という事実を必要以上に肯定してくれる効能があります。 ほどよくご機嫌になったところで山荘へ。 室堂山荘には温泉こそないものの広い風呂があり、そこから眺める立山が絶景だと聞いていました。 ところが冬季は窓ガラス保護のためシャッターが( ̄0 ̄) 部屋へ戻り、のんびりしていると山特有の天候急変が発生。 ただし今回は珍しく、良い方向への急変でした。 窓の外には、朝歩いてきた大走りと、翌日に登る予定の奥大日岳。 ガスはすっかり消え、まるで観光ポスターをそのまま貼り付けたような景色が広がっていました。 なるほど、個室代千円の元はこの瞬間に回収されたようです。 山へ来たら山を見るのが仕事。 だから同じような構図になるとわかっていても、何枚も写真を撮ってしまいます。 人間は学習する生き物だと思いますが、絶景を前にした登山者に限ってはそうでもないのかもしれません。 気づけば何十枚も似たような写真が増えていく。。 それでもシャッターを切り続けながら、暮れていく室堂を眺めていました。 やがて夕食の時間。昨日に続き、今夜も山の上で生ビールをいただきました。 平地にいれば当たり前のことでも、標高二千四百メートルを超える場所で飲むと、結構な贅沢でになります。 明日には下山するのだから、そんなに食べる必要はない。理屈ではそう思うのですが、しかし山小屋に泊まると、いつも不思議と食料備蓄モードに入ってしまい、ビール効果も手伝ってか、普段の生活ではほとんど口にしないライスを、ここぞとばかりに三杯いただき、そうして私は、翌日の奥大日岳へ向けて眠りにつきました。 【3日目】 この日は九時頃にはガスが濃くなる予報でした。 そのため朝食は頼まず、まだ眠気の残る五時過ぎに室堂山荘を出発し、奥大日岳へ向かいます。 早起きは三文の徳といいますが、山の場合は「景色を見る権利」を買うための入場料みたいなものでしょう。 室堂乗越あたりまでは順調でした。が、問題はその先からでした。 雪山シーズンも終盤となり、どうやらしばらく室堂から奥大日岳へ向かった登山者はいなかったようで、さらに数日前の雨が追い打ちをかけ、頼りになるはずのトレースはきれいさっぱり消えていました。 雪山でトレースがないというのは、知らない街でスマートフォンの充電が切れるようなもので、急に世界が広く感じられます。 とはいえ、まだ経験の浅い身としては、これも勉強。 地図を確認しながら、あとは経験と勘と、そして根拠のない自信を少々混ぜ合わせた「嗅覚」を頼りに進んでいきます。 結果としては、山頂近くまではそれほど大きく外さずにたどり着くことができました。 ただし、最後の最後でやらかしました。 気がつけばルートを外れ、ハイマツの群生地へ突入していたのです。 目の前に広がるのは、歓迎ムードゼロのハイマツたち。 どう考えても、この中を突破するのは賢明ではない。登山というより、罰ゲームの領域。 私は素直に敗北を認める方向へ気持ちを切り替えました。 おそらく少し前まではもっと雪が多く、このハイマツの上を普通に歩けたのだろう。 季節の変わり目というのは、ときどき登山者に意地悪な問題を出してきます。 仕方ない。今回はここまでか。 そう思いながら引き返し始めた、そのとき。 何となく気になる場所があったのです。 明確な道ではないものの、何だか「こっちですよ」と誰かが小声で教えてくれているような、そんな痕跡でした。 もしや、と思って進んでみます。 すると、そこには見事な正解ルートが待っていました。 まるで推理小説の終盤で、それまで意味不明だった伏線が一気につながる瞬間。 そんなこんなで予定時間を大幅に超過しながらも、ようやく奥大日岳の山頂へ到着。 ただ、世の中はそう都合よくできていません。 予定どおりの時刻に着いていれば見えていたはずの富山湾は、すでに厚いガスの向こう側でした。山頂は完全に白い世界です。 遅刻した観客が、ちょうど幕が下りたあとの劇場に到着したような気分でした。 しばらく粘ったところで天気が劇的に回復する気配もありません。 結局、滞在時間は10分にも満たず、せっかく苦労してたどり着いた山頂だったのに、私は潔く下山を開始しました。まあ、登っている間に剱岳は見えましたしね。 【3日目帰路】 そもそも今回、奥大日岳へ登ろうと思ったきっかけは、初秋に北アルプスを訪れたときの記憶でした。 https://yamap.com/activities/38379116 あの日、奥大日岳から眺めた剱岳、室堂平、そして遠くの富山湾。 その景色が妙に頭の片隅に残り続けていたのです。 人は案外、壮大な景色に人生を変えられたりはしないかもしれません。 けれど、「もう一度見たい」と思わされることはあります。 今回の登山は、そんな小さな再会のための山行でした。 前回、なかでも印象的だったのは室堂平でした。 広大な台地がゆったりと横たわりながら、その端では突然世界が終わったみたいに断崖絶壁へと落ち込んでいる様子。 あの優雅さと荒々しさの同居が実に見事です。 もっとも、雪をまとった室堂平は少し印象が違いました。 もちろん美しいです。ただ、雪が景色全体をやさしく包み込んでしまうせいか、初秋に感じたあの鮮烈なコントラストはやや薄まっていたようにも思いました。 同じ場所なのに、季節が変わるだけで別人みたいな顔を見せる。山というのは、つくづく面白いものです。 とはいえ、全体としては満足のいく山行でした。 私が奥大日岳を訪れた時点で、ルートを見失ったあたりの雪はかなり少なくなっていました。 あと一週間、あるいは数日遅かったら、また違う景色になっていたかもしれません。 もしかすると、自分が今シーズン最後の残雪期登山者ではないか。 そんなことを考えながら歩いていると、映画館で最後の観客として席を立つような、そんな少しだけ特別な気分になりました。 季節はもう五月の終わり。 この文章を書いている頃には六月になっています。 残雪期という長い上映は終わり、エンドロールも流れ終えました。 代わりに、今度は夏山シーズンの幕が上がります。 さて、次はどこの山へ向かいましょうかね?
- もらった絵文字54写真11枚07:017.8 km743 m
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年間登山者分布
※年間の登頂者総数を100とした場合の各月の割合を%で表示
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0% | 0% | 0.04% | 3% | 3.32% | 0.47% | 26.82% | 35.96% | 19.62% | 10.65% | 0.17% | 0% |
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