経ヶ岳・富士山(須走口・吉田口)・久須志岳・成就岳・雷岩・富士山(剣ヶ峰)・三島岳・富士山(富...
富士山
(山梨, 静岡)
2025.09.06(土)
2日間
2025年9月6〜7日の2日間に渡り、富士登山を決行。
富士山は言わずと知れた日本最高峰。
日本百名山、日本百高山、山梨百名山に選定されている。
また、日本三名山にも数えられる。
日本を代表する独立峰であり、活火山である。
2013年に世界文化遺産に登録された。
そのため、外国人が登山者の大半を占めるかと思っていたが、意外と日本人も多かった。
富士山には吉田、須走、御殿場、富士宮の4つの主要なルートがあり、道標の表示はルートごとに色分けされている。
YAMAP登録前の2018年頃、父親と富士宮ルートから富士山に登ったことがあり、今回は2回目である。
今回は吉田ルートで入山し、本八合目の胸突江戸屋に宿泊し、翌日未明に山頂を目指し、山頂から御来光を眺める計画だ。
今回は友人と2人での山行である。
御来光を山頂から眺めるためには、より標高の高い山小屋に泊まる必要があるが、そういうところは既に予約でいっぱいであり、ツアーを使うしかない。
今回はClubGet’sの『いただき富士登山ツアー』のフリープランに参加し、富士山に登る機会を得た。
その他、ガイド付きプランもあるが、富士山に登った経験があるのと、自分のペースで登りたかったため、フリープランを選択した。
天気は両日とも良好。
午前7時10分に新宿駅近くに集合し、午前7時30分にバスが出発。
ガイド付きプラン参加者と同じバスで移動する。
途中谷村PAでの休憩を挟み、午前11時頃に富士スバルライン五合目に到着。
富士スバルラインは9月10日の18時までマイカー規制されているため、マイカーの場合は麓の駐車場からシャトルバスに乗る必要がある。
今回は観光バスなので関係ないが、個人で行く場合は注意が必要。
五合目到着後は五合園レストハウスで身支度を整え、500円のロッカーに使わない荷物を入れて準備完了。
ここで既に標高約2,300m。
高地順応のため、ここで1時間ほど休息をとる。
五合園レストハウスに展望台があり、そこから富士山の整った円錐形を眺めることができた。
友人がヘッドライトを忘れたと言うので、売っていないか探したが、品切れとのこと。
その後、レストランでご来光カレーを食した。
そして、金剛杖をツアー特典の100円引きで購入し、冨士山小御嶽神社で参拝し、友人のヘッドライトをレンタルして、いよいよ登山開始。
金剛杖には山小屋などで焼印を押してもらえる。
五合目の焼印が既に押された金剛杖を買ったため、このまま出発。
2025年現在の山梨県側の大まかな富士登山ルールは以下の通りである。
① ゲート通行時は1人当たり通行料4,000円が必要となる。webでの事前予約が可能。当日現地での支払いも可能。
② 午後2時~翌日午前3時までの間、ゲートは閉鎖される。宿泊予約者はこの時間帯もゲートの通行は可能。
③ 1日当たりの登山者が 4,000人に達した場合もゲートは閉鎖される。宿泊予約者はこの場合でもゲートの通行は可能。
※ 静岡県側の3ルートについては、①、②に加えて、富士山の保全、安全登山に係るルール・マナーの事前学習(eラーニング)の修了が必要で、③のような人数制限はない。
私たちは、ツアー会社を通して宿泊予約はしていたが、事前決済したかったため、webで通行予約をし、QRコードを提示するだけでリストバンドをもらうことができた。
なお、富士山アプリを事前にダウンロードして提示すると、オリジナル木札をもらうことができる。
私たちも無事もらうことができた。
今回はYAMAPと富士山アプリの両方を起動して登山することとなる。
ゲート通行時にリストバンドを提示し、入山することができた。
結局、五合目に1時間30分ほど滞在し、午後12時30分頃に登山開始。
最初は平坦に近い広い道を歩く。
この辺りはまだ木々も生えている。
