03:43
7.0 km
439 m
十万山448m 旧うつくしま百名山101座目 2024,12,8① 10/12
国見山 (福島)
2024年12月08日(日) 日帰り
十万山は浪江町と双葉町の境にある山で帰宅困難区域の中央部にあり、道路はほぼすべて通行止め。人家のある集落へ入ることはできない。そのため、この山だけは入れないと思っていた。 自分の家にさえ帰ることが出来ない状況なのに、登山のために入ることはいかがなものかと思う。しかも、残留放射線量はエリア外の50倍となっている。しかし、数時間の滞在で他は普通の生活をすれば、年間の被ばく量はそれほど変わらないとの文献も見る。現実には除染や工事関係者が山に入っており、自己責任で迷惑にならない行動で入れないかと考えた。 最近の記録はほとんどない。載せても立入制限区域なので削除されてしまうか、登っても載せないのかもしれない。まずは、登山口まで入れるか?南側の石熊集落から奥にフィールドアスレチックのような施設が整備された記録を見つけたが、こちらは集落へのルートが頑丈な柵で鎖まで巻かれ、監視カメラまで付いている。無人の人家に入って盗みを働くようなことを予防しているようだ。 もう一つは、北側にある林道から最奥まで入り、あとは沢沿いに山頂まで登り上げるもの。こちらは、以前の登山口入口の看板も見つけ駐車場も確認した。林道は入口で通行止め。仮に開ていても13年以上使われていないため、入り口からすでに路面に灌木が生えており、車では入れない。 どうなっているか林道の状況を確かめようと入っていくと、路面は至るところ崩壊、沢化しており、進めば進むほど藪や灌木が行く手を塞ぐ。あまりにもひどいので両サイドのスギ林やヒノキ林を抜けた方が歩きやすい。最後は、コンクリート製の長尺U溝が散乱する渓流化した林道終点に登山道入口の標柱を見つける。 この先の登山道もおそらく沢沿いにあったと思われるが、林道同様、荒れた沢状になっており、倒木も散乱、目印も何もない。非常に時間が掛かる。2/3程沢状の谷を詰めていくと、やっと登山道と書かれた矢印看板が出てくる。 更に進むと左手の急斜面を尾根に上がるルートを見つける。沢は倒木等の障害物が多く時間が掛かったので、尾根の方が歩きやすいはずと急斜面を上がるが、尾根に出ると期待が裏切られる。笹が繁茂し、松枯れの倒木だらけで沢より更に時間がかかる。 なんとか笹の薄くなったところに出る。黒こげのマツの倒木が出てくる。原発事故以降、山火事になったところかもしれない。なんとか尾根の先にある小ピークを目指す。地図では点線の山道があり稜線を辿れば、十万山山頂に行けるはずなのだが、山火事と松枯れで明るくなった小ピーク周辺は笹が濃くルートが不明瞭。 なんとか笹帯の先にある石碑のある小ピークに辿り着く。ここもマツの倒木が多い。ここから正面に福島第二原発がある。石碑の裏には神通力と刻まれていた。度重なる災害に対して復旧復興の願いを込めたものか?しかし、残念なことに、この石碑にも倒木が直撃したのか、上の方が欠けてしまっていた。 一旦下って登り返した先に三角点あり、隣の木に十万山とパウチした紙が貼り付けあるだけの山頂。倒木や灌木が多く、展望もなし。水量が多い時期なら途中から尾根に上がるのはありかもしれないが、今回はやはりずっと沢を詰めた方が早かったか。下山は尾根ではなく急斜面だが、沢源頭に降りて、そこからづっと沢を下って下山。尾根に上がった地点からは忠実に登ってきたルートを下山、往復復8km弱で1時間半から2時間と踏んだ行動時間は3時間半となってしまった。 やはり、林道も登山道も人が入らないと荒れていく。途中のスギやヒノキ林がよく整備されていたのが、東日本大震災から13年経過、林道が改修されないかぎり山の手入れもできない。この林道はイノシシに掘り返されまくり、排水施設が崩壊し、沢化してしまった。このまま放置すれば復旧は難しい。 現状では登山道も林道もほぼ消失、微かに人がかつて入った形跡もあったが、沢上部に登山道の矢印看板数枚あるのみ。登山道の入口までの調査のつもりが結局最後まで登ってしまったが、 残念ながら、安全に登るにはあまりのも荒れてしまって、もう二度と入ることはない。 入らないほうがいいです。
