飛騨頂上・摩利支天山
御嶽山・継子岳・摩利支天山
(長野, 岐阜)
2024.04.17(水)
日帰り
残雪期、御嶽山を歩いてきました。
平日ということもあり、人はまばら。僕を入れて5〜6名くらいの登山者だったかと思われます。
前日は土砂降りの雨の中、国道41号をひたすら北上。この時期の御嶽山は濁河温泉からのアクセスのみとなり、またその濁河温泉までのアクセスルートも冬季通行止めや法面工事などによる通行止めがあり、長野側から(開田高原方面)のアクセスが不可能でした💦下呂方面からひたすらクネクネの山道を走るルートのみの選択肢でしたが、なんとか頑張って28キロの山道を走り切って、登山口🅿️まで辿り着けました😅
登山口で準備して7時ごろからスタート。
前日の雨で登山道はぐちょぐちょ、水が溢れていてとても滑るので一歩づつ確認しながら歩く。
そしてそれが終わると、木道が出てきた辺りからは残雪が凍結した感じで残っている。
滑るのは嫌なので、ジョーズ岩の辺りからチェンスパを着ける。
覗き岩の避難小屋まで上がり、少し休憩。その上はさらに雪が多くなり、森林限界を超える頃には全く地面が露出してない程普通に冬山でした。
この辺りからアイゼンに履き替えて先駆者の描いてくれたトレースを感謝しながら辿る。
通常のルートとは違う、岩場に向かうトレースに沿って歩を進めると、ハイマツと岩の影からぴょこんと雷鳥が飛び出してきた。
まだそこに向かう途中、上の方で人影が同じ場所から動かずに居たので、多分この雷鳥を狙って撮影していたんだろうという事がわかった。
この場所にはこの春カップルになったであろう、雄と、少し警戒が強めの雌が距離を取ってそこにいた。前の方が長めに撮影していた事によって警戒心が煽られたのか、雌は僕から距離を取ろうと動きが速いが、雄はまあまあ近めの距離でゆっくりと餌を探すような素振りで歩いていた。
何枚か写真を撮らせてもらい、また道なき道をトレースに従って登り始めると、飛騨頂上から継子岳へつながるルートの辺りに出た。
そしてそこに、また一羽の雷鳥と出会う。この子は単独で岩場に隠れていたが、これから恋活をするのであろうか。そっと写真を撮ってその場を後に、五の池小屋の方へ向かった。
GW辺りから宿泊などの営業を再開するであろう小屋は、まだまだ雪の中に埋もれていて人の気配は無かったが、この時期にここへ登ってくる人にとっては一つの目的地。先行者のお一人がここで少し休憩を取られていた。
僕は少し上の三の池を見下ろせる場所へ上がり久々のこの景色を楽しみながら、軽くお腹に食べ物を入れる。
そして摩利支天山へ向かう事に。
向かう急登は、この雪の時期ならではの直登。夏道は確か九十九折りになっていた。やはり雪の時の醍醐味を味わうのは今回が最後かなとも思いつつ、一歩づつ足を上げる。
このエリアにも雷鳥目撃情報があったが、この時僕は出くわす事はできなかった。
摩利支天乗越で、先行者の方と一緒になり少し立ち話する。この方はここんところ毎週来られているようで、前週よりも今回の方が雪が増えたと話されていた。やはりまだまだこの3000メートル近いエリアは雪の世界が終わってないようだった。
そして、稜線から摩利支天山頂へ向かう。風もなく、この山の周りは雲が切れて青空が眩しいくらい。周り360℃はガスに包まれている感じがあった。雷鳥の存在を一歩づつ確認しながら歩くが、やはり出会えなかった。
山頂を後にして、また五の池小屋へ降りていく。
少し休憩をしてから、名残惜しいが下山。
気温が上がり、雪のコンディションも緩めになっていて、アイゼンの爪も上手く効かなかったり、踏み抜く場所も多くなっていた。ただ1人、黙々と降りて行った。
途中、トレースに従っていたら樹林帯の中を迷走してしまい、登山道を逃す。なんとか元の登山道へ戻る事ができた時、1人の女性と出くわす。
明るく話す事が好きな気さくな女性で、立ち話して少しホッと和む。
覗き岩まで降りると、朝は見えなかった青空の下に摩利支天山が美しかった。
アイゼンを完全に外し、ツボ足で降りて行くと、やはりまだまだ凍結箇所や雪が残るエリアも多く、チェンスパ履いてたら良かったなとも思ったが、気合いで降りようと頑張る。
途中、木道が、出てきて、その横は雪が凍結している。足が滑るのが嫌だったから木道に足をかけて体重が乗った瞬間に横滑りし、大転けした。笑
あー、やっちまった💦イテテテと思いながらも、逃げ腰でゆっくり滑らないように降り、疲労困憊しながらもなんとか登山口まで下山できた。
せっかく、温泉エリアに来たのだから、汗を流して帰りたいと、近場にある温泉宿に日帰り入浴を問い合わせるが、全部🆖で、最後に少し下にある高地トレーニングセンターに聞いてみた所、快諾してくださり、貸切でゆっくりと濁河温泉に浸かることができ、サッパリした体で、また登ってきたクネクネの山道に車を走らせて帰路についた。