01:04
2.1 km
202 m
ビジネス論考∶すき家は石垣島のゲームチェンジャーになるか❓
石垣島 南部 (沖縄)
2026年07月23日(木) 日帰り
gotoアルプス独墺編でミュンヘン空港に降り立った6月10日、石垣島では「すき家390号石垣真栄里店」がオープンした。牛丼チェーン初進出である。 現場は盛り上がったという。開店待ちの行列は30人。一番乗りの島ユーチューバーは、前夜から並ぶという気合の入れようだった。 その模様を沖縄タイムスと琉球新報がそろって報じたくらいだから(カバー写真)、地元の関心の高さが窺われる。 7月初めに東京経由で帰国した後、直ちに視察するつもりだったが、「一発目は山歩き後のランチで行こう」と我慢していた。 Xデーは7月23日。メインイベントはすき家だから、登るのはどこでもよく、ビューポイント3位の屋良部岳にした。(※首位はぶざま岳「テラス」、2位は野底マーペー) 昨年11月にYAMAPERのShirohさんをご案内したものの、直前のぶざま岳で自宅の鍵をなくし、八重山警察署などへの電話にかかり切りになっていたので、彼一人で登ってもらった。だから、2024年5月以来2年2カ月ぶり。 23日の気温は最低28.0℃~最高33.1℃。観光客は決して寄り付かない麓のガチ登山道から歩き始めた。 真夏の石垣島での山歩きはサウナで屈伸運動をするようなもので、耐え難い苦痛を伴う。山頂の奇岩で直射日光を浴びたら命の危険を感じ、即退散した。 スクーターで市街に戻り、すき家を目指す。風を切るので、体温は生命維持可能レベルまで急低下していった。 🍚 🍚 🍚 🍚 🍚 店内に入るや否や、ファミリー席を広く取ったレイアウトに「明確な意思」を感じた。石垣島の学校はすでに夏休みだから、子供連れが目立つ。 ホールの店員は高校生ぽい。特に夏場、マスク面(特に黒色)のジャパニーズと至近距離で絡まされるのはきついが、ここの新入りはあどけない素顔を晒していて、好感度up。 で、牛丼大盛サラダセットを頼んだのに、ちっとも来ない。確かめようとした矢先に配膳された。それほど混んでいた。 「内地または本島に渡った時しか食べられない希少食」だったものが、目の前にある。万感の思いで頂いた。 石垣島の飲食業のゲームチェンジャーになると確信した。島食堂やマクドナルドなどから大勢のお客を奪う可能性が高い。 牛丼(並)は500円で、標準価格より20円高。離島の物流コストが転嫁されるためだが、3点セット付き720円(標準価格680円)に収まる。牛皿(並)定食は740円。しかも、ここらでは異例の23時間営業。 「令和のコメ騒動」も経て、島食堂は大幅値上げしていて、ランチ定食類を1000円未満に抑えるのは難しくなっている。夕食帯のファミリー客や深夜未明の働き手も含め、すき家は“救世主”に見えるはずだ。 期待も込めて言えば、これから複数店舗を構えると思う。集中出店でコストを抑えつつ、ライバルの追随を防ぐ「ドミナント戦略」に打って出るのではないか? 実際、ファミマは2014年に大手コンビニとして初進出した後、19店舗まで増やし、他社が入り込む余地をなくしてしまった。 すき家の開業日には、九州支社長が来ていたという。じっくりインタビューして、今後の動向やその影響を見立てる好機だったのに、両紙ともスルー。「牛丼チェーン最大手進出」の意味を嗅ぎ取れなかったのね。 問題は、複数店舗を構えるには人口(5万人)が足りないことか。観光客は年間150万人に上るものの、わざわざ牛丼食べないだろうし。 すき家の離島進出は、淡路島(12万人)に続いて2例目。淡路島にはすき家2店舗、吉野家1店舗があるが、本土の大都市圏に近く、橋も架かっているから、参考にはしづらい。 もう一つのより重大な問題は、すき家が石垣島で早くも存在感を高める中で、世界最高の飲食チェーン吉野家がやって来る可能性が事実上消えたことである🥲