武尊山【日本百名山】
武尊山・鹿俣山・尼ヶ禿山
(群馬)
2026年08月01日(土)
日帰り
どんよりとした曇り空のもと、武尊神社の静かな鳥居をくぐった。修験の歴史を宿しどこか神聖な空気が漂うなか、静かな林道を歩き始める。
手小屋沢避難小屋を過ぎ、高度を上げるにつれて周囲は白いガスに包まれていった。このルートの本領である連続する鎖場が現れ、濡れた岩肌に緊張感を高めながら、一歩一歩慎重に足場を固めて登った。
たどり着いた武尊山山頂(2,158m)は、見事なまでに「真っ白」。360度のパノラマはお預け。手短に水分と行動食を補給し、次なる目的地の剣ヶ峰山へ。
視界が数十メートルほどしかない稜線歩きは、まるで雲の中を彷徨っているかのよう。アップダウンを繰り返し、白いベールの向こうから突如として姿を現した剣ヶ峰山のシルエット。霧の合間に黒々としたピークが浮かび上がるその様は幻想的で格好良かった。
剣ヶ峰山からの下山道は、まさに試練だった。もともと急峻なうえに、湿気とガスで濡れた根っこや粘土質の土がやっかいで、油断すると一瞬で足元をとられる。トレッキングポールを駆使し、神経を集中させて急坂をクリア。無事に武尊神社の駐車場へと戻ってきたときには、軽い疲労感とともにケガなく無事下山できたことに安堵した。
絶景こそ拝めなかったが、白い静寂に包まれた修験の山を五感で体験し、味わい深い周回行となった。
【ガス・曇天時の注意点メモ】
滑落・スリップ注意: 視界不良に加え、ガスで岩場や樹木の根が濡れて非常に滑りやすくなります。特に剣ヶ峰山からの下りは慎重に。