02:31
2.7 km
235 m
丹波楯山 冬の里山にひそむ野生の気配
二岐山・大白森山・小白森山 (福島)
2026年01月26日(月) 日帰り
長年気になっていた里山「丹波楯山」を踏査してきました。この山名は一般に「たんばたてやま」と読まれていますが、本来は「にわたてやま」が正しいようです。丹波とは「付近の村・児渡(ニト)がなまって丹波(ニワ)と呼ばれたことによる」(奥田博氏)とのことで、村を守る“楯”のような山という意味だそうです。 国道297号を大信村から郡山方面へ向かうと、沢邸(やしき)地区手前に「丹波楯山」登山口の標識があります。若いころから気になっていたものの、いつも素通りしていました。今回は左折して田んぼの一本道を進むと、ほどなく右手に登山口が現れます。駐車は1台がやっとのスペースです。 歩き始めて間もなく、クヌギの大木が2本、その隣にイヌシデの大木が立っていました。植林地歩きになると思っていたので、思いがけない嬉しい出会いでした。 植林地に入ると案内標識は沢側を指していますが、尾根側を見るとピンテが続いています。地図には記載がありませんでしたが、戻るつもりで尾根側へ進むと小尾根に明瞭な踏み跡があり、地形的にも尾根伝いに山頂まで行けそうでした。そのまま急な小尾根を登っていきます。 ヒノキ植林地を抜けてコナラ林に入ったところで、ふと足元を見るとシカの角が落ちていました。牡鹿の角が自然に更新されることは知っていましたが、自然林の中で実物に出会うのは初めてでした。そして、ここまでニホンジカが北上している証でもあります。 主尾根に出て山頂隣のピークへ向かうと、その下り口には見事なブナの高木が立っていました。樹皮にはクマの爪痕がびっしり。まさかブナが植生しているとは思っておらず、鹿の角に続いて今日3つ目の嬉しい出会いでした。 鞍部に下り、急登を登れば山頂です。この区間はやぶ漕ぎでしたが、鞍部への下りにはニホンジカ、急登にはノウサギの踏み跡が続いていました。 無事に山頂へ到着。あいにくの曇天で展望は望めませんでしたが、三角点のそばにはイタヤカエデの高木が存在感を放っていました。ベンチには薄く雪が積もっていたため、すぐに下山ルートへ。 尾根を下り、鞍部には沢ルートへのピンテがあります。右手には気持ちのよさそうな自然林の小ピークが見えたので立ち寄ることにしました。小ピークから一旦下り、再び登り始めると今日2本目のブナに出会いました。こちらもクマの爪痕だらけでした。 小ピークからは諷(うとう)坂へ続く尾根が伸びていたため、そのまま下ることに。予想どおり、諷坂の峠へ下山できました。 今回は、尾根沿いに残された自然林の「回廊ルート」を辿ることができ、思わぬ出会いも重なって、大満足の里山歩きとなりました。 駐車スペースは登山口より上部や諷(うとう)坂峠口周辺にもありますので、逆コースもお勧めです。 高土山とセットで登ってもいいですね。
