04:43
11.6 km
922 m
#219 大雪山【旭岳/間宮岳】
大雪山系・旭岳・トムラウシ (北海道)
2026年06月21日(日) 日帰り
<登頂した山> 旭岳-間宮岳 祝・北海道上陸!昔の話を言えば、私はかつて雌阿寒岳(2019年7月)と利尻岳(2021年8月)に登頂したことがあるのですが、YAMAPに記録をつけ始めて以降は、北海道で山行を経験していません。記録の上では今回の遠征が、大事な第一歩になるわけです。それなのに!梅雨前線だの台風7号だのエルニーニョだの、どれが悪さをしているのかわかりませんが、週末の北海道の天気予報が日に日に悪化していく哀しみたるや。挙げ句の果てに、狙っていた十勝岳は噴火警戒で入山規制ときました。神は我を見放したか……と、ひと昔前の私なら嘆いていたことでしょう。しかし近頃の私は、もはやそんなことで一喜一憂する次元では生きていません。登りたい山があるならまた来ればいい。今は登れない山にも、いずれは登れる日が来るでしょう。浅間山だって解放されたんだしね。というわけで今回の北海道遠征は、予定を変更し、"北海道美味いもの巡り"に切り替えていくこととします。 完 ……まあね。とは言ってもね。ほら、登山って朝早いじゃないですか。食い倒れる一日を始めるよりも前に、登山口の様子くらい伺ったってバチは当たらんよね。ダメなら下界で過ごすからさ。そんなわけで私はレンタカーを走らせ、大雪山国立公園までやってきました。道中、前を走る車のテールランプが隠れるほどの雲の中に突入したため望み薄だと思っていましたが……ビジターセンターまで来てみると、なんと雲の上に出たのか、旭岳の姿をはっきり視認することができました。時刻は朝7時過ぎ。ロープウェイは、問題なく6時40分から動き出しています。そして、モニターに表示される情報を信じるならば、どうやら上空の様子は、快晴とは言えないまでも無風で視界は良好とのこと。これは……イケるのでは?イケるに違いない!思い立つが早いか、私は往復3,500円のチケットを購入し、7時20分のロープウェイに飛び乗ったのでした。決定!本日の山行は、北海道の最高峰・大雪山旭岳へ!私にとって74座目の日本百名山となります! 姿見駅に到着して山行を開始すると、目の前には旭岳のピークがどーんと構えています。「立ち込める雲の動きは怪しいが少なくとも"今"は山頂が見えている!」「一気呵成に登り詰めてやろうじゃないか!」開幕時点ではそんな風に思ってたんですが、そう易々とはいきません。噴き上げる白煙にゴロつく火成岩、抉られた茶黒色の山肌に残雪の白が描くグラデーション!ここに迫力ある大雪山系の景観が加われば、しばしば足を止めて見惚れてしまうのも無理からんことです。振り返ると見られる光景からは、そのまま牛乳のパッケージに使ってほしいくらい大自然の恵みを感じます。北海道はでっか……雄大だなあ。 旭岳の山頂には、約1時間で到達することができました。ここまで登ると、旭岳の東に位置する大雪山の山頂群が視界に飛び込んできてテンションが上がります。手前の山頂を越えれば、かの有名なお鉢平があるはず。どうやらガスに沈んでいないようですので、せっかくだし見に行きたい。もうちょっと足を伸ばすことにしましょう。残雪が残る東側斜面から、鞍部に降ります。そこそこ傾斜があったので念のためチェンスパを履きましたが、雪はしゃばしゃばで柔らかいため、なくてもさほど問題はなさそうです。最悪足を滑らせても、どこかでめり込んで止まるでしょう。ざくざくと斜面を降り切った後は、登り返し。ですがこちらの傾斜は雪もなく緩やか。さほど苦労することなく、お鉢平の縁まで辿り着くことができました。壮大なスケールの火口跡に残雪のグラデーション!見たかった光景を拝むことができて、大満足であります。 さて。ひとまずお鉢平の縁沿いにある間宮岳のピークを踏み、私は迷うわけです。何しろ、振り返ると旭岳ががっつりガスに覆われている。元々、お鉢平まで来れたら中岳温泉方面へと降る予定でしたが、こちらのコースもガスに呑まれそうな予感。日頃ならあまり気にしないのですが、流石に北海道の山で視界不良・ヒトケなしとなると、ヒグマリスクが頭をよぎってしまいます。さっきの雪の斜面を登り返して、人通りの多い旭岳の登山道を帰るべきか……と、悩みつつ写真をパシャパシャしていたそのときです。お隣の荒井岳の方からやって来た2人組のハイカーさんが、声をかけてくださいました。曰く、お2人もまたソロハイカー。旭岳の山頂で合流し、ヒトケのない周回コースを歩くにあたって即席タッグを組まれたのだとか。旅は道連れ世は情け。私もチームに加えていただき、3人で中岳温泉を目指すことに!道中、関東からの遠征組同士、山の話に花が咲きます。最近登った山、関東近縁の雪山の話、山行のスタイルなどなど。辿り着いた中岳温泉では、絶妙に心地よい湯温も味方して、いつになくのんびりと過ごしてしまいました。頭の手ぬぐい以外に身体を拭くものを持っていたなら、足湯で満足せずに全身浸かったものを……!まあ、これは次回のお楽しみとしてとっておくとしましょう。 中岳温泉から先は雪渓歩きゾーン。全体的に雪が柔らかく傾斜もないため油断しそうになりますが、ところどころ踏み抜き地獄が展開されます。既に雪のない木道と雪渓の境目あたりは特に注意が必要。一回足を取られて派手にコケたのはご愛嬌です。なお、足元が不安定な一方で、天候はなんとかもってくれました。前方の暗雲をずっと警戒していたのですが、最後まで我々の視界がガスに覆われることはなく。視界不良でなかったにもかかわらず、ちょいちょい雪渓上でルートを外れているのもご愛嬌です。お喋りに意識が向いていたからね。仕方ないね。 そんなこんなで正午を回った頃、無事にスタート地点の姿見駅まで帰還いたしまして。目標峰であった旭岳までが約1時間、以降の周回に約3時間半。中岳温泉で休んでいた時間を除けば、実働時間は4時間ちょっとってところでしょうか。途中からは道連れがいたおかげか、あっという間に時が過ぎたような気がします。私、日々のソロ山行ではマイペースを貫いてさくさく進んでしまうので……ペースもスタイルも近い別のハイカーさんたちと行動を共にする、というのは新鮮な経験でした。「北海道 みんなで歩けば 怖くない」ということで、大変心強かったです。誠にありがとうございました!またどこかの山でお会いしましょう!