青海黒姫山
黒姫山(青海黒姫山)
(新潟)
2023.12.08(金)
日帰り
いよいよ厳冬期となり、雪山の経験値も少しは上げておきたい⤴⤴⤴と思い新潟県の青海黒姫山を登ることにしました。(正式には黒姫山ですが北信五岳の黒姫山と区別するため、青海黒姫山と呼びます)しかし12月に入ってからの登山記録は何故かない。先週の日本海側は荒れた天気もあったので、結構積もった⛄のだろうか?しかし青海黒姫山の標高は1221mで山としては低山の部類に入る。ほぼ海抜高度から登るので険しいには険しいが、天気も良いし、この時期に気温の高い日が続いていたので、多少の雪ならなんとかなるだろうと決行したのだが・・・これはとんでもない誤りだった!自戒の意味もこめて記録を残します。
アクセス方法としては夜行バス🚌で富山に向かい、そこからあいの鉄道🚋を乗り継いで最寄り駅の青海へ向かう(新潟にも青海って駅があるんだな)。ここから清水倉の登山口まで徒歩1時間強、夜行バス🚌が予定より30分も早く着いたので始発で乗ることができ、登山口到着はAM8時。駅から見えた青海黒姫山は結構雪❄が付いてるように見えたので、それなりの雪上歩きになるのは覚悟していたのだけど、まさかあれほどとは・・・
登り始めてしばらくは雪のない道に快調に登っていく。標高600mあたりからちらほら雪が目立つようになってきた。700mを超えた所で登山道上にも大分雪が付いてきたのでチェーンスパイクを装着、この辺まではまだ余裕がった。そこから標高が上がるにつれてみるみる積雪量が、あっという間に1mに迫るほどになった。ここで12爪アイゼンに履き替えるが、降ったばかりの新雪のため、めちゃめちゃ埋まる💦、深い所だと股下まで踏み抜くので足を引き抜くのに一苦労だ。そんな状態が5~10歩おきに続いたので中盤以降は全然前に進まないまま時間が経過していった。急斜面もかなりつらかった。キックステップで登っても雪が深すぎて前爪が全然刺さらん!新雪を崩して階段状に踏み固めながら登っていったが、これはこれでめちゃ時間がかかる。一瞬撤退も頭をよぎったが、一応ヘッドライトはあるし、今日は近隣のビジネスホテルに泊まる予定だったので、根性💪出していくぞー!ようやく山頂稜線に出たのが15時近く、山頂までの区間も新雪びっしり・・・・・・( ̄□ ̄;)ガビ-ン
夏なら20分くらいで行けそうな距離だけどなぁ・・・今の自分にはとてつもなく遠い💦岩と岩の隙間に新雪がかぶさって落とし穴状態になってて、これがまたコワイ。ストックで岩の位置を確認しながら慎重に進む。ようやく山頂に着いたのが15時半。標準タイムの4時間30分の所を7時間30分もかかってしまった。しかし苦労の甲斐あって、白銀の北アルプスを始めとする絶景を堪能しました。さて、日も大分傾いてきたので早々に下山を開始する。登りに苦労して作ったトレースを使えば下りは楽になるかと思いきや、これも大間違い。季節外れの高温で雪が緩んだのか、登りの時に問題なかった箇所も踏み抜くようになった。埋まった足を引き抜くのに悪戦苦闘しながら、登りとそんなに変わらないペースで下る。ほどなく日没🌅、新潟の夜空は星🌌がきれいだなー。・・・と感心してる場合じゃないな。手指、足指が低温で痺れるようになってきた。早く雪のゾーンを抜けたいが、このペースじゃなぁ・・・
なんとか雪ゾーンを抜けたころには20時を回ってしまった。暗いので目印がわかりにくく、ルートを何度も確認しながら進むので、また時間を食う。進んでいると、、、前方に何か光るものが動いた・・・よく見ると何かの動物の眼らしいが、光量が弱いのでなんの動物かはっきりしない。まさかクマ🐻じゃなかろうな?と身構える。正体がわからないとうかつに近づけないな💦光る眼はこちらを見つめたまま左右に動いている(いや、怖かった!)。しばらくにらみ合いが続いた後、光る眼は草むらの奥に消えていった。動いた時にうっすらシルエットが見えたが、どうやらシカ🐐だったらしい。ホっとしたけども夜🌃は野生動物の時間、油断は禁物。以降はホイッスルを時々吹きながら進む。
なんとか登山口に戻ってきたのが22:40!(いや、ありえんだろう💦)笈ヶ岳登った時でもここまで疲れなかったぞ。(;ノ゚Д゚)ノ゙~ (当たり前のことだけど)山の難易度はコンディションで大きく変わるものだと思い知る。あまりの疲労だったのでホテル🏨に電話して近くまでタクシー🚖手配してもらいました。(下山後スマホのバッテリが切れたのだが、疲労で充電する元気もなくタクシー乗る所まで軌跡が飛んでます。(;^ω^))
今回得た教訓は2つ
①冬の低山を甘く見てはいけない(北陸・越前は特に)
②雪山を登るときは直近の積雪情報をよく確認する
※皆さま、くれぐれも私のようなムチャはしないで下さいませ(悪い見本です)
三百名山(30)