01:56
7.0 km
609 m
朝活登山で雲海広がる伊豆ヶ岳
武甲山・伊豆ヶ岳・小持山 (埼玉, 東京)
2026年06月19日(金) 日帰り
土日の天気予報は絶望的だ。朝から雨の予報が出ており、登れそうな山はほとんどない。低山ですら厳しい状況だ。ということで、仕事へ向かう前に伊豆ヶ岳へ足を運んだ。 伊豆ヶ岳は、武甲山と並ぶ奥武蔵の名峰のひとつだ。駅から歩いてアクセスできるのも魅力で、下山時には何人かの登山者とすれ違った。もちろん、私が登っている時間帯はまだ誰もいなかったが。 登山口まではアスファルトの道を歩く。この時期ならではの花々も咲いていたが、今日は早めの下山を心がけていたため、足を止めずに通り過ぎた。 登山口からは分岐を経て大蔵山を目指す。奥武蔵の山らしく、周囲はほとんどが植林帯だ。まさに緑の砂漠といった風景だが、虫が少ないため、この時期はむしろありがたい。自然林であれば、蚊やハチ、アブなどが盛んに飛び回っていたことだろう。 それにしても、少しペースを上げすぎたのか汗が止まらない。普段はあまり汗をかかない体質なのだが、今日は滝のように流れてくる。一週間前の熱中症が頭をよぎり、水分をこまめに補給しながら慎重に歩いた。 稜線まで上がると、植林と自然林が入り混じる登山道になる。大蔵山は稜線上にひっそりと佇む、どこか地味な山だ。そこから少し下って五輪山へ向かう。名前だけ聞けば「オリンピック山」とも呼べそうだ。 ここまで来れば伊豆ヶ岳は目と鼻の先。かつて通行自粛となっていた男坂は現在も通行止めのため、女坂へ向かおうとしたが、こちらも通行止めだった。結局、関東ふれあいの道を利用して山頂を目指すことにした。関東ふれあいの道は各地に整備されているが、先日登った皇海山へ続く庚申山の登山道もその一部だという。 やがて伊豆ヶ岳山頂に到着。以前はもう少し展望が良かったようだが、現在は都心方面がわずかに見渡せる程度になっている。それでも山頂は広々としていて休憩には最適だ。春には花が咲き、秋には紅葉が美しい。そう考えると、今の季節はある意味もっとも地味な時期かもしれない。 しかし、今日は違った。 山頂から広がっていたのは、一面の雲海だった。 これには驚かされた。雲海を目にすると、まるで高山に来たかのような気分になる。あまりの美しさに時間を忘れ、夢中でシャッターを切り続けた。 気象条件が揃わなければ見ることのできない雲海を、伊豆ヶ岳で眺められたのは大きな収穫だった。やはり山はいい。改めて、登山の素晴らしさを実感した。 予想以上に山頂で長居してしまったため、五輪山方面の尾根を足早に下る。ところどころ岩で滑りそうになりながらも慎重に歩き、無事に下山した。スタートからゴールまでわずか2時間ほど。あまりにも早い山行だったが、その分だけ天気の良さが名残惜しく感じられた。 次に青空の下を歩けるのは、いつになるだろうか。