御神楽岳(蝉ノ平コース)/高頭・湯沢の頭・雨乞峰・御神楽岳
御神楽岳・雨乞峰
(福島, 新潟)
2024年11月04日(月)
日帰り
御神楽岳の一般登山道コースは3つある。
福島県からのコース
新潟県からのコース
そして、蝉ノ平コース。
私は8月の長いお盆休みの最終登山で御神楽岳の福島県側登山口に来ていた。
が、この時は登山口で無数のアブ🪰の攻撃に会い意気消沈。登らずそのまま帰った。
今回はぜひ蝉ノ平コースで登ってみたい、なので土日でより晴れている方を選んだ。
と言うのも、蝉ノ平コースは点線ルートで他の2つと違い難所の連続だ。もちろん、このコースだけヘルメット必要。
蝉ノ平コースは、
①実線:登山口から約1時間、湯沢の出合いまで沢沿いの道を歩く。
②点線:湯沢の出合いから高頭・湯沢の頭・雨乞峰までの3時間強、歩く。
③実線:雨乞峰まで着けばほとんどゴール。5分もかからず御神楽岳山頂に到着。
帰りの車移動時間を考えると、早く下山したい。なので実線の沢沿いは暗い内に通り過ぎたいと、まだ夜明けまで時間のある4時ごろ出発を予定した。
けど、なんだろな、嫌な予感する。
準備だけしてしっかり夜が明けた6時スタートに切り替えた。
湯沢の出合までの沢沿い。
足を置いた1cm横は遥か真下に沢が見える崖の上。道幅は肩幅の半分くらい。道は草に覆われていたり、ツルツル滑る石だったり、崩落してて山肌に張り付きながらトラバースしたり。
小さい渡渉は何箇所も出てくるが、1つ、滝の上流の渡渉がある。苔でめちゃくちゃ滑る岩盤を降り滝上流に立つ。滝淵ギリギリをめちゃくちゃ滑る岩の上を歩く。岩は少し起伏していてほとんど滝壺に向かって降下している。起伏の反対側は沢の水が溢れてる。
滝壺側を踏んだらオワリと緊張感MAX。いつツルっと来てもおかしくない状況に足がぷるぷるした。
長く感じられた1時間、やっと点線ルートの始まりの湯沢の出合に到着。湯沢の出合には、「御神楽岳は危険な場所が多いので注意してください」の看板が。
遅いわーい。既にかなり怖かったわーい。と思うと同時に、ここに看板がある意味がずっしり伝わって来る。
ここからは、今までの様にただ慎重に歩けば良いってレベルではなくなるんだね。。。😱
なーんでこんな所に来たがるんだろうねと、冷静な自分が自分に向かって思う。
さて、本番行くぞ。
ここまで、ほとんど同じ時間にスタートしたそれぞれソロの4人が声を掛け合って来た。湯沢の出合でそれぞれの思いで朝ごはん食べる人、すごいスラブを眺める人など時間差が出来てバラバラに歩きだす。
私はあれこれ考え出して恐怖心でいっぱいになる前に一歩進みたい。もう一人、横浜の男性がすぐに歩き出し、ここからは二人で登った。
御神楽岳は、たくさんのスラブとルンゼがありクライマーが登りたいスラブに向かったんだろうなって脇道を何回か見かけた。
御神楽岳のスラブは、スラブ(傾斜が緩くツルッとした岩や一枚岩)と言うにはあまりにも傾斜がキツく90度に近い。
今日は、御神楽岳までいくつかピークがあるが、今日のピークで意味があるのはゴールを示す御神楽岳だけ。点線ルートを歩き切るのが精一杯で途中のピークは全く気にならない。途中のピークには山標はない。山標なんてどーでもいい。
ストックは持って来たが使うシチュエーションはない。代わりに、生えている枝や草を掴みながら歩かなければ前に進めない箇所がほとんど。
細尾根の急登を登り、ナイフリッジを渡りなんとか登る。
早くは歩けない。ゆっくりでも息が上がる。体が熱い。両腕にはばんばんに枝が当たるが、長袖を捲り上げる。たくさんの枝の切り傷出来るだろうが、今日はそれくらいの傷は仕方ない。
御神楽岳山頂まで4時間40分。「来たー」と横浜男性と握手。最高の瞬間。ずいぶん時間かかったので、ここからまだだいぶんある本名御神楽はやめとこう。なにより、全部の気力を使い果たした。
御神楽岳山頂で居合わせた他の人たちが思ってた事と同じ事を思ったが、「なんとか登りは進めたが、同じ道を降りで行けるんだろうか💦💦💦」
山頂からは飯豊山脈がどばーんと見える。山脈の左端には朳差岳。右には磐梯山がどーん。
前方眼下には、たくさんのスラブの中央を走る水晶尾根がズラッと見える。
山頂で水晶尾根の話になった。
御神楽岳は登山道としては3つ。だけど、湯沢の出合からスラブへ向かうとバリルートで水晶尾根がある。ここは湯沢の頭まで抜けるルートで、おそらく沢登りも含まれるかもです。険しい蝉ノ平コースよりもかなりの難所。それにクライミング装備が必要。
なので、私単独では行く気はなく気楽に話せて楽しい。
しばらく話してると、「御前ヶ遊窟って知ってますか?」と別の山の話が始まった。
「ゴゼンガユウクツ?」。なんか嫌な予感する。
「800mほどしかない低山なんですが、400mに及ぶ大スラブを登るんです。登った上には洞窟があって、なんでもその昔、悲運の将軍婦人が隠れ住んでいたらしい。」
出たー😭聞きたくなかったー。また、京都からめちゃ遠い会津くんだりで、絶対行こうって山が増えた💦
それでなくても、この辺りでは八海山の中ノ岳荒沢岳の周回、女峰山から帝釈山へのピストンとかも気になってるのに。なにより、去年は不作で行けなかった東洋一の雪庇の守門岳。
新潟、福島、栃木、、、遠いわい。
下山は、かなり慎重に降りたのもあるし、一度通った道。思ったより降りていける。
1リットル持って来た水は、点線ルートを半分くらい降ったところで水切れ。まだまだ遠いが水無しでも脱水症状や足が攣るほどではなさそう。点線ルートを過ぎれば渡渉あるし水を補充しよう。
緊張の一日、口の中はカラカラ。唇カサカサ。登山口到着は16時と結構いい時間になってしまった。
下山完了時、「無事に帰って来れたね」と横浜男性と握手。ほんとに一緒に歩けて心強かったです。ありがとうございました。
蝉ノ平コースでぱんぱん登山は満腹。もー、今年の3シーズンのぱんぱん登山は終了。雪が積もるまで、のんびりゆる〜く登山しようと強く思った。