03:35
5.6 km
624 m
アジサイ&ヤマツツジ&イワガラミ&ヒマワリ…声ヶ乢~広戸仙 6月末の花
那岐山・滝山・広戸仙 (岡山, 鳥取)
2026年06月28日(日) 日帰り
【ウッドパーク声ヶ乢(こえがたわ)でアジサイ観賞】 台風7号が過ぎた翌日、津山市の北東に位置する広戸仙(ひろどせん)の南西尾根を登ることにしました。 ここは水が流れる箇所がなく、トレランコースにもなっているので歩きやすいです。水たまりなどもできにくく、岩は濡れても滑りにくいので安全です。 大がかりな整備が行われるとしばらくは崩れやすいのですが、もう落ち着いているので大丈夫です。 ちなみに、今回のコースから西を周回するふるさとコースのほうは昨年の滑落死亡事故以来、津山市が立ち入り禁止にしたままです。 なお、登山口<写真11>には4月29日に近くでクマの足跡が確認されたとの掲示がありました。 また、地元紙によれば、前日(6月27日)にやはりこの近くで親子のクマの足跡が発見されたそうです。 これまでに何度も登っていますが、登山道でクマの足跡や糞などは見たことがなく、今回も何もありませんでした。 11年前には東屋とトイレのある駐車場に車を停めて南下し、ウッドパーク声ヶ乢(こえがたわ)のアジサイを観賞してから広戸仙(ひろどせん)に登りました。 今回もこの駐車場まで車で行きましたが、引き返して路肩に停めて登山前にアジサイの花見を行うことにしました。 この辺りのアジサイ<写真01~10>は約2,000本あるといわれており、6月中旬から7月上旬が開花時期となっています。 この日はタイミング的にはちょうどのはずでしたが、よく色づいたものから色づき始めまでさまざまでしばらく楽しめそうでした。 青や青紫色の花の中にわずかながら咲いているピンクなどの花もとてもかわいらしく、美しい色彩のコントラストを楽しむことができました。 11年前よりも減ったような気がしますが、色とりどりの花に心は十分満たされました。 【ヤマツツジとイワガラミが主役の6月末の広戸仙】 この時期の広戸仙(ひろどせん)では、花はあまり見ることができないだろうと思っていました。 ところが、登山口<写真11>を出発して早々、クマノミズキ<写真12>、タケニグサ<写真13>など白を基調とする花が見られました。 マタタビ実&マタタビミフクレフシ<写真14>撮影地点を過ぎると、道の法面周辺が伐採されたようで、左右前方が見やすくなっていました。 一昨年に登山道で男性がクマに襲われてけがをする事件が起きているので、クマが木の陰から不意に現れないようにとの措置かもしれません。 第2展望所(<写真17,18>撮影地点周辺)までは丸太と土の階段が多く、特に問題はありませんでした。 第2展望所を過ぎると丸太と土の階段にたまに石埋まりがあります。小石が増えたような気がしますが、気をつければ滑りません。 広戸仙は中国地方屈指のドウダンツツジの群生地として非常に有名で、6月にはサラサドウダンやベニドウダンの観賞目的の方も多くいらっしゃいますが、シカの食害でかなり本数が減ったそうです。 さすがにこれらは咲き終わっており、ネジキ<写真27>の花は地面に大量に散っていました。 第2展望所(<写真17,18>撮影地点周辺)から第3展望所<写真29>までの尾根を歩く過程で、岩場には鮮やかな色をしたヤマツツジ<写真22>やイワガラミ<写真37>の花が見られました。 特に岩場展望所<写真25~28>に咲くヤマツツジ<写真26>はロケーションがよく見応えがありました。 縦走路の道標には表示がありませんが、細い踏み跡をたどると岩の上に出られます。この岩場からさらに踏み跡をたどると西端の岩の先端で行き止まりです。 この岩場は東側を除く3方向が大きく開けており、パノラマ展望が楽しめます。 残念ながらこの日は曇天で遠方は見えませんでしたが、これから登る広戸仙<写真25>が神秘的に見えました。 登山道に戻ると段差が大きい丸太と土の階段を下りますが、一部は崩れかけています。 これは以前からで階段の横を通れば大丈夫でしたが、今回は雨の影響でぬかるみかけて滑りやすくなっていました。ここが今回唯一の注意箇所です。 第3展望所<写真29>は天気が良ければ頂上よりも広範囲に展望が効きますが、真っ白のようなのでスルーしました。 滑りにくい岩の上を歩きしばらくすると広戸仙(ひろどせん)頂上<写真33~35>に到着しました。 開けておりベンチもありますが、展望が効くのは頂上岩場だけです。今回は天気が悪く近くの滝山も見えませんでした。 岩場の周辺にはわずかに咲き残ったヒメウツギ<写真35>やイワガラミ<写真39>が見られました。 イワガラミは、ツルアジサイに似ています。見分けるポイントは白い装飾花(萼)の枚数です。 イワガラミの装飾花は1枚であるのに対し、ツルアジサイはアジサイのように3〜4枚あります。 岩や他の木に絡みつきよじ登る蔓性植物で、今回も岩場で何度か見かけました。復路で気づいた株は大木に絡みつき見応えがありました。 【広戸仙麓のヒマワリ畑】 広戸仙(ひろどせん)山行を終えた後、自動車で津山市中心部に向けて移動中、突然、ヒマワリ畑<写真41>が現れました。 登山口より約3km程進んだ上野池と広戸北コミュニティハウスの間にある津山市消防団広戸分団消防機庫の向かいです。 一般的には、岡山県でヒマワリの開花時期は、7月中旬から8月中旬といわれています。 この日は、まだ6月末ということもあり、最初に目に入ってきた時には、何か黄色い花が咲いているようだというくらいの印象でしたが、近づくにつれまさかのヒマワリ畑であることを認識しました。 道路から見ると、花の大半が反対側を向いていましたので、いったんすぐ南西の路肩に自動車を停めて引き返しました。 何回も広戸仙の山域を訪れていますが、このヒマワリ畑の存在には初めて気がつきました。 実は、当初はGoogleマップが示した目的地であるイオンモール津山までの経路途中にこのポイントは含まれていませんでした。 もし、経路に従って進んでいたならば、このヒマワリ畑にたどり着くことは100%ありませんでした。 運命で我々がここに導かれたとは言いませんが、急に昭和49年(1974年)の伊藤咲子さんのヒットソング『ひまわり娘』の冒頭の一節「誰のために咲いたの それはあなたのためよ」がふと浮かびました。 ヒマワリ畑の西端から南東に延びる舗装道路に入り振り返ると、ヒマワリ畑越しに広戸仙南斜面が見えました。 雲がなければ左に岩場展望所<写真25~28>、右に第3展望所<写真29>と三角点「爪ヶ城」<写真30>のある爪ヶ城跡が見えたはずです。 天気があまりよくなかったのは少し残念でしたが、過去の記憶を辿っても、アジサイ、ヤマツツジ、イワガラミ、そしてヒマワリを同じ日に見たことがありません。 この日は広戸仙の山の神様が我々のために貴重な体験をプレゼントしてくださったのでしょう。