当別丸山〜祈り〜

函館に住まうようになり、函館山以外でいちばん最初に登ったお山が当別丸山です。 お山好きのS女史に、吾子らと共に連れて行ってもらいました。 S女史が手際よく作ってくださった山頂での味噌汁と珈琲がとっても美味しく、新鮮で、感動しました。 行程中に藪蚊に襲われ、その後数日、顔はお岩さんのようになるは、全身痒いは、、、で大変な目に遭ったのですが。 それでも、山へ登るっていいなあ！！と気持ちがぐいっと動く契機になった、そんな思い入れのあるお山です。 もっと、他の山にも登ってみたい！ そんなときに道新のコラムと出会い、そして手にした本が 坂口さんの『ほっかいどう山楽紀行』と、『北海道夏山ガイド』です。 特に『ほっかいどう山楽紀行』では、美しい写真と、坂口さんの流麗、かつ人間味あふれる文章にすっかり魅せられてしまい、時にわくわくし、時に涙し、まだ見ぬ山々への憧れを募らせておりました。 どちらも何度もひもといており、くたびれた姿になっておりますが、いつも本棚の一等席に鎮座しております。 冬に七飯岳で偶然お会いしたことがございましたが、ご本人と気が付かずに「おはようございます！」の挨拶だけを交わさせていただきました。 近年再会の機会を得たのですが、緊張を要する場であり、型通りのお話だけとさせていただきました。 いつか、ゆっくり、お山のお話を伺う機会があることを切望しておりましたが、、、 夜空の北極星のように、憧れ、慕っていた坂口さんが一月末に登っておられたルートを辿り、 今日は南尾根から当別丸山へ、偲びながらの登山をさせていただきました。 おこじょさん、クオッカさんとPTです。 どの一歩かが、sakagさんと重なっているといいなあ、と思いながら、、、 坂口さん、 ありがとうございました。 どうか安らかに。。。