唐松岳 白馬八方尾根スキー場から
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳
(長野, 富山)
2025.12.29(月)
日帰り
「雪山は、自らルートを見出し、己の脚でトレース(踏み跡)を切り拓いてこそ、『自分の力で登った』と言える」
という意見を目にしたことがあり、なるほど一理あるかも、と思った。
とすれば、今回、私は「自分の力で登った」とは言えまい。
前日から先行していた登山者たちがトレースを作ってくれたこと、同行者2人が折れそうな気持ちを引き上げてくれたこと、そして何よりも、気まぐれに微笑んでくれた飛騨山脈のおかげで、登らせてもらえた。
白銀の峰々に、この世ならざるごと白皚皚の世界へと招いてもらい、えもいわれぬ僥倖であった。
【雪と装備】
前日も晴天で、3つめの「グラートクワッド」リフトも観光運行していたので、多数の先行者がおり、おかげでトレースができていた。
ワカンも持参したが、終始12本爪アイゼンのみ。
唐松山荘(=唐松岳頂上山荘)直下に狭い尾根あり(八方尾根)。前爪を食い込ませる急な斜面があったので、アイゼンは前爪ありが必須。
丸山ケルン(=最後のケルン)を過ぎたあたりから(八方尾根)、両肩が急峻なので、ピッケルがあると良さそう。
八方尾根から少し風が出た。
唐松山荘を超えて唐松岳主稜に取り付いた瞬間から、身体をかかがませるくらいの強風。
雲一つない晴天でこれなのだから、悪天候時は立っていられない爆風で撤退するのも、実感としてよくわかった。
耐風姿勢を取るためにも、ピッケルが必要だと思う。
【登山口までのアクセスと注意点】
白馬八方尾根スキー場のゴンドラとリフト合計3つを乗り継いで、登山口のある八方池山荘に着く。
乗る順番は、①ゴンドラ「アダム」 → ②「アルペンクワッド」リフト → ③「グラートクワッド」リフト。
登山者用(=観光用)のチケットは当日購入のみで、チケット売り場が開く30分ほど前(=7:10)から売り場に並んだ。
チケット売り場は7:45から開始、ゴンドラ「アダム」は8:00から運行。
下りリフト最終便は15:00なので、始発ゴンドラに乗っても、時間的にかなりタイトで余裕がない。
また、今季は積雪量が少ないため、3つめの「グラートクワッド」リフトが直前まで動いていなかった(※1)
「グラートクワッド」に乗れずに徒歩で登るなら、登り片道30分ほど余分にかかるので、リフト運行状態は事前に確認する必要あり。
リフト2本は吹き曝しで寒いし、まれに強風で停止することもあるので、私は休憩用ダウンジャケット&ネックウォーマー&厚手手袋で最大限の防寒をした。
〇リフト運行状況
https://www.happo-one.jp/gelande/lift/
※1:スキー場が国立公園内にあり、雪が薄いと植物を傷めてしまうことから、一定量以上の積雪がないとスキー場利用が許可されない(運行には環境省の許可がいるらしい)。
今季は積雪量が少なく、「グラートクワッド」リフトはずっと運休していた。
12月28日から、登山者用の「観光運行」のみ開始され、12月29日時点でも「観光運行」のみの運行だった。
【駐車場】
ゴンドラ乗り場に最も近い有料駐車場Bは7:10頃に満車になった(有料1,000円)。
たぶん5,000円で事前予約もできるっぽい。
他にも有料駐車場C、無料駐車場は第2以下多数あるが、けっこう遠いところもあるので、なるべく早く来て近くに停めると楽。
〇駐車場リアルタイム情報
https://www.happo-one.jp/access/parking/
【Special Thanks】
前日の小遠見山で出会った、はなっぺさん(ヤマレコユーザー)と、そのお友達kana-chanさんに同行させてもらいました。
優しいイケメンさんなのに剛脚体力モンスターなはなっぺさんと、朗らかでフレンドリーでチャーミング、こちらも体力モンスターなkana-chanさん。
前日のラッセル疲れから足が死んで動かなくなっていたところを、気持ちを引っ張ってもらえたことで、なんとか登頂できました。
終始楽しいパーティで、実力以上の素晴らしい山行ができましたこと、本当にありがとうございました。