国見岳・烏帽子岳(宮崎,熊本)
2026.05.23 (土)2 日間
実質はじめての九州脊梁。
前々から興味はあるもアクセス悪いと聞き二の足を踏んでいたけどタイミング的に今かなと行ってみました。色々と山あるけど、まずは国見岳かなということで周回ルート調べたらウードヤ登山口からがきれいに円なので入門にこちらから。
・すばらしき縦走路
このルートは基本的にひたすら尾根歩きです。難しいところはないし、わかりやすいアイコンも国見岳くらい。ピーク間の違いなんて大してわかりません。
ところがそれが最高なんですね。尾根はブナ林(混交林)で道が広くひたすらに静かで、ただひたすらに歩けます。新緑や苔の心地よさが延々と続く尾根や稜線は西日本ではあまり他にないのではないでしょうか。森、よりは深山という言葉がしっくりきます。
・貸し切りでございます
あまり人が来ないだろうとは思っていたけどまさか山の中で会った人がゼロとは予想しなかった。一応熊本最高峰かつ土曜日なんですけどね…
・出会ったいきものたち
ひとがすくないもんでイノシシもビビったのかブゴ!と吠えて逃げるし、シカなどはあちらこちらに出てはツェルトの近くで鼻息を鳴らす始末。数が多すぎて途中から数えてすらいません。こいつらは人慣れしてる個体もちらほら。
植生や天候によるものか鳥たちも普段みかけない種類が多く、まったく想定してなかったホシガラスと何羽も遭遇できるとは思わなかった。祖母傾付近にいるらしいと知ってたけどまさか脊梁まで分布を広げていたとは…たしかに生息条件は満たしてはいるんですけどね。それにしても驚いた。
・天気の変化
土曜は晴天でかつ、それなりに涼しくブナ林まで抜けると快適。国見岳付近からガスりはじめる。天候が一夜で大きく変化したのでビバークにおいてもいい経験になりました。環境的にはほぼ夏の2000m級と同じだったので、一晩ガスに包まれたら起こること(派生して雨が降った場合もイメージできる)、概ねこの気温ならこれで対応できるだろう…というケースの学びが得られたのは大きい(おそらく最低10℃くらいになっており、朝方はガスのため体感はもっと低い)
・斜度などからみる山の構成と
九州脊梁はおそらくほとんどの山がどの登り口から入っても最初は急峻な杉/檜比率の高い植樹林のはずです。そしてブナ林主体の高さまで一気に高度を上げてからはかなり緩やかな尾根歩きになります。
ウードヤからだと杉林とブナ林に境界がありつつ、かなり斜度がきつい。降りの烏帽子岳登山口はブナ林に入るまで地獄の杉林急登なので逆にしなくてよかった笑
そして、破砕した岩が多く見られたり年間雨量(豪雨)が多い地帯であること、実際歩いて分かった土壌の脆さなど基本的に崩落しつつの維持が前提のような土地です。これに増えすぎたシカによる影響がブナ林の更新に深刻な悪影響を及ぼしています(KRTのコース一部などはそうですね)
山自身の目線ではこれらが平常運転でも、人間目線では貴重なブナ林の喪失は大変困るため、シカくんたちはご家庭を持つときは役所に届け出て産んだ子を戸籍登録してください、とでも言いたくはなります。冗談はさておき実際歩くと先述の条件からも対応はきわめて難しいのが実情だろうとは感じます。そもそもの領域が広すぎるうえに急峻、ピンポイントアクセスが困難ですので…。治山、道路維持、登山道管理されてる方々の苦労が忍ばれますし国見岳の社再建も相当大変だっただろうな、と各関係者の方々には頭が下がります。
・またね
さておき、本当に素晴らしい山域だったのでまたタイミングが良さそうな時に別の山もいきたいなと思います。さすがに夏は厳しいし秋は時期が短そうなので来年でしょうかね~(ちなみに今年はKRT等このエリアの大会にはでません)