少し歩くと景色が開けたが、上方は雲がかかっていた。
分岐があり、ここから本格的な登山道が始まる。
やや急な登りを登っていく。
六合目までの区間でガイド付きプランの列に追いついた。
しばらく登ると、富士山安全指導センター、富士山警備派出所がある。
ここが六合目である。
トイレもあるが、使用するには1回300円を支払わなければならない。
この先、各山小屋のトイレも利用できるが、1回200円程度を支払わなければならない。
六合目からは葛折りの登山道が始まる。
雲の中に入ったようで、景色はほとんど見えず、真っ白だ。
富士山は整った形をしているため、基本的に行きはひたすら登っていく。
標高が上がるに連れて酸素も薄くなるため、これがなかなか辛い。
この先は部分的に草木が生えてはいるものの、基本は冷えた溶岩がゴロゴロした荒涼とした世界が続く。
しばらくすると、花小屋に到着。
ここから岩場の急登が始まる。
少し行くと日の出館、また少し行くと七合目トモエ館に到着。
山小屋の名前の通り、七合目である。
この辺りで雲を抜け、青空が広がる。
その後、鎌岩館、富士一館、鳥居荘、東洋館と山小屋を通過していく。
鎌岩館の手前には七合目救護所あり。
また、富士一館から少し進んだくらいのところで、眼下に広がる雲を眺めることができ、絶景だった。
東洋館から太子館までは少し離れており、岩場を登っていく。
しばらく登ると太子館に到着。
この辺りが八合目。
見逃したが、ここには八合目救護所があるようだ。
ここから岩場を登るとすぐに蓬莱館に到着。
そこからは葛折りの歩きやすい登山道を登り、白雲荘、元祖室を通過し、富士山ホテル第1に到着。
この辺りまで来ると、友人に頭痛があり、軽い高山病かもしれないが、頑張ってついてきてくれた。
宿泊先の胸突江戸屋まではあと少し。
少し歩き、胸突江戸屋に到着かと思ったら、富士山ホテル第2だった。
その後、無事胸突江戸屋に到着。
下に目をやると、雲海に映る影富士を見ることができた。
ここは本八合目。
隣には本八合目トモエ館がある。
胸突江戸屋の受付を済ませ、寝床に案内される。
2段ベッドの上段の1区画である。
トイレは宿泊者でも1回100円支払う(宿泊者でない場合は1回200円)。
ここまで通ったすべての山小屋で金剛杖に焼印を押してもらったので、この後、隣の本八合目トモエ館、そして泊まる胸突江戸屋でも焼印を押してもらった。
夕食は18時30分。
その前に外に出てみると、夕空が広がっていた。
夕食はカレーとハンバーグの弁当に麦茶1杯。
ちょっと少なめの夕食。
800円でアサヒスーパードライ350mLを購入して飲んだ。
これがまた格別だ。
食後、夜景を楽しんだ。
雲が多かったが、その隙間から夜景を見ることができた。
その後、20時に消灯。
しかし、山小屋の夜は眠れない。
前回登ったときもそうであった。
他の宿泊者の鼾は気にならなかったが、足音など、物音が気になってほとんど眠れなかった。
夢現を行き来しながら、翌9月7日の午前1時に起床した。
身支度を整え、午前1時30分前には出発した。
外気温は1桁と思われ、防寒着が必須である。
6日夜よりは雲が少なくなり、夜景がより綺麗に見えた。
ここからはヘッドライトを点灯して登っていく。
友人の頭痛があるため、こまめに休憩を挟みながらゆっくり登った。
八合五勺の御来光館までは葛折りの歩きやすい登山道を登る。
御来光館に到着したが、この時間、山小屋は忙しいだろうと考え、焼印は押さずに先へ。
再び葛折りの登山道を登っていく。
しばらく登ると、九合目に到着。
九合目には山小屋はなし。
この先は山頂まで岩場の急登となる。
この区間になると、係員が登山者を円滑に登らせるために誘導していた。
急登を登り切ると、鳥居が見えてくる。
鳥居をくぐると、いよいよ富士山山頂に到着。
午前3時45分頃に早々と到着した。
山頂標識などを写真に撮って時間を潰したが、まだ夜明けの兆しはなく、寒い中1時間以上待つことになった。
動いているとあまり感じないが、座っていると震えるほど寒い。
寒さに耐えていると、徐々に東の空が白んできた。
そして、午前5時15分頃に御来光を拝むことができた。
下山道の入り口付近で御来光を眺めた。
これを見るために登ってきたと言っても過言ではない。
眼前に広がる荘厳な光景に圧倒された。
日の出を15分ほどで見終え、私はお鉢巡りをすることにした。
ツアーで参加しているため、午前10時30分までに下山しないといけない。
時間的にはハードだが、ここまで来たらお鉢巡りをするしかない。
友人は疲労や高山病の症状でお鉢巡りはせず、扇屋という山小屋の前のベンチで待つことになった。
反時計回りに周回した。
久須志岳に立ち寄り、火口周りを歩いていく。
途中、遠くの眺めが素晴らしい箇所が多々あり、また影富士が見られた。
日本最高地点の剣ヶ峰に上がりたかったが、写真撮影の列がとても長く断念。
これに並んでいたら、軽く1時間はかかるだろう。
剣ヶ峰に上がって写真を撮るには、日帰り富士登山で剣ヶ峰に立ち寄るか、平日に来るしかないと思った。
剣ヶ峰の先は馬の背と呼ばれる急斜面であり、慎重に下る必要がある。
その後、頂上富士館で山バッジを購入し、浅間大社奥宮で金剛杖に焼印を押してもらい、札ももらった。
お鉢巡りを断念した友人の金剛杖にも焼印を押した。
富士山頂郵便局は8月20日で終了していた。
その後も歩みを続け、無事お鉢巡りを終えた。
午前7時頃に下山開始。
登山道とは別に下山道があり、そこを通って下山する。
下山道は葛折りで火山灰が降り積もったような踏み心地の道。
時々足を取られて、歩きにくいような歩きやすいような道だ。
走って下りていく登山者もいた。
このまま須走ルートの砂走りへ駆けていくのか。
滑りやすいところもあり、実際に転んでいる登山者もいた。
途中、八合目江戸屋を通過したが、8月25日で営業終了となっており、閉まっていた。
誤って須走ルートへ進まないよう気をつけて、吉田ルートを下る。
下山道の大部分はブル道(ブルドーザーが通る道)となっており、ブルドーザーとのすれ違いもあった。
途中、ガイド付きプランのガイドと参加者1人に追いついたが、他の参加者たちはいなかった。
先に下りたのだろうか。
葛折りに下り、七合目公衆トイレへ。
友人はトイレに行っていたが、私は未明の山小屋出発以降一度も行かず、そのまま下山を継続した。
少し行くと葛折りの下山道が終わり、緩く下る道になった。
その先で登るときに通った道と合流し、ここからは一度歩いた道を下っていく。
少し歩くと六合目に到着。
ここはトイレや富士山安全指導センターがある場所だ。
ここからほんの少し外れたところに経ヶ岳があるようで行ってみたが、どこが山頂なのか明確には分からず、適当に歩いて戻ってきた。
その後も登りで使った道を使い、ついに富士スバルライン五合目に帰着した。
帰着直後、富士登山とともに周辺観光をする予定があるかというアンケートに答えた。
その後、友人はレンタルのヘッドライトを返しに行き、私は再び冨士山小御嶽神社に行ってみた。
その後、五合園レストハウスで土産に日本酒『甲斐の開運』の吟醸を買った。
展望台から富士山を見たが、雲がかかっていた。
その後身支度を整えているときに、ツアー特典の百歳長寿の鈴をもらい忘れていることに気づき、帰り際にもらった。
外に集合すると、富士山がくっきりと見えた。
そして、バスで富士山溶岩の湯 泉水へ行き、入浴し、昼食をとった。
他のツアーも来ていたため、温泉とレストランは混雑しており、昼食は近くのコンビニで買って済ませた。
そして、中央自動車道が渋滞する中、石川PAで休憩をとり、新宿まで帰還した。
今回は天気は良好で、御来光を眺めてお鉢巡りをすることができ、富士山を満喫することができたと感じる。
やはり日本一の山である富士山に登り切ると、達成感や感動が大きい。
一般的には推奨されないが、次は日中の弾丸登山をして最高地点の剣ヶ峰に登ってみたいと思った。